Sunday, September 30, 2007

Actober

Actober.com: You're a fan. Act like one!

長かったレギュラーシーズンも今日で終わり、明後日からはプレーオフが始まる。出場が決まった選手には戦い抜いた自負や期待感があるだろうし、それ以外の選手にとっては残酷で悔しい日々。ファンにとってもそれは同じで、むしろ見守ることしかできない分だけ心の置き場に困る。



このサイトの目的はポストシーズンの活性化、極論すればただのプロモーションに過ぎない。ただキャッチコピーにもあるように、ファンにしかできないこともある。ビデオを投稿することで、傍観者としてのファンも多少の主体性が持てるのは確かだろう。

日本に住んでいる人にとっては無関係かも知れないが、それとは別にこのサイトで過去の貴重な映像(下記リンク)を観ることができる。特に2001年のワールドシリーズと2004年のALCSは記憶に新しい。いずれも2分前後のハイライトで、ダウンロードも可能。

The Moments: Best Postseasons

余談だが2004年の映像にあるオティースのサヨナラHRは、先日書いたクアントリルから打ったもの。我が家では炎上というニックネームで呼ばれていたほどの投手で、嫌なことを思い出してしまった。

Baseball's Best Moments Library

追記:昨日の時点で削除されてしまったようなので、代わりのページを載せておく。上記リンク先中央にあるプルダウンメニューから選べる。

Wednesday, September 26, 2007

September25,07 @ TB L6-7

Yanks' party must wait
Box Score (MAJOR.JP)

自作自演の最高傑作。

この日の先発は井川。クレメンスが左足を痛めているためで、先発としては2ヶ月ぶりの登板となる。5つの四球を出すなど出来はよくなかったが、味方の守備にも助けられ5回を2安打無失点。デビルレイズ打線が高めのボールに手を出してくれたのも大きい。

「皮肉にも勝ち投手は井川」

これは放送中にあったマイケル・ケイのコメント。Aロッドのグランドスラムが出た直後だったと思う。この試合に勝てばプレーオフ進出が決まるから、期待はずれの井川は相応しくない。こんな意味だと思うが、早々とコメントしたのは勝利を確信していたからでもある。

5回を終わってスコアは5-0。井川の投球数は87と多いものの、あと1イニングは投げられる。ブルペンに不安があるのは事実だが、それは相手も同じこと。いざとなればチェンバーレインとリベラを登板させればいい。マイケル・ケイに限らず、大半のヤンキースファンが勝利を確信していたことだろう。

個人的にも同じように思っていたが、嫌な予感があったのも事実。5点リードの3回、井川が2死満塁のピンチを迎えた時のこと。ブルペンを見ると、ブルーニーとカーステンズが投球練習をしている。ブルーニーはまだ分かるが、カーステンズはあり得ない。詳しくはリンク先を読んでもらうとして、誇張ではなく目を疑った。

関連記事:September22,07 vs TOR W12-11

6回のウラ、マウンドに上がったのは井川ではなくラミレス。投球数や苦しいブルペン事情を考えれば実に不可解。試合後のインタビューによれば、トーリの答えはこうだ。

「不安なピッチングだったから」

前述の通り、井川の出来はよくなかった。不安に思うのも当然だろう。それならばなぜもっと早く継投しないのか。ランナーを出さなかったのは直前の5回だけだから、代えるタイミングとしては極めて不自然。

「個人の記録のために何かを犠牲にすることはない」

トーリは以前、選手の起用に関してこんなコメントをしたことがある。つまり勝ち星を与えるためというのも理由にはならない。もっともこれまでの起用法から考えて、そんな親心を持っていないのは明らか。井川に対する信頼の低さとノミの心臓、継投すれば逃げ切れるという愚かなる幻想。せいぜいそんなところだろう。

さてそのラミレス、井川とは対照的にトーリの信頼は厚い。セールスポイントは三振率の高さ(*1)だが、それよりもデビュー時の印象(三者連続三振)が強いのだと思う。ただし現在は3試合連続失点中、防御率も7.11と精彩がない。(*1)13.7/9回

