Tuesday, January 23, 2007

Believe Yourself

関テレ謝罪「あるある」でデータ改ざん

なりぽんさんが素晴らしい記事を書いているので気がひけるが、自分なりの感想を書いてみることにする。不二家にしてもそうだが、こういうニュースは単に発覚したかどうかだけの問題で氷山の一角。平たく言えばどこでもやっていることで、通常なら食指は動かない。

書く気になったのは情報と信頼というキーワードが個人的に引っかかったから。情報という言葉を辞書で引いてみると、2番目の意味としてこう書いてある。

「判断をしたり、行動を起こすために必要な知識」

あたかも事実であるかのような番組の性質上、捏造は確かに許されることではない。ただし上記の記述からも分かるように、情報とは受ける側がそしゃくするのが前提。したがって捏造した事実よりも、鵜呑みにする視聴者のレベルが本来問題になるべきだと思う。

ダイエット関連にしろ増毛剤にしろ、使用前使用後の写真など明らかに捏造されているものは多い。広告と番組は違うと思うかも知れないが、公共の電波で放送している以上本質的には同じである。

これにクレームをつけるのはおそらくごく少数、大半は個々の判断でそれが事実ではないと認識した上で放置しているはずだ。つまり今回のように多くの人が騙されたケースに限って問題視していることになる。

とくダネ!「あるある大辞典Ⅱ」捏造事件YouTube

関西テレビ社長による謝罪会見の中に、視聴者の信頼という言葉がある。ありきたりと言ってしまえばそれまでだが、視聴者を納得させるには相応しい言葉だろう。

ただ客観的に見た場合、最も相応しい言葉は信頼ではなく信仰。考えることを拒否し、盲目的に受け入れる姿勢が宗教そのものだからである。また何を信じていいのか分からないといった視聴者の声は、まさに信者のそれに等しい。

捏造したことを責めるより、自分自身を恥じるべき。自分の頭で考え、自分の意見を持たなければ世の中など変わるはずがない。求めるだけでは何も生まれないのである。

Thank you for believing me.
But don't forget to believe yourself.
By Mariah Carey

2 comments:

Anonymous said...

何度かコメントにチャレンジしましたが
なかなかうまくいきません。

私はある意味「あるある信者」だったんですが、
今回は内容的に無理だったのでトライしなかったですが、
できることであればやっていたと思います。
しかしここまで売れるとは思っていませんでした。

かつてコエンザイムQ10の爆発的ヒットを
経験している身としてはまたやったな、
と思っていましたが違う意味だったとは。

確かに今回は「信者」の行動形式だったようですね。

やらせが横行する中、この番組は、と思って
いただけに残念でした。

KMFIS said...

コメントありがとうございます。

最近サーバが不安定なことが多いようなので、
上手くいかない場合は時間を置いて試してみて下さい。

コエンザイムQ10の存在は知りませんでした。
今調べたのですが、確かに試したくなりますね。

送り手側に期待するのも限界があるので、
受けて側と相乗的にやっていく必要があります。
社会性を理由に攻撃することは簡単ですが、
それが免罪符になってしまうところが問題ですね。




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