Wednesday, August 01, 2007

July31,07 vs CWS W16-3

Yanks club eight homers
Box Score (MAJOR.JP)

HRダービーは松井の優勝。

通算500号の期待がかかったAロッドはこの日も不発、それどころか最後のHR(7/25)を境にヒットすら出ていない。ヒット性の当たりは多いのでスランプではないが、元々メンタルは弱いだけに多少プレッシャーは感じているのかも知れない。これがかつての長嶋なら、早々と決めてしまったことだろう。

1試合で8本のHRは1939年以来のフランチャイズレコードらしいが、それよりも興味深いのは得点の仕方。16得点のうち、HR以外の得点は犠牲フライによる1点だけ。つまりタイムリーヒットは全てHRというわけだ。調べる術がないので何とも言えないが、こちらの方が珍しい気がする。

7月の松井:打率.345 打点28 HR13 得点31

ヒットは出るべくして出るもので、優れた打撃フォームとアプローチから生まれる。また松井自身の言葉を借りれば、HRとはヒットの最高の形。それならば普段の打席でシャープさを感じてもよさそうだが、逆に凡退時の内容はかなり悪い。

これだけの数字を前にして言うのもおかしいが、ファンとしてはどうしても心配になる。いずれにしても月間MVPに値する成績を残したのは立派。本人レベルではそれほど意識していないと思うが、是非とも取って欲しい。

追記:松井のHRはほとんどがラインドライブ、逆に放物線を描くようなものは少ない。往年の王選手によれば、ボールの中心よりほんの少し下を叩くことでHRを量産できるらしい。1本目のHRがまさにそれで、やや詰まっていたが飛距離は出ていた。このバッティングができれば、自然と数字は伸びてくると思う。

ヤンキースは大型補強せず 若手ベテミットを獲得
Chamberlain could join wilted bullpen

放出したプロクターは地肩が強く、90マイル半ばのストレートを投げられる貴重な存在。チェンバーレインと入れ替えるつもりらしいが、メジャー経験はなく実力は未知数と言っていい。また万が一ブルペンに故障者でも出れば、慌てるのは目に見えている。入れ替えるにしても、保険として確保しておくのが得策だろう。

追記:すっかり忘れていたが、プロクターは4年目なのでチームの持つオプションは行使できない。つまり25人枠から外す場合は、自動的にウェーバーにかけられる。不本意な条件で持っていかれるよりはマシと考えたようだ。

ベテミットにはファーストの練習もさせるようだが、いったいこのポジションに何人の選手を確保すれば気が済むのか。復帰間近のジアンビと故障中のミンケイビッチ、本来は外野手だがファーストも守れるダンカン。スタメン起用されている好調フィリップスに、ユーティリティープレーヤーのカイロ。一時的にはデーモンやポサダも守ったことがある。

何か特別な事情があってプロクターを放出したのならまだしも、バーゲンのような感覚で必要のないものを買ってしまったという気がしてならない。真偽の程は分からないが、プレーオフに向けての戦力アップに繋がらないのは確か。

参考:Player Information: Wilson Betemit

そもそもジアンビが復帰したとして、いったいどうするつもりなのだろう。すでにリーグ屈指の打線が出来上がっているのだから、事実上枠はない。DHで起用すればデーモンかカブレラが余り、後者の場合は守備力も下がる。

またジアンビが復帰すると、マイナー落ちになるのはおそらくベイサック。前回もそうだったが、ほとんど起用しないままマイナーに落としていたのでは意味がない。選択肢が増えれば増えるほど迷走する指揮官だけに、ここが後半戦の大きなポイントになると思う。

最後に前述のチェンバーレインについて。BaseballAmericaによると、ヤンキース傘下のプロスペクトとしては4番目に位置する選手。右投げのパワーピッチャーで22歳。長身から投げ下ろす90マイル半ばのストレートと、キレのあるスライダーが持ち味。カーブとチェンジアップも投げる。主に先発投手として起用されていたらしい。

Joba Chamberlain 投球回84.1 奪三振125 与四球27 被安打率.203

これはマイナーでの成績、三振率が非常に高い(13.3/9回)のが分かる。スタッツ的にはヒューズよりいい感じもするが、こればっかりは実際の投球を見ないと何とも言えない。今気づいたが、参考にしたサイトのタイトルが面白い。何だか気が合いそうだ。

参考サイト:
Fire Joe Torre Blog: Prospect Profile: Joba Chamberlain

Video:
Mussina strikes out six
Posada goes 4-for-5
Rodriguez's diving stop

2 comments:

Anonymous said...

ひさびさの「勝ち」試合の記事かと思ったら、
やっぱり「万々歳」とは行きませんでしたね。。。

プロクはトーリと合わなかったってことに
なるんですかね?
でもそれに現金男が引きずられちゃ
ダメでしょう。

まあ彼にとってはいい引き際だったかも
知れませんが、勿体無いですね。

ホントに野手ばかり余って投手は現状のままって
いつものことですが心配ですね。

Aロッドもさっさと決められませんかね。

KMFIS said...

コメントありがとうございます。

性格的にネガティブな面に目が向きやすいので、
万々歳的な記事は書けないみたいです。

プロクターが合わなかったのは事実だと思います。
ただそういう基準がまかり通ってしまっては、
紳士的なチームカラーもあったもんじゃないです。
トーリの影響力が相当強いということでしょう。

記事にも書きましたが、最も心配なのは指揮官です。
選手が過剰になって選択肢が増えると、
メモリ不足のエラーが必ず起きますから。




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