Koji Tamaki, Anokoroe
遠くを見つめ、今を歌う人
人生も半分を過ぎると、過去の比重が高くなる。未来に対する期待より、積み重ねた記憶の重さが上回ってしまうからだ。毎日が充実していればそんなこともないだろうが、残念ながら自分は該当しない。
ワインレッドの心 (1999)
人は記憶を元に、さまざまなことを学んでいく。ただし学ぶ事柄は選べないから、その結果知りたくないことまで知ることになる。愛する人がいずれ冷たくなること、それに対して無力な自分。想像するだけで気が狂いそうになる。
せめて生きているうちにと何かを探してみても、できることはごくわずか。自我が邪魔して、それすら満足にできない。こんな苦痛を強いられながら生きることに、何の意味があるのだろう。出会いは別れの始まりというが、終着点など知りたくもなかった。そんなことを考えていると、この曲がどうしても心に響く。お陰でここ数日泣きっぱなしだ。
玉置浩二とは、ほんの少しだけ接点がある。彼を個人的によく知る友人によれば、人間的にかなり似た部分があるらしい。それと今日気づいたのだが、このアルバムの発売日は偶然にも自分の誕生日。運命論者でもないのに、なぜかこういうことは大事に思える。
案の定、ウェブ上にフルバージョンはなかった。ただ今回は是非聴いて欲しかったので、厳密には違法かも知れないがアップロードした。もしこの曲を気に入ったのなら、アルバムを買って損はないと思う。
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