Wednesday, May 30, 2007

May29,07 @ TOR L2-3

Yanks' slide now at five
Box Score (MAJOR.JP)

ジャブさえ打たず、ノーガードで判定負け。

両チーム合わせて自責点は2、ところがスコアはご覧の通り。つまりエラーがことごとく得点に繋がったことになる。記録上ヤンキースのエラーは2つだが、メンタルエラーも含めて反省点は多い。そこでブルージェイズに許した得点を順に振り返ってみる。

1点目:初回(0-0)
ショート内野安打と悪送球→無死2塁→1死後→盗塁→1死3塁→内野ゴロ→0-1

悪送球したのはジーターだが、野球にエラーはつきもの。問題なのはその後に許した盗塁で、三盗だけに警戒することで防げた可能性はある。

2点目:7回(1-1)
連続ヒット→1死1.2塁→サードゴロと悪送球→2死1.3塁→ホームスチール→1-2

今度はAロッドの悪送球、ただしこれはファーストのフェルプスが捕球可能だった。捕球できなかったのは打者ランナーのフィリップスが体当たりしたためだが、ラインの内側を走っていたのでルール上はアウト。これに対してヤンキースは誰1人として抗議していない。

こういうケースは、抗議すれば判定が覆ることも少なくない。何より体当たりしたことが動かぬ証拠、外側を走っていればこんなことは成立しないのである。仮に判定が覆れば失点は防げたはずで、ベンチは何を見ているのかと言いたくなる。

ホームスチールは明らかにペティットのメンタルエラー。解説のフラハティに眠っていたと形容されるのも仕方がない。とはいえノーヒッターより珍しいホームスチール、ここは果敢に挑戦したヒルを褒めるべきだろう。

実を言うと、これがなければこの記事を書くつもりはなかった。不謹慎かも知れないが、いいものを観たというのが正直なところ。ちなみにホームスチールは英語でSteal Homeと言うらしい。

3点目:8回(2-2)
2ベース→送りバント→1死3塁→プロクターに継投→センター犠牲フライ→2-3

この送りバントは3塁線に転がる打球で、捕球しなければファールになっていた可能性が高い。これを理由に敗因をAロッドに向ける人も多いと思う。

確かに打球の勢いと軌道から考えればファールだが、ライン上の芝目は通常とは違うため断言はできない。ファールにならなければ無死1.3塁、併殺崩れでも得点されてしまう状況になる。したがって確実にアウト1つ取っておくのも、戦略としては悪くない。

もっともAロッドはそれを分かっていない。それどころか自分のプレーがミスだと気づいていたはず。それは直後に1人で頷いていたことで分かる。自分のプレーを正当化するための頷きだったのは明らかで、ポサダの指摘にも両手を広げとぼけていた。

また1死3塁になった時点で、右のリオスを敬遠して左のオーバーベイと勝負する選択肢もあった。この時の内野は前進守備、1点もやれない覚悟なのだから併殺狙いも当然視野に入ってくる。

さらに言えば外野フライで得点される状況で、強肩のカブレラを起用しない理由が分からない。これでは控えでも何でもなく、ただのベンチウォーマーである。少なくともアブレイユとデーモンを入れ替えるぐらい思いつくだろう。

ポサダにしても、性懲りもなく外角に構えて犠牲フライ。ここは打球を詰まらせることが必要で、外野フライの打ちやすい外角を要求するのは間違い。選手経験者があれだけいて未だに誰も気づかないなら、いい加減外部に門戸を開くべき。時代錯誤もいいところだ。

「何もやらずに天命を待つ」

人事を尽くして天命を待つという言葉があるが、ヤンキースの野球とはまさにこれ。守備面については前述した通りだが、攻撃面においても同様のことが言える。以下は盗塁やエンドランなど、何らかの策が可能な状況を抜き出したもの。

無死1塁:3回 1死1塁:5回 2死1塁:3回

このうちエンドラン、または盗塁のサインを出したのはたったの1度。特に6回と8回の無死1塁(*1)は、少なくともエンドランぐらいやってもいい。(*1)いずれも1点ビハインド、塁上はデーモンとジーター

工夫しなければ点は取れない、見ているだけで勝てる時代などとっくに終わっている。打線が不調でも連打と長打に期待しているようでは、30連敗しようと何ら不思議ではない。

怒りのクレメンスが心境吐露

またもブルーニーとリベラを温存しての敗戦。どうやら温存すると利子がつくようで、これで溜まった借金を返済するつもりらしい。温存と言えばこの記事、確かに不可解。今日の夜にちょっとしたイベントがあるので、もしかしたら真相が聞けるかも知れない。

Video:
Damon's running catch
Giambi's homer
Posada's RBI single
Post Game Plus

4 comments:

Anonymous said...

この状況でよくぞここまで「批判」できますね。
私はもうなにもできません。。。

ようやく勝ったというのに、余計な「一言」で
全てが台無し。

松坂の不調が唯一の希望?

Anonymous said...

う~ん
あそこで抗議しないで黙っちゃうなんて元気なかったですね。

今日、A-Rodが走塁中に何か言ったって言われてますけどほんとでしょうか?
口あけてたようには見えなかったんだけど…

KMFIS said...

>樹里亜さん

コメントありがとうございます。

性格的なものですね。
こうあるべきだという願望が、人より強いせいでしょう。
僕にとってヤンキースはオラが村のチーム。
恥ずかしくない試合をして欲しいんです。
金満としか言われないチームカラーも同様です。

実際のところ希望はまったくないですが、
ここに住んでいる限り応援するしかないです。

KMFIS said...

>aoiさん

コメントありがとうございます。

確かに元気がないです。
実際デーモンもコメントしてますが、
どんな展開でも勝てる気がしないみたいです。
投手継投で負けることが多いので、
野手は特にその傾向が強そうです。

>樹里亜さん、aoiさん

昨日帰って来てからチラっと聞いただけですが、
「Hah!」としか言ってないようです。
後でインタビューを見直してみますね。




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