Friday, July 21, 2006

July20,06 @ TOR L4-5

Rivera gets the loss

1点差の惜敗とは言え極めて内容の悪いゲームで連敗。

初回デーモンのヒットで無死1塁、続くジーターは送りバント。結局この回は得点できなかったが相手投手はサイ・ヤングウイナーでエースのハラデー(12勝2敗、防御率3.06)、1点を取りに行く采配は納得である。ところが1点を先制した3回、無死2塁で同じく打者ジーター。初回よりバントが有効な場面でなぜかヒッティング、ショートゴロに倒れランナーはそのまま。続くジアンビのセカンドハーフライナーで2塁ランナーのデーモンが飛び出しダブルプレーで無得点に終わる。

ブルージェイズはチーム打率1位の強力打線、いくらエースのムシーナ(11勝3敗、防御率3.30)でもそう簡単に抑えられるわけがない。冒頭でも触れたように、ハラデーが相手となればなおさら追加点を取っておきたい場面でもある。そういう意味で初回の送りバントに意味が出てくるのであって、なぜ1点リードのこの場面でその方向性が変わってしまうのかが理解できない。またジアンビシフトが敷かれていたことを忘れて(シフトがなければライト前ヒットの打球)飛び出したデーモンのメンタルエラーも問題である。

そして今日最大のポイントとなるプレー。3点リードの6回1死3塁、内野陣は前進守備を敷かずに1点を覚悟する守備体系。ここで次打者のサードゴロを処理したAロッドがホームに送球(タイミングは完全にアウトだったので判断は正しい)、これが悪送球になり1-3、打ったランナーも2塁へ。これで集中力が切れたのか(ここまで5.1回3安打6三振無失点)、ムシーナはこの後4連打を浴び3-4と逆転されてしまう。悪送球したAロッドは17個目のエラー(昨年はトータルで12)、今やEロッドとまで呼ばれる始末。おそらくヤンキースファンの9割が敗因はAロッドと言うに値するプレーだった。

その後ヤンキースは8回2死ランナーなしで抑えのライアンから四球と2本のヒットで同点に追いつくが反撃もここまで。延長戦となった11回、抑えのリベラがウェルズに一発を浴びサヨナラ負け。4連戦の初戦を落とした。

Aロッドに関しては気になることがもう一つある。あくまで主観だが彼がチーム内で孤立しているような気がしてならない。というのも4回先頭のAロッドが2ベース。次打者ポサダは痛烈な当たりではなかったが打った瞬間内野を越えると分かるライト前ヒット。ところが2塁ランナーのAロッドは一旦戻りその後スタートを切ったためホームインできず3塁ストップ。それを見たポサダは1塁ベース上で手を叩いて悔しがり怒ったように何か叫んでいたのである。

ヤンキースのゲームは7年以上ほとんど毎試合見ているがこういう光景はあまり記憶にない。がっかりする光景は珍しくないがチームメイトに対して怒りを向けるようなことはないのだ。また試合後のインタビューでも先発のムシーナは「あのエラーから全てが始まったのか?」との質問にかなりためらった後「Yes」と異例のコメント。一方のポサダは「送球がそれただけ」とかなりそっけない口調で流しその話題はそれ以上話したくないようだった。

通常どんなまずいプレーがチームメイトにあってもムシーナのようにそれを認めるコメントはしない。少なくともヤンキースというのはそういうチームカラーである。(監督のトーリだけはエラーはつきものという表現でかばっていた)ただ度重なる軽率なプレーやここ一番で打てないことを理由に溝が出来始めたとすればそれは危険信号と言える。

Aロッドには早く持ち前のプレーを取り戻して欲しい。
そうすればすぐにまた強いヤンキースが帰ってくるのだから。

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