Monday, September 18, 2006

September17,06 vs BOS G-1 L3-6

Bullpen fades in loss

10安打を放ちながら3得点と拙攻、不可解な判定もあり敗戦。

2-2と同点の7回、この回からビローンがマウンドに上がる。先頭のヒンスキーの当たりはサード後方へのポップフライ。野手がいないところに飛んだため通常なら2ベースは確実な当たりだったが、これをレフトのカブレラがスーパーセーブ。ビッグプレーとなるはずだった。ところが続く打率1割台のミラベリに四球を与えてしまい、このあたりから雲行きが怪しくなる。

レッドソックスベンチはすかさず俊足クリスプを代走に。間違いなく盗塁を狙ってくる場面だが、ビローンが左投手で牽制も比較的上手いこともありなかなかスタートを切れない。結局盗塁できずに次打者ゴンザレスは三振。2死1塁で同点、わざわざ代走を送ったこともありレッドソックスにしてみれば是が非でも盗塁を決めたい場面だ。

案の定初球から盗塁のサイン。ただしここはヤンキースベンチもそれを読んでいてピックオフプレー。タッチアウトかと思われたがクリスプがこれを上手くかわしてファーストに戻る。タッチをしていないためか1塁塁審の判定はセーフ。

ルールではランナーの走路はベースライン(塁と塁を結ぶ線)から左右3フィート(約90センチ)以内と決められていて、それを外れた場合はアウトになる。(ランナーが塁間で挟まれた場合)実際タッチをかわしたクリスプは2メートル近くその走路を外れており、ルール上は間違いなくアウトである。監督トーリの抗議も及ばず判定はそのまま、レッドソックスはセカンドライフを得てさらに雲行きが怪しくなる。

続くは好打者ロレッタ。ピックオフされた直後なだけにクリスプはスタートを切れなかったが、ビローンの制球も悪くフルカウント。その後3球ファールで粘られ、結局四球を与えてしまう。ただし最後の投球は明らかにストライクで本来なら三振。レッドソックスはセカンドライフならぬサードライフを得て攻撃を続行。

ピックオフに引っかかるも不可解な判定でセーフ、盗塁できなかったにも拘らずこれも不可解な判定で労せず進塁。何の理屈もなく単に印象の問題かも知れないが、こうなると助かった側に結果が有利に働く場合が多い。

予想通りというか予定調和のごとく続く代打ペドロイアは2ベース、2-3と勝ち越しを許す。さらに次打者オティースの敬遠も裏目となり、続くユーキリスに走者一掃の2ベースを打たれ決定的な4点を失ってしまう結果となる。

審判の判定で負けたとは言わないが、それがなければ勝つ可能性は十分にあったゲームである。ただそれとは別にヤンキースにも反省すべき点はいくつかある。まず2-1と1点リードした4回、無死満塁の好機で無得点だったこと。次にこの7回、オティースを敬遠した時点で継投という選択肢があったこと。

前者はグリーン、フォサーノが凡退したのが原因だが両者とも打率は2割前後。グリーンの起用にはカイロという選択肢があり、フォサーノに関してはそもそも何がよくてここにいるのかが分からない。

後者は右打者のユーキリスに対して左のビローンを続投させた理由が見当たらない。信頼でもあれば話は別だが、ここのところ出れば打たれるの繰り返しでその可能性は極めて低い。7回で1点差ならレッドソックスのブルペンを考えてもまだまだ勝算はある。実際その裏ヤンキースは1点を返しているように、継投が成功すればどうなっていたか分からないのである。

地区優勝がほぼ確実で勝ちにいく姿勢ではないにしても、こんな戦い方を見せられてはプレーオフがますます不安になる。とは言ってもそれをトーリに望むのは絶望的。ファンとしては選手の頑張りを無にしないことをただ祈るばかりだ。

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