September13,06 vs TB W8-4
Cano leads the way
8安打で8得点と効率よく得点したヤンキースが完勝。
勢いのあるチームとはこういうものなのだろう。以下はそれぞれのイニングにおける打者数と得点。見て分かる通り無得点のイニングは全て打者4人以下で攻撃を終えている。
1回 打者7人 得点3
2回 打者3人 得点0
3回 打者7人 得点3
4回 打者3人 得点0
5回 打者4人 得点0
6回 打者4人 得点0
7回 打者7人 得点2
8回 打者3人 得点0
仮に打者の出塁率が均等に4割だとすると1イニング当たりの打者数は5人未満。(計算上打者5人目でちょうど2人出塁→すでにアウト3つ)
つまり大ざっぱに言って野球というゲームはその構造上、長打が出ない限り得点するのは難しい。ただしそれはそれぞれのイニングに均等に確率を当てはめた場合に言えることで、逆に言えばそのばらつきが得点できるかどうかのカギになってくる。
この日はそのばらつきが実に上手く作用したように思う。もちろん選手の出塁率や得点圏打率はそれぞれ違うので一概には言えない。実際得点したイニングは初回を除き出塁率が高く俊足のジーターからの打順で、軽視するには要因としてあまりにも大きい。
ただそれを考慮してもそのばらつきが得点に影響しているのは間違いないだろう。確率を最優先することが勝利への最短距離であることは言うまでもないが、この予測不可能なばらつきが勝敗を左右するのもまた事実なのである。
ところでここにこんな記事がある。前日の活躍で8番は一日で卒業、相手が怖がって四球を出したというところがどうも引っかかる。記事にもあるように、その活躍でトーリが打順を上げた可能性は否定できない。ただしこの日は前日6番に入っていたポサダがオフ、単純に繰り上がったと見るのが常識的。
少なくともポサダのオフについては触れるべきで、それを触れずに何と強引な論調だろうか。四球にしても確かに3打席目までは外角責めを受けていたが、単純にストライクが入らなかっただけなのかも知れない。また松井は選球眼はいい方で、ボールに手を出しにくい打者なのだ。
以前も同じ趣旨で書いたことがあるが、報道と応援を混同しないでもらいたい。ましてや毎日新聞、しかも署名記事とは恥知らずもいいところである。まったくどうしてこうもレベルが低いのか、先進国の名が聞いて呆れる。
決勝の2ランHR(3回2死1塁、4-2)と2点タイムリー2ベース(7回1死満塁、6-4)など5打点のカノーが評価の中心。他では貴重な追加点となるソロHR(3回2死ランナーなし、3-2)など3安打2打点2得点のAロッド、先発ライドルの後を2回1安打無失点とほぼ完璧な内容で抑えたブルーニー、打者1人ながら見事併殺に討ち取ったマイヤーズと2安打1打点1得点のジアンビが対象。
MVP Points Today/R Cano4 A Rodriguez2
B Bruney2 M Myers1 J Giambi1
MVP Points Total/C Wang34 D Jeter33 J Damon26 A B Abreu25
Rodriguez25 R Cano25 M Cabrera23 J Giambi21 J Posada18
M Rivera17 B Williams16 R Johnson15 M Cairo12 M Mussina11
C Lidle10 J Wright10 K Farnsworth9 S Proctor7 A Guiel6 B Bruney5
R Villone5 C Wilson5 D Rasner4 N Green3 A Phillips3 B Crosby2
J Karstens2 S Fasano2 H Matsui1 S Ponson1 K Wilson1 M Myers1
2 comments:
こんばんは、
>少なくともポサダのオフについては触れるべきで
毎日新聞でもこうなんですね~~
私も応援は大いにやってくれたらいいと思うんですけど、スポーツ報道の部分も忘れて欲しくないです。
あまりにも背景が疎かにされすぎですよね。
周囲のこともきっちり書いた方が日本人がどう活躍してるのかよくわかるのに。
田口選手や井口選手も日本人対決ってだけで煽らないでほしいと意見してましたし、選手本人達もきちんとした報道を願ってると思うんですけどね~。
コメントありがとうございます。
僕もまったく同じ意見で応援はどんどんやればいいと思います。
ただ誤った報道は間違った認識を与えるに過ぎません。
そういう間違った認識で一喜一憂することほど恥ずかしいものはないです。
日本人対決なんて言葉は選手に失礼ですね。
何と言うか、やはり後進国としか言えません。
それにしても田口、がんばってるなあ。
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