Ride, Grasshopper
10分57秒の生涯
ライドと言えばシューゲイザーの立役者、オアシスのアンディ・ベルが所属していたバンドでもある。ただ実際はブームに乗ったに過ぎず、言われているほど音楽性は高くない。
一般的にアーティストやバンドの評価はその総合点で決まることが多い。言い換えれば成績にムラのある生徒は評価されず、必然的に優等生だけが残る。そういう意味で言うとこのライドは明らかに劣等生、少なくとも自分の評価はそうなる。
Leave Them All Behind EP (1992)
ところが劣等性はダメかと言えばそんなことはない。たった1つでも突き抜けた曲があれば個人的には満足、逆にオール90点の優等生にはあまり食指が動かない。
今回紹介するのはそんな突き抜けた1曲。知る限りでは唯一のインストで、元々はシングルのB面に収録されていた。(後に再発されたアルバムGoing Blank Againにボーナストラックとして収録)
冒頭で書いたように、この曲を聴いていると人の一生が思い浮かんでくる。節目のように最初と最後にしか姿を見せないギターリフは生命誕生と死、その間のギターとドラムの洪水は長く険しい道中といった感じだ。
特にエンディングのリフとスネアロールのコンビネーションは圧巻。蓄積された時間が全て噴出したように激しく、死が開放であることを証明しているかのような強さがある。これに心を奪われないならロックファンなどやめてしまえ、と言いたくなるほど燃えに燃える曲だ。
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