Friday, April 04, 2008

April3,08 vs TOR W3-2

Hughes starts strong
Box Score (MAJOR.JP)

まさに棚ボタ

再三のチャンスがありながら、5回まで無得点。力投する先発のヒューズを援護できず、逆に2点のリードを許してしまう。ところが続く6回、好投を続けてきた(被安打3)マグガーワンが自滅(*1)。

たった1本のヒットで同点に追いつくと、8回にはエラー絡みのチャンスにアブレイユが応え勝ち越し。最後はリベラが締めて、ヤンキースが接戦をモノにした。(*1)2ベース→四死球2→ワイルドピッチ→犠飛

概略だけ書くとこんな感じになるが、内容的には負けゲーム。結果が全てとはいえ、今後を考えると喜べない。前述したように、ヤンキースには再三のチャンスがあった。具体的には以下の通り。全て5回までのデータで、2死後は除外してある。

無死1塁:3 無死1.2塁:1(3回、0-0) 1死1塁:3(併殺1) 1死1.2塁:1(併殺1)

いずれのケースもエンドランさえしていない。必ずしも1点にフォーカスする必要はないが、進塁すれば併殺を防げるメリットは生まれる。少なくとも状況が一変する(*2)無死1.2塁だけは、何かしらの策を講じるべき。バントシフトを敷いていなかったので、成功率はかなり高かったと思う。(*2)進塁で1死2.3塁、併殺打なら2死3塁

「序盤の1点も終盤の1点も価値は同じ」

これに気づいている人がどれだけいるだろう。序盤というだけで危機感を持たず、終盤に慌てるのは野球人の性。攻撃回数と勝率の関係からそうするのだろうが、どこで取っても1点に変わりはない。

得点期待値の絶対数を追うのではなく、いかに得点しやすい状況を作るかが野球。連打や長打だけを期待していては、勝てるものも勝てない。以下は勝ち越した8回の攻撃。一転してスモールボール、序盤と比較すると面白さが分かると思う。最初のバントは3回(無死1.2塁)と同じデーモン。

ヒット→無死1塁→バント(エラー)→無死1.2塁→バント→1死2.3塁→ヒット

多少意地が悪いが、気づいてしまったのでもう1つ。1点ビハインドの4回、ヤンキースは1死3塁のピンチを迎える。打者は4番のウェルズ。そこで守備体系を見ると、なぜか前進守備を敷いている。これだと打球が正面に飛ばない限り、内野ゴロは全てヒット。つまりリスクを犯してまで、2点目に拘っていることになる。

もうお分かりかと思うが、整合性がまるでない。大量点を狙っているのなら、たった2点になぜビクつくのか。攻撃は6回も残っているわけで、勝つ試算も十分に成り立つ。序盤と終盤の理屈は仕方ないにしても、ここまで身勝手な戦略もそうはない。始まったばかりとはいえ、今年もストレスがたまりそうだ。

ジラルディはさておき、ちょっと心配なのがリベラ。というのも、この日は80マイル台(ストレート)を何度も計測。長い間ヤンキース戦を見ているが、あまり記憶にない。意識的に抜いていたような気もするが、そうでないならスピードガンの故障であって欲しい。

采配についてはまだまだ書き足りないが、キリがないのでそのうちに。

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