June10,07 vs PIT W13-6
Win streak extended to six
Box Score (MAJOR.JP)
致命的な采配ミスも、Aロッドが救って6連勝。
しばらくヤンキース戦から離れようと思っていたらこんな試合。こうやって書いてしまえば元も子もないのだが、今回は猿を承知で書いてみる。
3回を終わってヤンキースが5-2とリード、先発がクリッパードだけに展開としては悪くない。ただ先日も書いたように、3点のリードなどあってないようなもの。案の定、翌4回に4点を失い降板する。
四球→1死1塁→ヒット→1死1.2塁→四球→1死満塁→2ベース→2失点→
1死2.3塁→ヒット(セカンドタッチアウト)→2失点→2死ランナーなし→降板
よほどの信頼がない限り、2ベース後に代えるのが普通。ましてやクリッパードなら、満塁になったところで代えてもいい。前回の印象が強かったか知らないが、それ見たことかと言いたくなる。
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ちなみにこの満塁の場面、ブルペンでは左のヘンがウォームアップしていた。打者は左のダフィー、代えていれば2ベースは防げた可能性もある。普段あれだけ右左にこだわりながら、肝心な場面ではそれを行使しない。相変わらず一貫性のない采配である。
逆転されてから代えるのなら機械にでも任せておけばいいのであって、わざわざ人間がやる必要はない。しかも2死ランナーなしで投球数は90。よりによって最も無意味な場面での継投とは、お粗末としか言いようがない。
そんな最低の采配もAロッドのHRで帳消し、結果として勝利の二文字が残るだけだ。先日の2000勝に触れなかったのも、それに等倍の価値があると思えなかったから。金で買った打線とよく言われるが、この日はまさに金で買った勝利だろう。
「マスミ・クワハ」
マイケル・ケイにこんな発音で紹介され、桑田が念願のメジャーデビューを果たした。ストレートは86マイル、スローカーブはまずまずだがスライダーの切れはない。緩急とコマンドがよほど機能しない限り、生き残るのは難しいと思う。
それでも味方の好守もあって、最初の1イニングを無失点に抑える。この時の表情が実に印象的で、まるで勝利投手になったように嬉しそうだった。Aロッドに打たれたHRはおまけみたいなもの、時間が経てば思い出に変わるだろう。結果は問題ではなく、39歳にして挑戦してきたことを評価したい。
Aロッドが打ったHRは2本。2本目は前述の桑田からだが、1本目を打った投手の名前が面白い。その名もシャープレス(Sharpless)、読んで字の如く明らかに投手向きの名前ではない。
姓名学はまったくの無知だが、経験上こういう名前は成功しない。競走馬がそうなように、ダメそうな名前はなぜかダメなのである。桑田ではないが、ここまで来ただけ立派というものだろう。
このシリーズ、パイレーツに気になる選手がいた。どんなボールにも必死に食らいつき、何よりやる気がみなぎっている。見たところ若そうで、こういう選手はまず伸びる。当時メッツで控えに甘んじていたモーラがこのタイプで、その後の活躍はご覧の通り。
その選手とはフレディ・サンチェス、去年首位打者を獲得したあのサンチェスだった。リーグが違うので疎いのも仕方がないが、伸びるも何もとっくに伸びている。調べてみるとそれほど若くもなく、モーラとイメージを重ねた自分が少し恥ずかしかった。
負けてなお強しという言葉があるが、ヤンキースの場合はまったくの逆。それもこれも全ては指揮官が演出しているのだから、救いようがない。逆転優勝でもして美談になるぐらいなら、醜態を晒して毒を出しきった方が今後のため。
そうは思っても、負けを願うことはさすがにできない。いくら憎んでも死ねばいいとは思えない親のように、今年のヤンキースは本当に厄介な存在だ。
Video:
Abreu goes 4-for-4
Matsui's two-run double
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2 comments:
わたしも「切れなし」君の名前は気になりました。
それにしてもどういう場面でも嫌な名前で
あることには変わりないですね。
日本語でいうと「奥」さんとか「御手洗」さんとかに
なるんですかね。
コメントありがとうございます。
ネガティブな名前に限らず、
ほんとにいろんな名前がありますよね。
日本の苗字も気にならないだけで、
意味を考えると実際面白いものが多いです。
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