Friday, September 29, 2006

September28,06 vs BAL L1-7

Yanks bats kept quiet

相手先発カブレラの前に1安打、ノーヒッターは逃れたものの完敗。

あわやノーヒッターという快投を見せたオリオールズのカブレラ。150キロ台半ばのストレートとハードスライダーは威力十分だが、四球とワイルドピッチは共にリーグワーストで制球力の低さがボトルネックになっている。8勝10敗 防御率5.05 投球回139 被安打129 四球102 奪三振152 (今季)

ところがこの日はよほど調子がよかったのか別人のような投球。(昨日/過去5試合/今季、四球と投球数は9回に換算)四球2/5.5/6.6 投球数106/179/167 ストライク率0.67/0.57/---

元々被安打率は非常に低く(メジャー通算.245)、制球さえよければこの結果もさほど不思議ではない。まだ25歳と若く成長次第では厄介な投手になりそうだ。

野球が点取りゲームな以上、その勝敗は得失点差で決まる。また例外を除けば上位にいるチームほど得点が失点を上回っているのが一般的。そういう観点で考えればどんなに打たれようとそれ以上打てば勝てるという理屈になる。

ただ打線は水物と言われるように、どんなにいい打者が揃っていてもこの日のように打てない時は必ずある。個々の打者について考えてもシーズン中コンスタントに打てるわけではなく、そこには少なからず好不調の波が存在する。

ところがそれを投手に当てはめると、打者とは比較にならないほどその波は小さい。また投手は個々の出来が直接試合を左右するのに対し、打者は基本的に共同作業なので個々の出来はあくまで間接的である。野球は投手と言われるのはこのためで、安定して勝つという意味において投手力の及ぼす影響は非常に大きい。

プレーオフで勝ち抜くためにはこの安定感が最も求められる条件になってくる。したがってヤンキースのような大敗と大勝を繰り返すチームは、きっかけ一つで簡単に敗退するもろさを秘めているのである。

あとアウト2つの場面でノーヒッターを阻んだカノー。先発カブレラと同じドミニカ出身で打率はチームナンバーワン。ただの偶然とは言え、個人的には非常に興味深い事実だ。

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