Chuckle Or Sneer, George?
先日ATMからスタンプの付いた20ドル札(写真左上)が出てきた。
書いてあるのはウェブサイト(www.wheresgeorge.com)のアドレス。実は今回が初めてではなく、数年前に手に入れた1ドル札(写真左下)にも同じアドレスが書いたあった。その時は面白いことをする人がいると思った程度で、それ以上の関心はなかった。
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気が向いたのでそのアドレスを入力すると、ちゃんと実在していてすでに8年以上運営している模様。簡単に言うと個々の紙幣におけるトラッキングを管理しているサイトで、紙幣のシリアルナンバーを入力することでとその経路が分かる仕組み。オリジナルグッズも販売していて、趣味は悪いが種類はそれなりに充実している。
試しに手に入れた20ドル札を登録すると、アイダホ州から1年かけてニューヨークに来たことが分かった。ただし誰も登録しなかったためか途中の経路は不明。以下はそのレポートページ、Google Mapでその様子を見ることもできる。
Where's George? Bill Tracking Report
FAQによると紙幣にスタンプを押す行為を違法と認めてはいるものの、今後も続けていくらしい。その目的はあくまで遊びということだが、これに目を付けたのがアメリカの理論物理学者。記事は1年ほど前のNatureに掲載されたもの。(全文を読むのは有料)
Another day another dollar
Another day another dollar
D. Brockmannら3人は紙幣の分散が人の移動を測定する指標となることに着目、50万ドル以上に及ぶデータを解析し数理生態学に応用した。これは伝染病などの感染モデルを考える上で役立つとされている。
ひょうたんからコマと言うか、何でもやってみるものである。法律などお構いなしに遊び心を優先、時にそれは文化となり文明となる。音楽やアートなどこういう例はいくらでもあり、これぞアメリカのアメリカたる所以と言える。
ひょっとしてと思い探してみると、やはり日本にも同様のサイトがあった。前述のサイトに触発されたと書いてあるが、ぱっと見たところオリジナリティーは認められず単なるパクリとしか言いようがない。こういうところに良くも悪くも日本人の独自性のなさを感じてしまう。
OSATSU.NET -あなたのお札、追跡します。
OSATSU.NET -あなたのお札、追跡します。
最後に写真右は1ドル札に貼られたサンタクロース。誰の仕業かは知らないが、これを不快に思う人はおそらく少ないはず。反応を見ることができないのにこの遊び心とは、感心する他ない。小さなことだが、これも立派なエンターテイメントである。
2 comments:
写真goodです。
ありがとうございます。
これからも褒められるよう努力してみます。
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