Friday, January 26, 2007

Delayed Steal

3.5インチタッチパネル搭載の「iPhone」、6月に発売

発表から2週間以上が経過し何を今さらというタイミングになってしまったが、15年以上マックを使っている者としては放っておけない。近年の携帯電話の飛躍的な進歩は言うまでもないが、大容量化するに連れて1つの疑問がずっと頭の中にあった。

「アップルはいつになったら携帯電話を作るのか」

iPhone
(C)Copyright mad4mobilephones.com

大容量化は携帯電話が多目的デバイスに代わることを意味し、そうなれば通信機能のないiPodの商品価値は下がる。現時点で圧倒的なシェアはあるものの、携帯電話とiPodの2台を持ち歩くのはどう考えてもわずらわしい。

実際ここニューヨークではBlackBerryの普及が目覚ましく、見かけ上は完全に乗り遅れた格好。層の厚い通信事業への参入がその妨げになっているのか、又は最初からそのつもりがないのか。理由はいろいろ考えられるが、いずれにしても大失態だと思っていた。

Macworld 2007 Keynote
スティーブ・ジョブズ キーノート

ところが今回のiPhoneの発表で疑問は一気に解決、それどころかさすがアップルと再認識させられてしまったのである。

話は少しそれるが、アップルはマウスとウインドウの概念を導入することでコンピューターを初めて家庭に持ち込んだ。そのユーザーフレンドリーな精神はその後も受け継がれ、ウインドウズに比べると圧倒的に使いやすい。

マックの持つ直線的な操作性に慣れてしまうと、複雑なウインドウズは苦痛に感じることさえある。念のため書いておくと、ウインドウズもすでに5年ほど使っている。

A Closer Look At The iPhone(CBS News Video)

話を戻すとこの直線的な操作性がiPhoneの最大の特徴。本体前面にあるのはホームに戻るためのボタン1つで、その他は全てタッチパネルで操作する。(Multi-touch)

スティーブ・ジョブズも言っているように、従来の固定されたボタンではアプリケーションごとの操作性に問題が出てくる。つまりアプリケーションの数だけボタンの持つ役割が増えてしまうという欠点を、タッチパネルの導入で解消したわけだ。

最高のツールと言われる手(指)をマウスのように使えることも、操作性をより一層向上させている。さらにシンプルなデザインを実現と、タッチパネルの効果は絶大と言える。

これなら参入が遅れたのも当然、むしろ満を持しての登場と言うべきだろう。またこの時期の発表は、機能的に重なるiPodとの兼ね合いもあったのかも知れない。

「iPhone」のCingular、15日よりブランド名を「AT&T」に変更

何ともややこしい記事だが、アップルがAT&Tと組んだことに変わりはない。AT&Tはソニーと同じで、自らのブランドに溺れあぐらをかく体質がある。記事にある懸念がそのことなのかは分からないが、iPhoneの登場で漁夫の利を得たのはAT&Tという気がする。

関連記事:The Human Express

2 comments:

Anonymous said...

きゃーー
これ欲しくないですか?

日本でこれがニュースになった時、
またマイクロソフトがアップルの真似して何か作ったのかと思って記事読むのやめてたんですよ。
そしたらこないだ友達にそれはアップルの携帯電話だって教えてもらって…

アメリカから発売なんですよね~
アメリカで使えるなら海外旅行で使えていいなーと思って。
日本で発売されたらすぐ買いたいです!

KMFIS said...

コメントありがとうございます。

iPhoneは、もう1、2年したら買うと思います。

本はそれほど詳しくないです。
詳しいというより、単純に中毒ですね。
音楽、映画、ヤンキースや野球...
中毒体質なので、好きになるとどうしてもこうなります。

iPhoneですがアジアでの発売はは2008年以降で、
今のところ日本は含まれていないらしいです。




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