Wednesday, May 21, 2008

May20,08 vs BAL L2-12

Ugly opener for Yanks
Box Score (MAJOR.JP)

スコットの独壇場: E6-E7-K-BB-HR

ヤンキースの先発は、すでに軟投派のイメージが定着しつつあるムシーナ。ここまで5連勝中と好調だが、一過性のものとする見方も強い。結果は1回持たず7失点(自責点1)。別の意味で納得した人も多いかと思う。

ムシーナ: 投球回0.2 被安打5 与四球2 奪三振1

エラーがなければ1失点(後述)とはいえ、打たれたのは事実。ただしピッチング自体は悪くなかった。許したヒット5本のうち、甘いボールはハフに対する1球だけ。それ以外は際どいコースかボール球で、ほとんどが低めにコントロールされていた。2つの四球は自己責任だが、それほど悲観する内容ではない。

参考ビデオ:Orioles' seven-run first

12失点のうち、投手についた自責点は4。純粋に打たれたならまだしも、エラーで負けたとなると後味が悪い。おまけに乱闘騒ぎまであり、試合としても最低だった。面白いのは、そのほとんどにスコット(オリオールズ)が絡んでいること。以下はスコットの打席。

第1打席: E6(0-1、1回2死1.2塁)
平凡なショートゴロをジーターが悪送球。その後四球と3本のヒットで6失点。

第2打席: E7(0-7、2回2死1塁)
デーモンが目測を誤り落球。その間に1塁ランナーが生還。さらに四球とヒットで1失点。

第4打席: BB(0-10、6回2死ランナーなし)
頭部付近の投球に激怒し、マウンドに歩み寄る。投げたホーキンスは退場処分。

第5打席: HR(2-10、8回2死1塁)
ひざ下の難しい球をすくい上げ、アッパーデッキに2ランHR。

2つのエラーを誘発し、乱闘騒ぎを演出。仕上げは豪快なHRとまさに独壇場。単なる偶然とはいえ、結果的には影のヒーローになった。ちなみにホーキンスの退場は、ジーターが受けた死球に対する報復と見なされたから。以下はそのホーキンスのコメント。

「(投手は)インコースにも投げなくてはいけない」

実はこの場面、直前(初球)にも危険球に近いボールを胸元に投げている。一方モリーナの構えはいずれもアウトコース低め。真偽のほどは分からないが、腕の角度から言っても故意の可能性は否定できない。

参考ビデオ:Hawkins is ejected

これで4連敗、首位とのゲーム差は7.5に広がった。打ち勝つチームが打てないのではこの結果も当然だが、対戦投手のレベルが高いのもポイント。この日のカブレラにしても、ここまでの被安打率は.225。不調というより、問題は別にあると考えるべきだろう。詳しくは後日触れるとして、今回はケン・シングルトンの言葉を引用して終わりにする。

「Aロッドはスーパーマンではない」

追記:ジーターの悪送球は、ベースカバーが遅れたためとの声がある。放送中にも同様の指摘があったが、これは間違い。というのもスコットは左打者なので、ファースト寄りに守っていたカノーに落ち度はない。ジーターが定位置で捕球できたのが何よりの証拠。

Hitting Chart (Ground Outs/Singles参照)

2死なら塁間を空けない守備体系が基本であり、ランナーのスタートも早いためフォースアウトを意識しないのが常識的。仮にベースカバーに入っていたとしても、際どいタイミングだったことも付け加えておく。

Video:
Daily Rewind Game Recap
Post Game Plus
A-Rod's two-run homer

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