Thursday, June 14, 2007

Waltz

It's Ok, It's Alright, Nothing's Wrong.

音楽はほとんどいつも聴いているが、衝動的に大音量で聴きたくなることがある。そんな時は決まって大好きなエリオット・スミス、他に選択肢はない。気分の高揚とともに酒が飲みたくなり、気づけば上半身裸になって歌っている。その後は号泣、これまで何度同じことを繰り返してきたか分からない。


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昨日もそうだった。エリオット・スミスはよき理解者であり、かけがえのない存在。ただそのメッセージは表裏一体で、混乱することも少なくない。死ねと聞こえたかと思えば、今度は生きろと聞こえる。床に寝転がり、天井を見つめながらその行き先を探していた。

涙も枯れ果て、行き先も分からないままベッドに横たわる。あの時、死んでいればよかった。ふとこんなことが頭に浮かんだ。病気や怪我で死に直面したことは一度もない。ただただあの時、そうとしか言えない。

ベッドの中でもう1つ浮かんだことがある。それはある人のブログで、抗鬱剤がまったく効かないほど重症らしい。1人でボーリングに行くことが楽しみ、そんなあの人が今どうしているか気になった。

酒と安定剤のせいで、いつの間にか眠っていた。起きたのはヤンキース戦が始まる少し前、何事もなかったかのようにテレビをつける。いつものように応援し、そしていつものように1日が終わっていく。

今思えば、エリオット・スミスのメッセージは感じたままなのかも知れない。生きることも死ぬことも両方正しい。死ぬ勇気があるかどうかで、結末が変わるだけだ。以前レナード・コーエンの記事で、自殺願望の鬱病シンガーと書いたことがある。シンガーの部分を除けばこれが自分、勇気がないだけに願望という表現もしっくりくる。

ジョン・アービングのホテルニューハンプシャー、椎名林檎の同じ夜。何もかも通り過ぎていくだけで、全ては惰性。生きているようで、生かされている。

Playlist Updated:
こんなことを書いていたら、また酒が飲みたくなってきた。今聴いている曲のタイトルは、優雅であってどこか物悲しいワルツ。いかにもエリオット・スミスらしい。

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