意識的に信頼という言葉を使ってみたが、実は単なる好みの問題。今季のビスカイーノ、数年前ならクアントリルが該当する。見抜く力がない以上好みに頼るのも仕方がないのだろうが、それ以前に頭脳労働に向いていない。

案の定ラミレスは3失点。苦し紛れに出したブルーニーもクランドスラムを打たれて、5点あったリードがあっという間にビハインド。直後の2死ランナーなしで、さらに継投するというおまけまでついた。

その後ヤンキースは同点に追いつくが、フィナーレは前述のカーステンズ。アウトを取る間もなく、先頭打者にHRを打たれゲームセット。前回の記事で極めつけと書いたが、まったく懲りていないらしい。この起用に対するコメントがまた傑作。

「.....ストライクを投げられるし.....彼には経験がある」

当初は知る限りの汚い言葉で罵倒するつもりだったが、すでにそんな気力もない。トーリの下で何十連覇したところで、それは金で買ったチーム力。誰が何と言おうと、最低の監督だと断言できる。

こんな人が賞賛される世の中を恥ずかしく思うし、賞賛する側には憎しみさえ覚える。おおよそファンの態度とは言えず、人としても間違っているかも知れない。ただこれが正直な気持ちであり、自分という人間の姿。少なくとも現段階ではそうだ。

今までそれなりに頑張って書いてきたが、さすがに我慢の限界。

Video:
Damon goes 5-for-5
Jeter's RBI double
Joe Torre on Tuesday's loss
The booth on the bullpen

Sunday, September 23, 2007

September22,07 vs TOR W12-11

Yanks outlast Jays in 10
Box Score (MAJOR.JP)

劇的なサヨナラ勝ち。(演出:ジョー・トーリ)

何から書いたらいいか分からないほど醜い試合。勝つには勝ったが、こんなチームのファンだと思うと情けなくなる。ワールドチャンピオンはおろか、これではプレーオフ進出のイメージさえ浮かばない。

ブルペンが機能しなかったのは前日のツケ、さかのぼって考えれば投手の起用法に帰結する。継投が好結果を生むという幻想、一本調子な役割分担。1人1イニングに拘り、連投もお構いなし。

結果として調子の維持が難しくなり、果ては故障を抱えるまでに疲労は蓄積する。こんな起用法では機能しなくて当たり前、それでも結果を出しているリベラなどは例外中の例外だろう。

この試合にしてもオーレンドルフ(*1)に続投させていれば、少なくともこんな展開にはなっていないはず。7回からはベラスと決めていたからだろうが、呆れてものが言えない。(*1)3点リードの場面で降板、投球数はわずかに3

カーステンズ 投球回13.2 被安打24 防御率11.20 被安打率.381 WHIP2.41

極めつけは最後に登板したカーステンズ。スタッツを見ても分かるように、通常こんな数字のメジャーリーガーは存在しない。守備に助けられ事なきを得たが、まさにスタッツ通りの内容(*2)だった。(*2)2ベース×1 シングルヒット×1

参考:Post Game Plus

こんな演出でも勝ってしまうのがヤンキース。もちろん選手の頑張りがあってこそだが、来季からの新体制が待ち遠しい。

Video:
Cabrera knocks in five
A-Rod goes 4-for-5
Matsui goes 3-for-6
Posada goes 3-for-5
Betemit's diving catch

Saturday, September 22, 2007

September21,07 vs TOR L4-5

Yankees' rally forgotten
Box Score (MAJOR.JP)

全てを無にする大ベテラン

低迷していた前半戦はこんな試合が多かった。大差がついているならともかく、ビハインドというだけで好投手を温存。必然的に点差は広がり、反撃も一歩及ばず敗戦。得失点差がチーム成績に反映されないことや、接戦に弱い理由の一端はここにある。どちらにでも転ぶ試合を、自らノーチャンスに変えてしまっているのだ。

関連記事:May17,07 @ CWS L1-4

先発のウォンは7回を投げて2失点(*1)、ヤンキースの攻撃はあと2回残っている。相手先発ハラデーの出来がいいとはいえ、得点力から言ってもチャンスは十分。地区優勝するためには1敗もできないのだから、実際はハラデーの出来など考える必要はない。(*1)自責点1、投球数100

