Tiny Shiny Coin
キラキラ光るちっぽけな夜
昨日は久しぶりの外食。その帰り道に、全面ガラス張りのレストランがあった。距離にして50メートル。離れてはいたが雰囲気はよさそう。そう思って立ち止まると、ウェイターが手を振っている。実際は客にワインボトルを見せていただけで、手は振っていない。
とにかくそう見えたので応えると、今度は本当に手を振ってきた。知らない人と触れ合う感覚というか、こういうノリは気分がいい。先日もプラハのバーでバーテンと握手して帰ってきたが、あの時の顔は他の何よりも記憶に残っている。
タイムズスクエアに差し掛かったところで、いい加減タクシーを拾うことにした。観光客ばかりで普段は毛嫌いしているエリアだが、改めて見ると新鮮。ニューヨークに住んでいる実感が湧いてくる。
「5ドル40、つまり(which means)5ドル40」
運転手の言葉に一瞬戸惑ったが、それはそれ。言い直す必要がなくても気にしない。知らない人に手を振るウェイターのように、ただ何となく楽しければそれでいい。そう思わせる魅力がこの街にはある。
タイトルにあるTiny Shiny Coinは、高校の時の英語教師から教わった。本来は同時に2つの単語を覚えるためのものだが、こんな形で使うとは思ってもみなかった。
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