Sunday, July 08, 2007

Live Earth 2007

Live Earth:「気候危機」解決のための歴史的な音楽イベント

映画でも観ようとチャンネルを合わせたものの、放送されていたのはLive Earthという音楽イベント。他に観たい番組があったわけでもなく、音楽は大がつくほど好き。にもかかわらず、あまり気が進まない。結局は成り行きで観てしまったが、興味を持てなかったのには理由がある。

詳しくはリンク先を見てもらうとして、主旨には何の異論もない。むしろ大賛成と言ってもいい。ただ正の符号だけをごり押しするような姿勢がどうしても引っかかる。享受しているものは棚に上げて、闇雲にブッシュ批判を繰り返すマイケル・ムーア。安易な発想で個性化教育を打ち出し、人権問題とのコンセンサスがとれずお手上げ状態の文部省。

メッセージは正しくても、実現する過程において矛盾や弊害があれば主張とは言えない。またそれは時として、受け手側に都合のいい免罪符になることもある。何が何でも戦争反対、後は分からないではダメなのだ。

反体制の思想は必要だが、それはあくまでも必要悪のレベル。正しいことを正しいと言うだけで、世の中が変わるはずなどないのである。今回のケースに直接当てはめるつもりはないが、普段から気になっていたことなので書いてみた。

Don't Let It All Unravel
Director: Sarah Cox

このビデオは番組中に放送されていたもので、実はこれが記事を書くきっかけになった。糸がほつれていく様子が何とも切ない、素晴らしい作品だと思う。その他の作品は下記リンクを参照。

Live Earth Film Project

それにしても日本の観客は面白い。マスゲームのように、みんな同じ動きをしている。こうやって各都市と比較すると、改めてそのことがよく分かる。よくも悪くもこれが日本人の国民性、個性化教育が本当に必要なのか微妙なところだ。

参考:Linkin Park:Crawling

番組の最後はYMOのライディーン、トイピアノをフィーチャーしたアレンジが新鮮だった。反対にRip Slymeというアーティストには失望した。アーティストというよりコミックバンド、この曲のサビを聴いて笑わない人の気が知れない。

Yellow Magic Orchestra:Rydeen (YouTube)
Rip Slyme:Nettaiya (YouTube)

追記:なぜかMSNのサイトからこの2曲が削除されていた。仕方がないのでYouTubeの動画を載せておく。

Live Earth on MSN: The Concerts For A Climate In Crisis
SOS | Live Earth | 7.7.07

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