Monday, February 16, 2009

Sink Sank Sunk

スターリン(*1)は沈まない

眠るのは死ぬのと同じ。昔からそんな認識なので、本質的には寝たくない。ただ誰かが起きていて、同じ空間を共有している場合は別。眠りにつくまでの時間は心地いい。自己の存在を保持しながら死ねる感覚とでも言えば分かるだろうか。

この週末は久しぶりに1人で過ごした。本来なら気兼ねなく好きなことができるはずだが、いざそうなってみると何をやっていいか分からない。自分のための食事のように、どうでもいいものに落ち着く。結局その辺にあったDVDを見ることにした。

ハズレの少ない潜水艦ものにしては、製作者の意図を疑いたくなるほどの内容。最後まで見るには見たが、その間ずっと潜水艦のしくみを考えていた。元々知らないことなら許せても、こういうことはバカになっていく自分を見るようで耐えがたい。

排水量 - Wikipedia

「艦船の大きさを示す数値。船を水上に浮かべた際に、押しのけられる水の重量をトン単位で示した数値で、船の重量に等しい。また、トン数の一種である排水トン数に等しい。ただし、現実問題として(小型船はともかく)大型船舶が入る水槽を作ることは不可能なので、船体の喫水下の部分から算出されている」

どうしても確信が持てないので検索してみると、なるほどと思わせることが2つ。まずは船の大きさを表す排水量。水面(喫水)下の体積に相当する水の重量は、船が受ける浮力に等しい。つまりそれと釣り合う船の大きさ(重量)は、押しのけた水の量(排水量)に置き換えられる。これで言葉と意味が一致した。

浮力について - 教えて!goo

Q 「素朴な疑問なんですが。流体中にある物体が完全に沈んで(一部たりとも水面上にない状態で)いるとき、その浮力はρVgであらわされますよね。もし、これとその物体にはたらく重力mgがつり合っている、すなわち、流体と物体の密度が一致しているとき、水面や底から十分距離のある中腹地点で、物体は完全に静止するのでしょうか?」

A 「理想的にはそうなりますが,ほとんどの場合そうなりません。なぜなら,水圧を受けることによって多くの物体は圧縮されるからです。ある深さで流体の物体の密度がたまたま一致しても,安定なつりあいにならないわけです。つまり、ちょっとでも沈めば圧縮して密度が大きくなりどんどん沈みます。ちょっとでも浮けば膨張して密度が小さくなりどんどん浮いてしまうのです」

大半は外圧に耐えかねて沈み、それをバネにした者だけが勝つ。スタート地点には個人差があり、水面や底までの距離は人によって違う。押しのけた量と自身の大きさが一致する排水量しかり、まるでこの世の真理を突きつけられているようでぞっとする。そういえば見たのもロシア映画だった。

(*1)鋼鉄の人の意、本名はヨシフ・ヴィサリオノヴィチ・ジュガシヴィリ

関連サイト:
アルキメデスの原理 - Wikipedia

No comments:




  Archive: