June22,07 @ SF W7-3
A-Rod leads hit parade
Box Score (MAJOR.JP)
連敗につけこみ連敗脱出。
ヤンキースの先発は井川、5月4日以来7度目の登板となる。首脳陣の信頼を失いかけている井川にとって、今回の登板はラストチャンス。ここで結果を残せなければ、来季以降どうなるか分からない。
優秀なスタッフのいるチームに行った方が本人のためとはいえ、汚点を残すのはやはりマイナス。ここはきちんと結果を出して、他チームにもアピールしておきたいところだ。
その井川だが、この日はワインドアップからの投球。記憶が確かなら、過去2試合はいずれもセットポジションで投げている。あえて軸のぶれやすいワインドアップに戻したのは、調整の成果と見るべきだろう。
参考:メジャー再登板に向けて(Kei Igawa Official Website)
課題の制球力も取り戻し、ストレートとチェンジアップを主体に4回を2安打。数字ほどよかったわけではないが、特に危ない場面もなく安心して観ていられた。翌5回も2ベースとヒットで1点を失うが、続く2人を討ち取り2アウト。
この時点でヤンキースは4点をリードしている。勝ち投手もほぼ手中に収め、そうなれば首脳陣の評価も当然上がる。そう思って観ていたが、残念ながら願いは叶わなかった。
2ベース→2死2.3塁→四球→2死満塁→四球(打者ボンズ)→2失点目→降板
打たれたのは仕方ないにしても、連続四球で失点したのはいただけない。以前セットポジションでのバランスが悪いと書いたが、どうやらメンタル面にも問題がありそうだ。
関連記事:April13,07 @ OAK L4-5
この日の井川は4回までに3度セットポジションで投げているが、いずれも制球は乱れていない。ところが今回のように塁が埋まってくると、こうなることが多い。参考になるかは別として、こんなシーンがあった。
ボンズに対して2球連続のボール、堪らずポサダがマウンドに駆け寄る。英語が苦手な井川に何を言うのか興味があったので、特に注意して観ていた。
「Okay? Slow Down」(3回繰り返す)
これが日本語なら少しは落ち着けたのかも知れないが、意味は分かっても英語には違いない。ポサダに罪はないが、火に油を注いだ可能性もある。いずれにしても、アウト1つを残しての屈辱的な降板になってしまった。
ここに試合後のインタビューがある。観ていてちょっとかわいそうだったが、井川の心境を知るにはこれ以上の材料はないだろう。
ついでに書いておくと、この場面での降板は仕方ないと思う。制球難の前科がありこの回だけで2四球、なおも満塁では代えざるを得ない。勝ち投手が誰になろうが、チームの勝利が優先なのだから当然である。
ただしビスカイーノに継投するとなると、話は大きく違ってくる。この数試合は珍しく失点していないが、相変わらず制球難は改善されていない。よりによって満塁の場面で、四球率の最も高い(7.0)投手を起用するなど言語道断。結果的には松井のファインプレイで救われたが、毎度お馴染みの珍采配には頭が痛い。
松井と言えば、とっておきの朗報がある。イチローや松坂が記録や話題に事欠かない中、歯がゆい思いをしている人も多いと思う。そんな松井に、超がつくほど偉大な記録が隠されていたのである。もったいぶるのはこれぐらいにして、その記録を紹介しよう。
「無死、又は1死でランナーを3塁に置いた時の打点率=71.9%」
いわゆる外野フライか緩い内野ゴロで1点というケースで、満塁や2.3塁なども当然含まれる。これだけではピンとこないと思うが、過去40年間でこの71.9%という数字を超えた選手は1人もいない。つまり最も確実性のある選手、最も頼りになる男というわけだ。
あの有名なロッド・カルーでさえ67%、どれだけ価値のある記録か分かるだろう。ちなみに今年だけなら88%、さらに驚異的な数字になる。地味な記録だが、ナンバーワンには変わりがない。今さら言うほどのことでもないが、やはり松井は素晴らしい。
もう少し書きたいこともあったが、長くなったのでまた明日にでも。
Video:
A-Rod goes 4-for-4
Cabrera's two-run single
Abreu's RBI double
Post Game Plus
2 comments:
一番大事な場面で28.1%の方に
逝ってしまいました。
あくまで確率は確率っていうことですね。。。
コメントありがとうございます。
確かに100%でない以上逆の目は起こり得るので、
そういう意味では間が悪かったようです。
ただその前のタイムリーヒットは難しいボールでした。
個人的にはこれで相殺していいかなって思います。
詳しくは明日にでも書くつもりですが、
一番大事な場面はウォンの降板でしょう。
そんなこと、言うまでもないですね。
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