8回からは当然チェンバーレインかと思われたが、マウンドに上がったのはラミレス。案の定2ランHRを打たれ、4点差になってしまう。ヤンキースは9回、奇跡的に同点に追いつくが反撃もそこまで。ブルージェイズの強力なブルペンに歯が立たず、最後は力尽きた

後半のリードを維持して逃げ切ることも大事だが、それ以上に食らいついていくことで拾える試合には1勝以上の価値がある。たらればになってしまうが、チェンバーレインを8回に登板させていれば勝てた可能性が高い。まさに型に頼った野球の代償を払った形だ。

いったんは温存したチェンバーレインだが、結局は11回から2イニング登板させている。ジョバルール通りなら、チェンバーレインはこのシリーズ最終戦まで起用できない。愚の骨頂とはこのことだろう。

故障者が多く層の薄いブルペンも消費し、残ったのはデメリットだけ。もちろんこんな状況を生み出したのは、名将と言われるトーリに他ならない。前回の記事でも書いたが、選手の頑張りにも限界があるというものだ。

ポサダのエラーや松井のことなど書きたいことは山ほどあるが、そんな気になれないのでこのへんで止めておく。食事に行く予定を変更してまで応援したが、今となっては少し後悔している。

参考までに最後の打者となったベテミットの三振は、明らかにストライクゾーンを外れていた。翌日がデーゲームということもあって、俗に言うメークアップコールだと思う。

Video:
Jeter's nifty stop
Jeter's 2,343rd hit

Thursday, September 20, 2007

September19,07 vs BAL W2-1

Pettitte gets milestone win
Box Score (MAJOR.JP)

残り10試合、ゲーム差は1.5。

ヤンキースの上げた得点は、松井のソロHRとワイルドピッチによる2点だけ。一方のオリオールズは8本のヒットを放ちながら、3つの併殺を記録するなど拙攻。ヒット数で下回り、タイムリーさえ出ていないヤンキースに逃げ切られる結果となった。

今季のオリオールズは接戦に弱く、1点差のゲームはこれで11勝29敗。チームの借金が23ということから考えてみても、接戦をモノにするかどうかで結果が大きく違ってくるのが分かる。

地区優勝を目指すヤンキースにとって、この日の勝利は非常に大きい。レッドソックスが負けたというのもあるが、こういうことでもないと勝ち星は積み重なっていかない。トーリが指揮する以上多くは望めないが、そこは選手の頑張りに期待したい。

トーリと言えば、この試合で面白い場面があった。7回を終わってヤンキースが2-1と1点リード。通常ならチェンバーレイン、リベラと1イニングずつの継投をするケースだ。

ところが翌8回も先発のペティットは続投、打者2人を討ち取ったところでチェンバーレインに継投する。9回からはリベラが登板、結局チェンバーレインは打者1人のために起用されたことになる。ジョバルールが軟化したのはいいが、相変わらず不可解な采配。

1. 8回の先頭打者は左のレッドマン
2. 続くロバーツは左打席の方が得意
3. 3人目のモーラは右打者で一発がある

YESの解説も含めて推測すると、理由はおそらくこんなところだと思う。整合性があるように感じるかも知れないが、実は大事な数字を見落としている。

ペティット: 対左.295 対右.283 チェンバーレイン: 対左.143 対右.167
レッドマン: 対左.136 対右.386 ロバーツ: 対左.260 対右.302

レッドマンとロバーツを基準にすれば、確かに左投手の方がいい。ただしペティットとチェンバーレインの被安打率には、2倍近くの格差がある。どちらの投手が打たれにくいかは言うまでもない。

こんな数字を出さなくとも、野球を知っていればポテンシャルの違いは明らか。それよりも右や左を優先してしまうのだから、この愚かさは果てしない。

参考までにチェンバーレインを続投させないのは、リベラのプライドに配慮してのことだと思う。実際これまでも同じような場面が何度かあった。

それで勝てるのなら文句はないが、プライドを尊重した結果が故障(*1)では本末転倒。ジョバルール同様、一刻も早く解決しておくべきだろう。 (*1)リベラの登板数は過去15日間で8

