Saturday, April 14, 2007

April13,07 @ OAK L4-5

Igawa remains winless
Box Score (MAJOR.JP)

勝てるゲームを落とし連敗。

好投手ハーレンを早めに引きずり下ろしたまではよかったが、その後の拙攻が響いてサヨナラ負け。ポイントになる場面には、いずれもミンケイビッチの姿があった。

4連打と押し出し四球で3-1と勝ち越した6回、なおも無死満塁でバッターボックスにはミンケイビッチ。甘いボールを引っ掛けセカンドへの併殺打、好機を潰す。

4-4と同点の8回、1死満塁と絶好の勝ち越しチャンスでまたも打順はミンケイビッチ。ここでも結果を出せず後続も倒れて無得点に終わる。

延長11回裏、1死満塁とサヨナラのピンチ。次打者ケルティの打球は1.2塁間へのゴロ、ミンケイビッチが倒れ込みながら捕球するが送球が逸れて試合終了。 参考までにこの打球はセカンドの守備範囲で、カノーが捕球していればアウトに出来た可能性が高い。

「I can get any cheap hit」

これは試合前のミンケイビッチのコメントだが、結果はご覧の通り。高い守備力から打撃にはある程度目をつぶれるとはいえ、打率.125(出塁率.192)はさすがに限度を超えている。スランプなのは分かるが、よほどの実績がない限りスタメンで使える数字ではない。

リードしていた6回はいいとしても、同点の8回は代打を送るべきだろう。左の代打がいないのが最大の理由だとは思うが、右対右ならそれほど気にする必要もないはず。個人的にはコンタクトヒッターで、外野フライを打つのが上手いカイロが適任だと思う。

元々この選手は、自分のものでもないボールの所有権を主張していた大バカ野郎。以前も書いたが、どうしてもこういう選手は好きになれない。関係ないが、大好きなシェフィールドの背番号を付けているのも気に入らない。

関連記事:ウイニングボールは殿堂へ

先発井川は5.1回を投げて被安打3、自責点2。前回の登板と比べれば制球面に進歩は見られたが、得意のチェンジアップでストライクを取れないのは相変わらず。またセットポジションにおけるバランスの悪さも矯正されていない。ただそれでもこれだけのピッチングが出来るのだから、通用する資質は間違いなくある。課題が明確なのも明るい材料。

バランスの悪さについては、ともともさんの記事に興味深い画像がある。角度が微妙に違うので断言はできないが、4枚目を見比べると体の回転が足りないのが分かる。つまり回転幅が小さいために、同じリリースポイントでも体が開き気味になってしまうのだと思う。

前述の8回、先頭のAロッドがヒットで出塁し次打者はジアンビ。結果的には失敗に終わったが、実は初球に(3塁方向への)バントをしている。率直に言って大賛成。こういうことをどんどんやっていかないと、いつまで経ってもシフトに捕まってしまう。相手が根負けするまでバントをし続けてもいいぐらいだ。

全9試合のうち6試合は接戦、そのうち5戦はリベラを温存して落としている。抑えの役割というのは、僅差でリードした試合を確実に逃げ切ることにある。ただそれに固執すると、その状況が来ない限りは永遠に登板の機会はない。

何度も書いているが、投手は能力順に起用するのがセオリー。絶対に失点できない場面なら、たとえそれが中盤であろうと抑えを起用するべきなのである。それをやれとは言わないが、少なくともこの日のアスレチックスのように同点での起用ならできるだろう。

中継ぎは1イニングずつ、抑えは僅差でリードした9回だけ。こんな起用法では勝てるものも勝てない。ヤンキースの圧倒的な打撃力は、トーリが名将であるための必要条件なのである。

ヤンキースのパバーノ、明日の登板を回避

こうなってくると、唯一健康体の井川が今シーズンのカギを握っていると言っても過言ではない。連鎖反応なのか偶然なのかは分からないが、何だかたいへんなことになってきた。

Video:
Posada's Single
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2 comments:

Anonymous said...

こんにちは。
記事に入れてくださってありがとうございます。井川投手体の回転幅なんですね〜。見た目での違いしかわかってなかったのでなるほどって感じでした。徐々にでも早めにこういうものは治っていく形になるのかしら?井川投手については治すべきポイントが解っているのがまだいいですよね。しっかり良い形にしてアメリカの野球にアジャストしていって欲しいです。

ヤンクス…先発投手ふたりDL入りになったんですね(-_-;) 。パバーノ投手…いい加減今年はヘルシーで行って欲しかったんですが…それは厳しいことなんでしょうか。ミンケイビッチ選手は私もやばいなぁと思いながらこの試合見てましたが、なんだかヤンクスにフィットしてない選手って感じがしますよね。そうそう、あの一件は私もお口あんぐりでした。

KMFIS said...

コメントありがとうございます。

コメントが上手くいかないそうですが、
具体的に教えてもらえると助かります。
トラックバックは以前書いたと思いますが、
外部ツールを使っているせいもあって
相性があるようです。
どちらにしても、こちらの問題で恐縮です。

あくまでも僕の分析なので何とも言えないですが、
もしかすると癖みたいなものかも知れません。
打者でもそうですが、通常そういったものは
何かのきっかけで始まり、何かのきかけで直ります。
問題はそれにかかる期間ですね。
コーチが優秀ならすぐなんですが。

記事には書きませんでしたが
次の試合でジアンビがHR打った時、
顔色一つ変えなかったのはミンケイビッチだけでした。
相当な利己主義ですね、彼は。
ともともさんの言う通り、
ヤンキースには相応しくない選手です。




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