Wednesday, July 18, 2007

July17,07 vs TOR W3-2

'Extra' special win for Yanks
Box Score (MAJOR.JP)

延長戦を征して4連勝。

試合を決めたのはカノー、若い選手らしく雄叫びを上げながら走る姿が微笑ましかった。ただそれよりも、松井の笑顔が印象に残っている。サヨナラ勝ちというのもあるが、あまり正の感情を出さないタイプだけに観ている側としては堪らない。これがなければ、おそらく記事は書かなかったと思う。

それともう1つ、井川が子供のように喜んでいた姿も印象に残った。今や立派なヤンキースの一員となった松井とは対照的に、ルーキーの井川は輪の外で遠慮がちに手を叩く。自身の成績や置かれた立場を考えると、素直に喜べなくて当然。ところがその笑顔に曇りはなく、純粋にチームの勝利を喜んでいるようだった。

参考:Cano's walk-off single

こういう選手は、成績や能力とは無関係に応援したくなる。できることなら、メディアとの壁になりたいとさえ思う。もう今季はチャンスがないかも知れないが、是非メジャーに残って自他共に認める存在になって欲しい。

後半戦は5勝1敗と好調なヤンキースだが、戦い方は相変わらず。相手に恵まれていることもあって、結果を等倍に受け入れるのは難しい。ただこれを別の角度で見た場合、強いチームの傾向があるのは確か。(ヤンキース-相手チーム)

7/12 ○ 得点:7-3 ヒット数:10-07 エラー:0-2
7/13 × 得点:4-6 ヒット数:08-07 エラー:0-1
7/14 ○ 得点:6-4 ヒット数:10-09 エラー:0-0
7/15 ○ 得点:7-6 ヒット数:10-16 エラー:1-1
7/16 ○ 得点:6-4 ヒット数:11-12 エラー:0-0
7/17 ○ 得点:3-2 ヒット数:10-10 エラー:1-0

2点差以内で決着した5試合で4勝、また全5勝のうち2試合は相手チームよりヒット数が少ない。エラーも3試合に1度のペースなら悪くない。

どちらにでも転ぶ展開の試合を着実に勝ち、劣勢の試合すらモノにしてしまう。あくまでパターンに当てはめただけだが、強いチームとはこういうもの。戦術面では悲観的にならざるを得ないが、モメンタム(勢い)だけはありそうだ。

好調と言えば松井、巷では絶好調とさえ言われている。最近の成績を見ればそう思うのも当然で、マイケル・ケイがレッドホットと形容するのも無理はない。確かに好調には違いないが、個人的にはそれほどでもないと思っている。

プルヒッターの好調度を測る1つのバロメーターとして、逆方向へどれだけ打てるかというのがある。断言はしないが、レフト方向へのクリーンヒットはあまり記憶にない。センター返しについても同様で、ほとんどはライト方向に引っ張ったもの。素直なバッティングが自然にできるようになれば好調、引っ張ってしかヒットがでないうちはまだまだだと思う。

好調とHRを結びつける人もいると思うが、一般的には反比例することの方が多い。これは松井のようなプルヒッターに特に当てはまる。引っ張れば強い打球を飛ばせるが、逆に開きが早くなるため引っ掛けやすい。副産物として、バットのヘッドが下がることもある。

メジャーで最も開きの早いイチローがいい例で、HRを打ち始めると打率は下がってくる。イチローファンなら、思い当たるフシがあるだろう。

2本目のヒット(スコアボードの8回裏をクリック、約3分後)を見てしまうと、いいイメージは浮かばない。今はボールがよく見えているせいか引っ掛けることは少ないが、ファンとしてはやはり心配。これがファン特有の心理であることを願うばかりだ。

Video:
Pettitte strikes out seven
A-Rod shows his range at third
A-Rod's diving stop
Accardo balks in a run

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