Wednesday, March 18, 2009

WBC 2009 R-2 PUR 5 @ USA 6

米国 vs. プエルトリコ 2次ラウンド2組 ゲーム5
Boxscore: Puerto Rico vs. United States - March 17, 2009

故障者続出のアメリカと好調プエルトリコ(*1)との対戦。野球は筋書きのないドラマといわれるが、この展開は誰にも予想できなかったと思う。ちなみに前回の対戦はプエルトリコのコールド勝ち。(*1)4勝1敗、得点26/失点4

6回表 / 四球→セーフティバント(アウト)→敬遠→1死1.2塁→ヒット→勝ち越し

絶妙なセーフティバント(ベルトラン)をライトが素手で掴んで封殺。この日は好走塁で同点のホームを踏むなど、攻守にわたって大活躍(後述)だった。勝ち越しのヒットを打ったのはリオス、先制のHRと合わせて2打点目。

「代打バーニー」

2死1.2塁となったところで、代打バーニーのコール。当たりはよかったものの、ライン寄りのシフトに阻まれてファーストゴロに終わった。引退表明こそしていないが、プレーする姿を見るのはこれが最後かも知れない。

9回表 / 四球→盗塁→サードゴロ→1死2塁→ヒット→5点目(2点差)

マウンド上はブラクストン。明らかなストライクをボールと判定(カウント2-2))され、またも四球のランナー(*2)をホームインさせてしまう。アメリカにとっては致命的な失点。プエルトリコベンチは、まるで勝ったかのような騒ぎだった。(*2)5点中3点が四球

9回ウラ / ヒット→ヒット→ライトライナー(タッチアップ)→1死1.3塁→

2点ビハインドの9回無死1.2塁。いずれのランナーも俊足(*3)なだけに、進塁できればチャンスはある。注目の打席(ジーター)はライトライナー。最悪のシナリオ(併殺)は免れたが、1塁ランナーを進められなかったのは痛い。(*3)ビクトリーノとロバーツ

この状況で同点に追いつくにはヒット2本か長打が必要。逆にプエルトリコはアウトを2つ取ればいい。内野ゴロなら併殺でゲームセット。ジーターは責められないが、やはりあのプレーが大きい。勝負は決まったかに見えた。

9回ウラ / 盗塁→1死2.3塁→連続四球→得点→1死満塁→サヨナラヒット(ライト)

ところが、ここでまさかの盗塁。チャレンジする価値はあるとはいえ、失敗すれば何を言われるか分からない。文字通りのギャンブル。真意はどうであれ、この采配には鳥肌が立った。先日の原とは大違い。MVPは誰かと問われれば、迷わずジョンソンと答える。

フェルナンド・カブレラ 防御率5.02 投球回168.2 四球率4.91/9回(5シーズン)

押し出しとサヨナラヒットを許したのはこの投手。1死満塁でロメロと交代したのだが、見ての通りコントロールが悪い。経験にも乏しく、この場面に相応しいとは思えない。打ったライトを褒めるのはもちろんだが、後がない状況の選択としては最低の部類だろう。

相手の四球で優位に立ちながら、結局は四球で自滅。ピンチを招いたロメロはフィリーズの選手で、9回にホームを踏んだ3人中2人(*4)はチームメイト。明暗を分けた采配も含めて、サヨナラ勝ち以上にドラマチックな試合だった。(*4)ビクトリーノとロリンズ

韓国 vs. 日本 2次ラウンド1組 ゲーム4

こちらの試合にも簡単に触れておく。個人的な評価でいうと、奉重根-尹錫ミンは今回の韓国における最強リレー。奉重根の出来はよくなかったが、点が取れなかったとしても不思議ではない。ただしビハインドなりの投手継投で追加点を奪われたのは減点材料。

先日のキューバ戦では6点差で藤川を登板させているように、こういうことをやっているようでは接戦はモノに出来ない。戦力的には互角以上のものはあるので、選択さえ間違わなければいいところまでいくと思う。

追記:この日HRを打ったユーキリスが右足首の故障で離脱。準決勝には進んだものの、すでに采配以前の問題かも知れない。

Video:
Recap: PUR 5, USA 6
Wright's walk-off single
Youkilis' solo smash

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