My Green Card Story-1
グリーンカード取得まで(1)
その日の気温は-10℃。おまけに前日の雪が残っていて、寒い上に歩きにくい。(グリーンカードの)面接は朝8時だったが、弁護士に7時半までには来るように言われていたので7時に家を出た。
タクシーはすぐに来て、7時25分に到着。すでに移民局の前には20人ほどが列を作っている。移民局のドアは7時半に開くはずだが、時間を過ぎても開く気配がない。寒さに震えながら待っていたこともあり、文句を言う人も出始めた。
面接に間に合うか心配になってきた頃、ようやく係員が現れた。移民局は入る時に金属探知機のゲートをくぐらなくてはいけないので、彼等はその準備をしている。しかしドアはまだ開かない。
そして予想された事が起きる。金属探知機が上手くセッティングできないため、別の入り口を使えとのこと。それまでの列はバラバラになり、みんなでその入り口へと急いだ。建物に入ったのは面接の10分前。エレベーターで8階に上がり、所定の部屋で待機していると弁護士がやって来た。まずは受け付けに登録する。
「これ今日(21日)じゃないわよ、1月4日ね」
まさに寝耳に水。常識では考えられない話だが、この書類に書いてある日付けは手書き。もちろん弁護士も確認しているし、誰がどう見ても21にしか見えない。交渉の末その日に面接してもらえるようにはなったが、それは必ずしも喜ぶべきことではなかった。(続く)
*2002年に書いたものを加筆修正
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