Sunday, August 27, 2006

August26,06 @ LAA L7-12

Yankees' skid at three

投手陣が崩壊し終始先行される苦しい展開。
スコアほどの開きはないものの結果的には突き放されて完敗。

先発ライドルが誤算:
どこかの記者が適当に書きそうだが誤算ではなくあくまで必然と言える。ライドルという投手は球種は多いものの変化球のキレは平均レベル。ストレートは最速でも140キロ台前半で緩急とコントロールが生命線である。したがって少しでも高めに浮いたりコントロールが乱れれば、今日のように簡単に打撃投手になってしまうのである。(3.2回9安打2四球自責点5)

迷える名将:
5-6と1点ビハインドの7回、マウンド上にはこの回からドテル。四球とワイルドピッチで1死2塁、ここで次打者ゲレロに3ベースを打たれ5-7。1死3塁で続くは左のアンダーソン、ここでヤンキースはマイヤーズにスイッチ。結果はピッチャー強襲の内野安打、またも継投失敗で5-8と3点差になってしまう。

残る攻撃は2回で差は3点。エンジェルスのブルペンがリーグ屈指であることを考慮すれば敗色は濃厚と言える。とはいえ3点ぐらいのビハインドならばヤンキースは過去に何度もひっくり返してきた。またそれだけの力もある。それならば可能性は低いかも知れないができる限り失点を減らしてあと2回の攻撃に賭けるべき、個人的にはそう考える。ただトーリという監督はそれとは対照的にこういう展開になると勝負を捨てるような采配を振るう。このマイヤーズを続投させたのである。

マイヤーズはサブマリンから繰り出される角度のある投球こそ身上で、逆に言えば左のワンポイントとしてのみ存在価値がある投手である。必然的にそれ以外の起用法は大量リードの終盤か敗戦処理のいずれかに限られるはずであり、右打者が二人続くこの場面で続投させるのは勝負を捨てているとしか思えない。

結局続投したマイヤーズはさらに1点を失い4点差となってしまう。翌8回にはデーモンの2ランHRで2点差に迫るが、残る攻撃が1回の2点ビハインドでは好投手を注ぎ込むことができずその裏さらに決定的な3点を失う。もし7回に2点で食い止めておけば差は1点、ファーンズワースあたりを注ぎ込む選択肢も出てきただろう。

実はここでもう1つ、トーリの采配を象徴する場面があった。決定的な3点を失った8回、さらに1死2.3塁で次打者を敬遠したのである。3点ビハインドの7回では勝負を捨て、5点ビハインドの8回では勝負を捨てず。これ以上ないぐらい滑稽な采配、負けて当然である。

2番Kロッド:
過去の成功例を思い出したのかこの日のAロッドは2番で起用された。一般的に言って2番打者に要求されるのは出塁と進塁打である。したがって三振が多く進塁打など眼中にもないAロッドには不適当な打順と言える。打順を変えるのは賛成だが変えるなら2番はアブレイユ、Aロッドは6番以降がいいだろう。

さてそのAロッド、この日もノーヒットの3三振。今やAロッドの三振は完全にネタになってしまっている。以下はFOXのアナウンサー(もしくは解説者)のコメントである。

「1回目はサングラスを付けて」
「2回目はそれを外して」
「3回目は他人のバットで」

実際これは事実で最後は(Kロッド対決)カノーのバットを使っていた。ただ3回目の三振後カノーのバットを無造作に放り投げたのには腹が立った。デリカシーまでないとは応援する価値はなく、もはやヤンキーとは呼べない。

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