BOS ホーム:6 アウェイ:3
NYY  ホーム:4 アウェイ:6

数字の上では射程圏だが、レッドソックスが有利なことに変わりはない。最大のヤマ場は明日から始まるブルージェイズ戦。先発はいずれも好投手ばかりで、かなりの苦戦が予想される。結果がいいに越したことはないが、2勝すれば望みは繋がりそうだ。

Video:
Pettitte's 200th career victory
A-Rod knocks it down
Mientkiewicz's diving stop

Monday, September 17, 2007

September16,07 @ BOS W4-3

Jeter torments Red Sox
Box Score (MAJOR.JP)

ライバル対決はヤンキースの10勝8敗で幕。

気迫溢れるピッチングのクレメンスに、これぞクラッチのジーター。スーパーセーブのミンケイビッチなど最終戦に相応しい内容。こんなことを言うのもおかしいが、レッドソックスファンも満足したことと思う。ただ残念なことに、その中に松井の姿はなかった。


(C)Copyright MLB.com / Modified By KMFIS

前日の敗戦で地区優勝の可能性はほぼなくなったが、ここで負ければ引導を渡されたも同然。ワイルドカードの座を争っているタイガースは5連勝中と、いろんな意味で負けられない。そんな大事な試合に松井は欠場。

10日以上休んでいないとはいえ、連戦が続いたわけでもなく日程には余裕があった。相手先発シリングとの相性は通算で30打数9安打、打率にして.300と問題はない。故障を抱えていることを考慮しても、導き出される結論はたった1つ。

「今の松井は戦力にならない」

活字にもしたくないが、おそらくこれが理由だと思う。知っての通り、松井は超がつくほどのスランプ中。過去10試合は.125、打率を2分落とすのに3週間もかかっていない。松井に絶対の信頼を置くトーリといえども、仕方のない選択だろう。

「必要とされる選手でありたい」

これは松井が常々口にしている言葉であり、野球選手としての信条でもある。一時的なことだとは分かっていても、ベンチにいる松井を見るのはファンとしてあまりにも辛い。現時点ではあまり楽観的にはなれないが、一刻も早く復調してもらいたいと思う。

松井が打席に立つと、YESの解説者は揃って右肩の開きを指摘する。おそらく日本の解説者も同じだろう。実際それは事実だし、スランプの主因になっているとも思う。ただし開きが早いのは今に始まったことではなく、極論すれば今季はずっとこのフォーム。

結果を度外視して好調を定義するなら、ボールをバットの芯でいかに捕らえるかということになる。今まで何度か書いてきたが、MVPを受賞した7月でさえ好調には見えなかった。理由は凡退時の内容が悪すぎたから。バットの芯で捕らえる精度そのものが低く、いい当たりは印象ほど多くない。

関連記事:July17,07 vs TOR W3-2, July31,07 vs CWS W16-3

参考資料として、ヤンキースタジアムにおけるチャート(*1)を載せてみた。絶対数の違いにはすぐ気づくと思うが、注目すべきは右中間と左中間方向の打球の少なさ。これは素直なバッティングが出来ていない証拠で、言い換えればどんなボールも強引に引っ張っていることを意味する。(*1)HRを除いた長打の分布

本来このフォームでは結果が出ないはずが、何の因果か符号が逆になった。結果が出ている以上、周りはもちろん本人レベルでも矯正の必要性は感じない。実際松井は好調を実感してはいなかったようだが、同時に危機感も持っていなかったのだと思う。

確率の低いことが起こったのだから、その後の振幅は当然大きくなる。結果として極度のスランプ、個人的にはそう考えている。偉そうに分析したところで何になると言われそうだが、こんなことをしたくなる心理を分かってもらえると嬉しい。

メカニックの問題とはいえ、たった1本のヒットが復調のきっかけになることも多い。左投手からの変化球、左中間からセンター方向への強い打球が出ればいいサイン。ファンとしてはそんな打撃を松井に期待している。

Video:
Cano's homer
Clemens outruns Ellsbury
Jeter's jumping grab

Sunday, September 16, 2007

September15,07 @ BOS L1-10

Wang fades at Fenway
Box Score (MAJOR.JP)

