Tuesday, May 15, 2007

Neil Young, Southern Man

鈍器の底力

Cutting Edge(最先端)とEdgy(斬新)、どちらも音楽やデザインの形容によく使われる言葉である。振り返ってみると、そんな言葉がバイブルになっていた時期があった。ヨーロッパの音楽や単館上映の映画を好み、飲むのは決まってウォッカ。少なくともその時は、それが一番カッコいいと思っていた。


After The Gold Rush (1970)

ところがあることがきっかけで、それが幻想だったことに気づく。苦手だった黒人音楽を克服したことが、価値観までも変えてしまったのである。忌まわしい過去を代弁するかのような叫びと情熱、独特のグルーブとだらしなさ。その全てが心に響いた。ニューヨークに来た理由の1つも、それを肌で感じ取りたかったことにある。

話が脱線してしまったが、書きたかったのはカッコよさの基準。シャレたバーでモヒートを飲むのもいいが、時には場末のバーでビール片手に踊るのも悪くない。歌が下手でもアレンジが平凡でも、そんなことはどうでもいい。そう思わせてくれるのが、このニール・ヤングなのである。

これは南部の人種差別について書かれた曲。愛に満ち溢れたコーラスとピアノ、怒りにも似た荒削りなギター。こうして聴いているだけで、自然と涙が出てくる。歌詞の意味など知る必要はない、ただただ心で聴いて欲しい。

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Playlist Updated:
Saint Etienneによる有名なカバー。

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