Friday, January 19, 2007

Attack Is The Best Defense?

不二家社長が辞意、新たに期限切れも発表

今回のように何か不祥事があった場合、トップが責任をとるのはごく当たり前のこととして認識されている。実際にはトップが退いたところでそれほど変化があるとは思えないが、消費者の信用を取り戻すには手っ取り早い手段ではある。

企業の存続が最優先事項な以上、消費者の意識に合わせるのはある意味仕方がない。ただ責任をとることと、辞めることは本質的に違うのも事実。

犯した過ちを検討し再発を防ぐことに全力を注ぐ姿勢こそが重要であって、人を入れ替えて済む問題ではない。逆に言えば、そうすることでしか納得できない消費者の意識にも問題があるわけだ。

以前も似たようなことを書いたが、日本人とは中立的な立場を好む国民。今回のように悪玉のレッテルを貼られたものには、中立との認識をいいことに徹底的に攻撃する。

さらに右ならえ主義なため拍車がかかり、それが一般化してしまう。確かに再発させないための抑止力としては有効だが、本質を無視した意識は永遠に変わることはない。

根本的には個々の責任だとしても、横並び的なメディアの体質にも問題がある。酷評する映画評論家が少ないのがいい例で、受ける側はそれを本質と錯覚してしまうのである。

現代のような情報化社会において、メディアが与える影響は限りなく大きい。資本主義の構造上仕方がないのかも知れないが、近年の多チャンネル化にしか希望を見出せないのはあまりにも寂しい。

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