追うものの強みは一転してタイガース。

先発のウォンはボールが高めに浮き、4つの四死球を与えるなど制球も定まらなかった。本来制球力は高い(*1)だけに、この日は調子が悪かったのだと思う。(*1)四球率は生涯で2.4/9回

ただランナーを背負うと被安打率が上がり、途端にピッチングが不安定になるのは相変わらず。どんな場面であろうと表情を変えることは少ないウォンだが、それとは裏腹にメンタルはかなり弱い。

ホーム:10勝4敗 防御率2.85 アウェイ:8勝3敗 防御率5.05

ホームとアウェイの成績に隔たりがあるのも、マウンドの形状よりその辺のところが大きく影響しているのだろう。ちなみにこの傾向は今季に限ったことではない。

この日の敗戦で、ヤンキースの地区優勝はほぼなくなった。残るはワイルドカード、最初の2試合はアウェイでの対戦となる。ALDSは先に3勝したチームが勝ち抜けになるため、当然分は悪い。

初戦の先発はもちろんエースのウォンだが、レギュラーシーズン以上にプレッシャーのかかる場面で本来の能力を発揮できるかは疑問。

9/12:3/5.0 9/13:4/8.0 9/14:4/5.2 9/15:3/7.0 (ヒット数/投球回)

これは過去4試合のヤンキース打線と、先発投手との成績。合算すると25.2回で14本、9回に換算すると5本にも満たない。松坂を除けば相手はいずれも好投手。打てなければ勝てないチームカラーを考えると、残念ながら悲観的な材料しか思い浮かばない。

もっともプレーオフ進出が決まったわけでもないから、前述のウォンも含めてこんな心配はナンセンスなのかも知れない。

この日が2試合目の登板となったオーレンドルフHRは打たれたものの、内容はそれほど悪くない。マイナーでの成績はよくなかったようだが、個人的にはオープン戦で最も気になった投手だ。長身から投げ下ろす最速95マイルのシンカーが最大の武器、少なくともブリトンよりはいい。

関連記事:Spring Game vs MIN W6-1

トーリのことなのでプレーオフのロースターには残れそうもないが、来年以降が楽しみな選手ではある。参考までにこのオーレンドルフはランディ・ジョンソンとのトレードで獲得した選手。同時に獲得した選手には現在中継ぎエースのビスカイーノ、この日途中出場のアルベルト・ゴンザレスがいる。

Video:
Jeter's long ball
Posada blocks plate

Friday, September 14, 2007

September13,07 @ TOR L1-2

Kennedy's gem spoiled
Box Score (MAJOR.JP)

5.5ゲーム差で敵地へ。

先発のケネディーは7回を投げて1安打無失点。チェンジアップが面白いように決まり、時折スライダーを混ぜるなど打者に的を絞らせなかった。コマンドの精度も高く、全体的にボールが低めに集まっていたのも好投の要因。

先日の記事でケネディーを本格派と書いたが、この日のピッチングを見る限り力で押すタイプではない。2種類のストレートと、多彩な変化球(*1)を投げ分ける技巧派と言った方が近い。訂正してお詫びする。(*1)スライダー、スローカーブ、チェンジアップなど

ヤンキース打線は相手先発バーネットの前に4安打と沈黙。内容的には前日の試合と似ているが、やはりそう上手くはいかない。連敗しなかっただけマシ、こういうこともあると割り切るしかないだろう。

参考:Burnett fans eight

ただし好投手が相手になると、途端に弱さが露呈してしまうのも事実。今に始まったことではないが、こういう負け方をするとプレーオフが心配になる。

真の強さとは調子の波に左右されず、いつでも一定の期待値で試合に望めることを指す。打撃に頼るチームは短期決戦では不利という見方もあるようだが、個人的には単に弱いとしか思えない。

こうしていれば勝てたというポイントはなかったものの、反省材料はあった。同点で迎えた9回ウラ無死2塁、バッターボックスにはこの日2ベースを打っているトーマス。1点取られれば負けが確定するのだから、ここは敬遠するのがセオリー。

1.2塁にしておけばホーム以外でフォースアウトが可能、内野安打にも対応できる。併殺のメリットがあるのは言うまでもない。付け加えると、次打者は左のステアーズ。バントが上手いかどうかは不明だが、少なくとも左投手をぶつける選択肢はあった。

