Neil Young, Southern Man
鈍器の底力
Cutting Edge(最先端)とEdgy(斬新)、どちらも音楽やデザインの形容によく使われる言葉である。振り返ってみると、そんな言葉がバイブルになっていた時期があった。ヨーロッパの音楽や単館上映の映画を好み、飲むのは決まってウォッカ。少なくともその時は、それが一番カッコいいと思っていた。
After The Gold Rush (1970)
ところがあることがきっかけで、それが幻想だったことに気づく。苦手だった黒人音楽を克服したことが、価値観までも変えてしまったのである。忌まわしい過去を代弁するかのような叫びと情熱、独特のグルーブとだらしなさ。その全てが心に響いた。ニューヨークに来た理由の1つも、それを肌で感じ取りたかったことにある。
話が脱線してしまったが、書きたかったのはカッコよさの基準。シャレたバーでモヒートを飲むのもいいが、時には場末のバーでビール片手に踊るのも悪くない。歌が下手でもアレンジが平凡でも、そんなことはどうでもいい。そう思わせてくれるのが、このニール・ヤングなのである。
これは南部の人種差別について書かれた曲。愛に満ち溢れたコーラスとピアノ、怒りにも似た荒削りなギター。こうして聴いているだけで、自然と涙が出てくる。歌詞の意味など知る必要はない、ただただ心で聴いて欲しい。
Play Full Length (imeem.com)
Play And Buy (Amazon.co.jp)
Play Best Tracks
Playlist Updated:
Saint Etienneによる有名なカバー。
Play Sub Tracks
Neil Young Official Website
Index: Best Tracks
No comments:
Post a Comment