Wednesday, October 08, 2008

ALDS 2008 G-4 LAA 2 @ BOS 3

Boston marches on
Box Score (MAJOR.JP)

名勝負パート2: 運も実力のうち

連日の大接戦。初戦(*1)を除けば全てが僅差の決着と、まるでワールドシリーズを見ているようだった。書きたいことは山ほどあるのだが、まとまりそうにないので少し書き方を変えてみる。(*1)初戦は8回まで1点差

野球は「レスター」

レッドソックスの先発は成長著しいレスター。レギュラーシーズンで唯一200イニング以上投げていることから、実質的なエースと言ってもいい。そのレスターは7回をわずか4安打に抑える完璧な内容。球速(*2)も最後まで落ちなかった。何より声を出しながら投げるところが堪らない。(*2)最速98マイル

安定感抜群の「ラッキー」

ラッキーといえば、4年連続で防御率3点台をマークしている投手。たった1度の好成績に大金を払うのはヤンキースのお家芸だが、どうせ払うならこういうタイプにすべき。カウントが悪くなると、計ったようにツーシームを投げていたのが印象的だった。

2匹目の「ケンドリック」

5回1死1.3塁、エルズベリーの打球はセカンド正面。併殺かと思われたが、ケンドリックが処理を焦り(*3)先取点を許してしまう。実はこのケンドリック、前日の試合でも2死満塁の場面でお粗末なプレーをしている。その時はチームが勝って事なきを得たが、さすがに2度目はダメらしい。ちなみに併殺が成立したかどうかは微妙。(*3)打者はアウト

初球を振らなかった「ゲレロ」

2点ビハインドの8回2死1塁。バッターボックスには、フリースインガーで知られるゲレロ。初球のスイング率は50%を超えていたはずだが、なぜかその初球(*4)には手を出さなかった。というより、最初から振る気がない。(*4)ど真ん中のストレート

状況を考えれば妥当とはいえ、無類のストレート好きだけに感心してしまった。結局ゲレロは四球。その後のタイムリーで同点のホームを踏むことになる。投手の球種にまでサインを出すといわれるソーシアだが、管理野球が実を結んだ形と言えるかも知れない。

知将の読みを凌駕したバッテリー 「あれで流れが変わった」

無死2塁を(バントで)送って9番のアイバー。相当な野球オンチでない限り、警戒するに決まっている。カウントが悪いのでピッチアウトも出来ない。つまりストライクを投げるしかないわけで、偏向記事もいいところ。最初の2つはあわや死球というボール。制球が定まらなかったのは疑いようもなく、内角低めにいったのはたまたまに過ぎない。

記事にはないが、バリテックはタッチ直後に落球。ソーシアの抗議も空しく、判定は覆らなかった。争点は落球したのがタッチの延長線上のプレーかどうか。次のプレーに入っていると判断されればアウトになる。

参考ビデオ:Varitek stymies the squeeze

どの試合か覚えていないが、先日も同じようなことがあった。外野手が捕球後にフェンスに激突。反動でグラウンドに倒れ、ボールが転がり落ちた。フェンスに激突した時点で捕球は成立しているのだが、一続きのプレーと見なされ認められなかった。実際こういうケースで捕球が認められることはほとんどない。

間抜けな「塁審」

ビデオにもあるように、塁審は落球の瞬間を見ていない。仮に見ていれば、タッチは認められなかったと思う。判定自体は正しいので誤審ではないが、通常ならセーフ。参考までにスタジオのリプケンも同意見(セーフ)だった。

サヨナラ打のRソックス新人、「自分のタイプ知るのはいいこと」

どんな時も表情を変えることのないソーシア。一般的には知将といわれているが、これを見る限りそうは思えない。ここ(1死2塁)はどう考えても敬遠。内野安打を防ぐためにもフォースアウトを可能にしておくべきで、打球が正面を突けば併殺で切り抜けられる。結果は変わらなかったかも知れないが、知将とは対極の采配だと思う。

Rソックスに痛手、ローウェルが第2ラウンド欠場へ

主力を欠いても結局は勝ってしまうレッドソックス。この先はそう上手くいかないとしても、すでに王者の風格がある。一方のエンジェルスは、ちょっとツキがなかった。前述の判定もそうだが、サヨナラのホームを踏んだベイの2ベース(Wild ninth at Fenway参照)がいい例だろう。運も実力のうち、この試合に限ってはそんな気がする。

Video:
Red Sox return to the ALCS
Wild ninth at Fenway
Teixeira's diving grab

マイク・ソーシア - Wikipedia

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