Touch And Go
Androidを搭載した初の携帯電話「T-Mobile G1」が全米で発売開始
Google Answers the iPhone
iPhoneを脅かす存在として注目されるT-Mobile G1が発売された。ざっと調べた感じではハード面での優位性はなく、物理キーボードにはキータッチや見えにくいなどの問題があるらしい。価格こそiPhoneを意識した設定になっているが、これだけなら単に後発組の新製品で終わっていただろう。
(C)Copyright James Martin/CNET News
最大のポイントはグーグルの開発したOS(Android)が搭載されていること。先日もブラウザ(Chrome)を発表したばかりだが、これが注目を集めた理由になっている。グーグルといえば検索サイト最大手にして業界の巨人。一昔前のレッドソックスとヤンキースではないが、競合する企業にとっては厄介な存在だ。
「デスクトップからラップトップへ」
近年のWi-Fiネットワークの普及に伴い、パソコンのトレンドは大は小を兼ねるラップトップに移行しつつある。いつでも必要な情報を得られるのは大きなメリットであり、それが実現されれば残るは利便性。腕時計のような携帯できるツールが求められる。
「モバイルコンピューティングこそが将来」
これはアップルが表明した将来の経営方針。実際アップルはその布石となる.Mac(現MobileMe)というサービスを何年も前から始めている。.Macのアドレス欲しさにすぐ飛びついてしまったが、それ以上にローカルPCとの同期機能(シンク)は新鮮だった。
そんな同期機能も、今となっては意味がない。メールやカレンダーなどはWebを利用したもので十分だし、これならローカルに置いておくよりはるかに安全。もちろん端末は自分のものでなくてもいい。大半のサービスが無料(*1)ということを考えても、モバイルビジネスの将来は間違いなく明るい。(*1).Macはすぐに有料化、現在9800円/年
Google サービス一覧
前述のAndroidにはPCとの互換性はないのだが、本体にこれだけのサービスがあればその必要はない。検索サイトやGoogle Mapは今やスタンダード。参入してきた理由は容易に想像できる。Androidがオープンソースということも含めると、業界全体を脅かす可能性さえある。
「クリエーターとプロデューサー」
アップルがマイクロソフトにその座を奪われたのは、ソース(OS)を公開しなかったのが理由だといわれている。発売当初のiPhone(*2)も同じだったようで、この点においてもグーグルとは根本的に考え方が違う。(*2)現在は公開、配布は承認制
天才的なクリエーターとプロデューサー。両者が1つになれば最強だと思うのだが、そうとっぴな話でもない気がする。写真はこのT-Mobile G1を最初に手にした人。T-Mobileの文字はどこにもなく、Google Phoneになっているところが面白い。
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