August14,06 vs LAA W7-2
Bronx Bombers earn split
走塁ミスなどもあり序盤の好機を生かせず後半までもつれたゲーム。
最後は相手のミスと苦手なスモールボールで効率よく得点し突き放した。
このゲームで先発のランディ・ジョンソンが通算4500奪三振を達成した。実に19年目の快挙で単純計算しても年平均236個の三振を奪っている計算になる。シーズン最多奪三振数は通常250前後であることから、この数字がいかに桁外れかが分かるはずだ。ただし上には上がいるものでこれでも歴代3位なのは驚愕に値する。(1位ノーラン・ライアン5714、2位ロジャー・クレメンス4552)
ここのところ話題に事欠かないAロッドであるがまたも話題を提供してくれた。前日の試合後、シーズン当初から深刻な故障を抱えていると告白したのである。ただし詳細については話したくないとのことで一切明かされなかった。
これを受けてYESのアナウンサーであるマイケル・ケイは「意味不明」、同じく解説者のジム・カートは「もっと謙虚になるべき」「言い訳にしか聞こえない」とコメント。それもそのはず、誰が聞いても不可解な話である。詳細を明かせないのであれば一般的に考えてそれを告白した意味がない。ただ告白した事実は依然として残るわけで、不振の言い訳と考えるのが妥当なのである。
Aロッドは今季、野手の中では最多の113試合(欠場2)に出場している。DHでの出場はほとんどなくポジションは過酷と言えるサードである。さらに盗塁も11個記録していることを含めて考えると、監督のトーリさえ知らないことになるわけだ。また放送を見ている限り、少なくとも深刻な故障を抱えているようには見えない。唯一考えられるのは重病を患っているということぐらいだろう。
真偽のほどは分からないが、個人的にはAロッドがイチローと重なって見える。今回の発言が不調からくる自己防衛本能を抑制できない結果と考えるからだ。仮にそうであれば注目される選手の宿命とは言え気持ちのいいものではない。「ブーイングはAロッドを助けることにはならない」これは元ニューヨーク市長ジュリアーニの言葉だが「果たして助ける価値があるのか?」という疑問さえ生まれてきてしまうのだ。
ついでながらもう一つAロッドの話題。先日打てない守れないAロッドについて書いたばかりだが、ついにこのゲームで走攻守揃ってしまった。走れないAロッドを披露してしまったのである。2点リードで向かえた4回、先頭打者のAロッドは四球で出塁し続くカノーのヒットで無死1.2塁。次打者ポサダはセカンドゴロであえなく併殺、ただし4-6-3ではなく4-6-5だったのが問題なのである。
というのも打球を見たセカンドランナーのAロッドは4-6-3を確信、サードへはジョギング並のスピードでゆっくりと走っていた。これを見たショートのカブレラは迷わずサードへ送球、タッチアウトで見事4-6-5の併殺が完成した。サードに送球された時の驚いたAロッドが印象的だったが、笑い事では済まされない怠慢プレーである。
説明するまでもなく2死1塁と2死3塁の差は限りなく大きい。逆に言えばその大きさを分かっているからこそカブレラはわざわざサードに送球したのである。打てない守れないは仕方がないと割り切れる部分もあるが、今回のような怠慢プレーとなると話は別。偉大な打者ではあるが、偉大な選手ではない。残念ながらAロッドとはそういう選手なのである。
7回8安打自責点2の先発ランディ・ジョンソン、先制の2ランHR(3回1死3塁)など3安打2打点2得点のジーターが高評価。他では決勝犠飛(7回1死満塁、2-2)など2打点のAロッド、3安打2得点のカブレラ、貴重な追加点となるHR(8回先頭打者、3-2)など3安打のポサダ、8年ぶりの犠牲バントで決勝点のお膳立てをしたアブレイユと圧巻の投球(平均160キロ以上のストレート)で1点差の8回を完璧に抑えたファーンズワースが対象。
MVP Points Today/R Johnson3 D Jeter2 A Rodriguez1
M Cabrera1 J Posada1 B Abreu1 K Farnsworth1
MVP Points Total/C Wang18 D Jeter17 M Cabrera13 M Cairo12
J Giambi12M Rivera11 J Damon11 B Williams10 A Rodriguez10
J Wright8 R Johnson8 M Mussina7 A Guiel6 S Proctor6
J Posada6 K Farnsworth6R Villone5 B Abreu5 R Cano4 A Phillips3
C Lidle3C Wilson3 B Crosby2 S Ponson1 K Wilson1
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