WS 2008 G-2 PHI 2 @ TB 4
Big Game win
Box Score (MAJOR.JP)
好機で28打数1安打 それでもフィリーズにあせりなし
野球ではよくあと1本が出ないという言葉が使われるが、この日のフィリーズがまさにそうだった。これだけの好機がありながら、生かせたのは9回の無死2塁だけ。ノーヒットでも得点可能な絶好機(ランナー3塁<2死)を3度も逃しているのが痛い。HRと盗塁が特徴のチームとはいえ、負けるべくして負けた試合と言える。
(ランナー2塁<1死)×2 (ランナー3塁<2死)×3
実は対戦相手のレイズも同タイプのチーム。HRこそフィリーズに及ばないが、それでもリーグ4位の180本。投手陣のレベルが高いところまで似ている。ただし勝負強さの面では差があり、こんな現象が似合うのはむしろレイズの方。短期決戦だけに起こりうることだとしても、この日の両者はそれ以上に対照的だった。
打率/得点圏 フィリーズ.255/.263 レイズ.260/.246
レイズが上げた4点のうち、タイムリーヒットは1本。残りは内野ゴロとスクイズ(後述)によるもので、特に勝負強かったわけではない。好機を生かしたのは事実だが、単にめぐり合わせの問題。たった1本のヒットで2得点した初回の攻撃がそれを物語っている。
四球→ヒット/エラー→無死2.3塁→セカンドゴロ→得点→1死3塁→ショートゴロ→得点
堅守で知られるワース(今季のエラー2つ)のエラーに始まり、三振の多い(*1)ペーニャとロンゴリアの内野ゴロ。結果を出した選手を褒めるのはもちろんだが、野球がいかに不確定要素に左右されるかが分かる。念のため書いておくと、先発マイヤーズの三振率は比較的高い。(*1)それぞれ0.34、0.27/打数
さい配キラリ!3点リードでもスクイズ
率直に言ってお見事。スクイズ自体は平凡だが、連続でサインを出したところに価値がある。(パチンコで)設定のいい台の隣が敬遠されるのと同じで、これができそうでできない。ちなみに2球目はランナーがスタートしないセーフティースクイズ。ただのギャンブラーではないらしい。
第2戦先発のマイヤーズ 「感情高ぶっている」
「うちの球場に来てプレーするのは、どのチームにとっても厳しいはずだ。うちのファンはサンタクロースにまでブーイングを浴びせるという評判だから、(レイズは)脅威に感じるだろう。しかも、いつだって俺たちを応援してくれる」
明日からはフィリーズの本拠地で3連戦。今季のプレーオフはほとんど見てきたが、確かにフィリーズファンは熱い。一方のレイズは地域性によるものなのかおとなしい印象。何とか1勝して、ホームに帰ってきたいところだろう。ポイントは成績と能力が一致しないレイズブルペン。特にウィーラーとハウエルはかなり頼りない。
ホームで2戦→1.4勝 敵地で3戦→0.9勝 5戦通算→2.3勝<.500=負け越し
ところでこのホームフィールドアドバンテージ。4戦先勝のシステムでは、逆に不利だと感じるのは自分だけだろうか。上の数値は(ホームでの勝率を)両チーム7割として計算したもので、当然のことながら6割にしても2.5勝には達しない。実際の勝率は以下の通り。
勝率(ホーム) フィリーズ.593 レイズ.704
Video:
Recap: PHI 2, TB 4 WS Game 2
Baldelli turns two
Iwamura's sliding grab
参考サイト:
MLB - Statistics by Team - Yahoo! Sports
2 comments:
この状況になると、
やっぱりホームアドバンテージの順番が
「逆」だと思えてきますね。
ホームで優勝を決めるためには「2敗しないと」
いけないわけですし。
三連戦できる「権利」の方がやっぱり価値が
ありますよね。
先に王手をかけた方が有利なので、
やはり最初の5戦がポイントですね。
ホームで連勝すれば別ですが、
そうでない限り不利だと思います。
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