May8,08 vs CLE W6-3
Power averts sweep
Box Score (MAJOR.JP)
チェンバーレインのショートストーリー
このシリーズの初戦、ヤンキースは痛い星を落とした。7回を終わって1点リード。後ろにはチェンバーレインとリベラが控えている。能力はもちろんのこと、今シーズンの調子から考えても誰もが勝利を確信したことと思う。
マウンドに上がったチェンバーレインはスライダーを多投。スライダーに自信を持っているとはいえ、放送席でも指摘されていたようにちょっと珍しい。それが影響したのか、制球が定まらず2つの四球。次打者のデルーチに痛恨のHRを浴びる。
打たれたのは高めのストレート。見逃せばボール球で、決して失投ではない。ハイボールヒッターらしいが、ここは振り負けなかったデルーチを褒めるべきだろう。ちなみに去年の今頃、リベラが痛打されていたのもこの球。
参考ビデオ:Dellucci's three-run homer
ベンチに戻ったチェンバーレインは失意の表情。悔しさを堪えるかのように髪を引っ張り、目には涙を浮かべていた。ヤンキースタジアムでは初失点とのことだが、それ以上に自身の投球に納得がいかなかったのだと思う。
翌日の試合中カメラがブルペンに向けられると、そこにはチェンバーレインとリベラが映っていた。まるでレクチャーでもするように、話し込んでいる。内容は分かるはずもないが、両者の表情は真剣そのもの。ただの雑談でないことだけは間違いない。
7回を終わって3点リード。この試合も出番がやってきた。まずはマウンド上で深呼吸、そして今度は打者を睨みつける。リベンジという言葉がこれほど陳腐に聞こえる瞬間もない。松井の全力疾走と同じように、こういうものはいつ見ても鳥肌が立つ。
「一番得意なボールは何だ?」
「ストレートです」
「それなら自信を持って投げろ」
リベラとの間にこんな会話があったかどうかは分からないが、実際スライダーは1球だけ。前回の登板とはまさに逆で、首を振ってストレート(最速99マイル)を投げ込む姿が印象的だった。
最後の打者は偶然にもデルーチ。見事三振に仕留め、お得意のFist Pump。勝敗はさておき、久しぶりにいいものを見た気がする。Fist Pumpといえば、Daily Newsにこんな投票がある。意外にも支持者は多くないらしい。
Jumping Joba
How do you feel about Joba Chamberlain's fist-pumping antics?
(毎回のように)こんなカッツポーズを見せる彼をどう思う?
先発のムシーナに少しだけ触れておくと、打者に的を絞らせない配球がよかった。強打者のマルチネスとハフナーがいなかったこともあるが、あれだけの球種を投げられては打者も困るだろう。以下はその球種と球速。参考程度に見てくれるとうれしい。
ツーシーム86 フォーシーム85 抜いたフォーシーム83 スライダー/カッター81
ナックルカーブ78 スローカーブ72 チェンジアップ67
ついでにもう1つ。シャペックに打たれた三遊間(*1)はいただけない。前進守備ではなかったので得点は避けられなかったかも知れないが、ジーターがセカンド寄りに守っていなければ捕れた打球。(*1)3点目、1死3塁
参考ビデオ:Shoppach's RBI single
左打者なら分かるのだが、シャペックは右。念のためチャートで確認したところ、打球方向は通常の右打者と同じだった。ジーターは守備範囲が狭いといわれるが、それ以前に守備位置が悪い。実際こういうことはよくある。
根本的な責任はジーターにあるとしても、守備位置の指示はベンチワークの範疇。今回は大勢に影響なかったが、野球というのはこういう些細なことが勝敗を左右する。揃いも揃って、まったく何をやっているのやら。
Video:
Daily Rewind Game Recap
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2 comments:
井川の結果、私の予想に近い結果になってしまいましたね。かなり悪めに書いたつもりだったのですが…次もダメならもうメジャーでは投げられないでしょうね。ケネディがコールアップされるだろうけど、はたしてケネディもメジャーではしっかり投げられるかどうか。ヤンキースの今後がとても不安です。完全にチーム作りの失敗ですね。
確かに言葉もないほど酷い結果でした。
出来自体も今まででワーストでしょう。
>完全にチーム作りの失敗ですね。
まったくもってその通りだと思います。
このブログでも繰り返し書いてますが、
いい加減気づいて欲しいものです。
今頃トレードを画策してるんでしょうね。
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