Saturday, August 18, 2007

August17,07 vs DET W6-1

Yankees right ship
Box Score (MAJOR.JP)

ベテランの活躍で快勝。

タイガースの先発は左のロバートソンだったが、スイッチヒッターのカブレラに代えてデーモンがスタメンに起用された。この記事にあるトーリのコメントによれば、投手との相性が理由になっているらしい。

確かに打者にとって苦手な投手は存在するから、相性そのものは否定しない。ただしそれを起用の根拠にするからには、多くの前提条件を満たす必要がある。最も重要なのはサンプル数、統計学が基準になっているのだから当然だろう。

また投手も野手も生身の人間である以上、シーズンごとに成績は違う。衰えていく選手もいれば、成長する選手もいる。衰えていなくとも、きっかけを掴めないままシーズンを終える場合だってある。メカニック的な改良が、劇的な変化を生むことも珍しいことではない。

つまり過去にどれだけ打とうが、十分なサンプル数とその時々の状況を考慮して初めて相性はアテになる。以下は過去3年間のロバートソンの成績と相性。(防御率/被安打率)

2006 (3.84/.259) デーモン 1/3  ジアンビ 3/6 カブレラ 2/8
2005 (4.48/.266) デーモン 5/11 ジアンビ 1/2 カブレラ――
2004 (4.90/.274) デーモン 2/3  ジアンビ 2/2 カブレラ――

まず最初に、サンプルの絶対数が少なすぎる。2004年以前は調べていないが、ロバートンソンのキャリアから考えてあっても微々たるもの。

次に被安打率を見ると、2004年と2006年ではかなりの差がある。被安打率そのものも高いことから、2004年のロバートソンは打って当たり前の投手。サンプルの対象から外すか、他の選手と比較しなくては何も見えてこない。

また2005年のデーモンは当たっているが、この年の打率は.316と高い。被安打率は対戦する打者全てが対象だから、相対的に打率の高いデーモンがこれぐらい打ったとしても不思議ではない。

そういう意味では、打率の低い(*1)ジアンビの数字は多少アテになる。もっともサンプル数から言って起用の根拠にはなるかは疑問。(*1)2005年は.271、2006年は.253

「壊れたパソコンでデータ野球」

前回の記事でこんな形容をしたが、率直に言ってCPUの能力が低すぎる。データに頼るのは結構だが、その前に数字の見方を勉強するべきだろう。

8回を終わって5点リード。誰が投げてもほぼ勝てる状況だが、マウンドに上がったのはチェンバーレイン。将来のあるチェンバーレインには起用上のルール(*2)があり、連投は禁止されている。つまりここで登板させれば翌日はオフ、次の試合で必要になったとしても起用できない。(*2)投げたイニング数だけ登板間隔を空けるなど

前述の通りこの時点での勝率は高く、数字にして80%以上はあると思う。80を100に近づけるのが間違いだとは言わないが、それでは効率が悪い。例えばポサダを定期的に休ませるのは、長期的に見ればプラスだと考えるから。

ここでチェンバーレインを使ってしまうのは、ポサダを酷使してまで目先の勝利にこだわるのと変わらない。明日のことは分からないから今を重視するのではなく、分からないからこそ対処できる時はするべきなのである。

「ヤンキースは黒人差別」 シェフィールドが爆弾発言

この発言で連日ブーイングを受けているシェフィールドだが、昨日の夜ちょっと興味深いことがあった。あるレストランの前でタバコを吸っていると、そこにいた花売りが突然話しかけてきた。花ならいらないと言うつもりが、予想外に話題はヤンキース。被っていたヤンキースキャップを見て、話したくなったのだろう。

すぐにシェフィールドの話になり、トーリはレイシスト(人種差別主義者)を繰り返していた。彼はアフリカンアメリカンではなかったが、肌は褐色で有色人種。ニューヨークでさえこれだから、やはりこの問題は根が深い。真偽の程はさて置き、シェフィールドファンのよしみで結局花を買ってしまった。

Video:
Giambi's two homers
Abreu goes 3-for-4
Pettitte's strong start
Phillips goes 3-for-4
Matsui's shoestring grab

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