Monday, May 28, 2007

May27,07 vs LAA L3-4

Moose's effort not enough
Box Score (MAJOR.JP)

カウントダウンが始まった。

6回を終わって2-1とヤンキースがリード。シリーズ3戦目にして、ようやく勝てるチャンスが巡ってきた。幸いブルペンで連投になるのはリベラだけで、登板間隔から連投は可能。後は能力を最大限に生かし、残る3イニングを凌ぐことだけにフォーカスすればいい。

翌7回も先発のムシーナは続投、ところがここで嫌なものを見てしまう。プロクターとマイヤーズがウォームアップをしているのである。

リベラを除けばブルペンで最高の投手はブルーニー、これに異論があるヤンキースファンはまずいないと思う。実際ここまでの防御率は1.69、最も頼りになる存在なのは間違いない。中5日と休養も十分で、2イニングの登板も何ら問題はない。

マイヤーズは左のワンポイントだが、プロクターの起用はブルーニーの温存を意味する。つまり毎度おなじみの、1人1イニングの継投が視野にあるわけだ。もっともムシーナが無事に抑えてくれれば、こんな懸念も必要ない。ただしそう上手くいかないのが野球。

先頭のマシューズは三振に討ち取ったものの、次打者のカッチマンにこの日初めての四球を与える。ムシーナの投球数は95、続投も可能に見えたがベンチは継投を選択。恐れていたことが現実になってしまった。

代わったプロクターはいきなり2ベースを打たれ1死2.3塁、すでに勝てる気がしない。ブルペンに目をやると、ブルーニーがウォームアップ。言葉を失うとはまさにこのことだろう。その後は予定調和の世界で3連続四球、結局1アウトも取れずに降板する。

参考:Aybar's base-loaded walk, Figgins' RBI walk

ベンチに戻るプロクターがブーイングを浴びたのは言うまでもないが、実はトーリも同じようにブーイングを浴びていた。ヤンキースファンといえどもさすがに我慢の限界、こんな野球をやられては当然だろう。ちなみに解説のケン・シングルトン、マイケル・ケイともにこんな光景は初めてだそうだ。

「勝ったところで何も変わらないが、負けるわけにはいかない」

これがヤンキースの置かれた立場であり、勝てる条件も揃っていたはずである。もう1試合も落とせないのだから、型で野球をやっている場合ではない。その型が好結果を生まなかったことはすでに実証済み、それでも貫き通すなら草野球の監督でもやるがいい。

「野球とはこんなもの、プロクターが悪すぎた」

性懲りもなくこんなコメントを残していると思うが、自分に矛先を向けられない人間ほど醜いものはない。大きなお世話なのは分かっているが、こんな人間性に惹かれる人の気が知れない。

Joe Torre on Mussina and Proctor

今トーリのインタビューを観たが、やはり予想通り。悪びれた様子もなく、自分の野球を正当化さえしていた。失望したのではなく、失望させたのが分からないらしい。さすが名将と言われるだけのことはある。

Video:
Mussina fans six
Nieves' RBI single
Post Game Plus
Roger Clemens Triple-A Start

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