フライアウトが多くバントは考えにくいトーマスとはいえ、引き算すればどちらが得かは明らか。結局センター前に運ばれてサヨナラ負け。これぞ草野球、接戦に弱いのも頷ける。ちなみに8回にも1死2塁という場面があり、その時も同様に勝負している。

Video:
Damon's homer
Damon gives $20 to a kid

Thursday, September 13, 2007

September12,07 @ TOR W4-1

Yanks' run reaches seven
Box Score (MAJOR.JP)

勝っても負けないライバルチーム

ヤンキースの先発はムシーナ。今日の試合で投げるケネディを5番手とすると、非常勤の先発投手ということになる。何度も書いているが、この投手は球速が生命線。当初は年齢的なものと考えられていたが、どうやらそうではないらしい。

ストレートは最速で91マイル、平均しても89マイルは出ていたと思う。コーナーに投げ分けるコマンドも機能し、最後まで球速も落ちなかった。

主審の微妙な判定もあって制球には苦しんだが、その分味方の守備に助けられて5.2回を無失点。打たれたヒットが全て単打だったことも大きい。結果を出したことはもちろん、球速が戻ったことが何よりも明るい材料。

以前YESの番組中で紹介されていたが、ムシーナは登板間隔を空けた方が成績がいい。はっきりとは覚えていないが、中4日と5日以上ではかなりの差があった。たった1日でそれほど変わるとも思えないが、実際この日の登板は中8日。サンプル数も少ない強調データとはいえ、まったく無関係でもないだろう。

相手先発のマクガーワンから4点を奪ったヤンキースだが、打ったヒットはわずかに3本。結果的には四球やワイルドピッチで自滅したものの、ポテンシャルはかなり高い。なぜこんなことを書くかというと、このマクガーワンがチェンバーレインに似ているから。

参考:McGowan strikes out six

95マイルを超えるストレートに、80マイル台後半のスライダー。マクガーワンの投球を見れば、来季(先発)のチェンバーレインはある程度想像がつく。21日からの4連戦でもう一度投げるはずなので、興味があればその時に見るといいだろう。

Video:
Cano's big night
Matsui's RBI double
A-Rod's diving stop

Wednesday, September 12, 2007

Remember To Remind You

米同時多発テロから6年、ニューヨークで追悼式典

当てもなく避難する大勢の人たち、そこに紛れて立ち尽くしている自分。昨日の朝はこんな夢で目が覚めた。普段特に意識しているつもりはないが、深層心理には刻み込まれているのかも知れない。


(C)Copyright Invisible KMFIS

ニューヨーカーにとってもそれは同じこと。実際この日の朝は、地下鉄を降りた途端時刻(*1)を気にする人が多かったらしい。(*1)1機目の衝突は午前8時46分

時間の経過と共に不安は消え去り、何事もなく日は暮れていった。日付が変わった12日になっても、窓から見えるWTCのイルミネーションは輝いたまま。6年前には黒煙が流れてきたその窓から、しばらくそれを見つめていた。

関連記事:Shame On You

Monday, September 10, 2007

Amateur Express

全米オープンテニス2007
The US Open 2007 - Grand Slam Tennis - Official Site by IBM

毎年この時期になると、会場に行かなくても気分だけは味わえる。コマーシャルは言うに及ばず、NEW YORK POSTには4ページのカラー広告。ロックフェラーセンターなどでは屋外の観戦が可能で、街にはビルボードが溢れている。


(C)Copyright Invisible KMFIS

仕掛け人は公式スポンサーのAmerican Express(以下アメックス)。マーケティング的によほどマッチしているのか、このイベントにかける意気込みは相当なものがある。そんな中、日本人向けフリーペーパーにこんなことが書いてあった。

「アメックスの会員は、会場で無料の小型テレビがもらえる」

仰天してもおかしくない内容だが、実際は少し驚いた程度。感心したと言った方が正確かも知れない。実は去年会場に行く機会があって、その時には耳にかけるタイプのラジオをもらっていた。

ラジオとテレビでは雲泥の差だが、テクノロジーの進化における1年は大きい。それならPDAをもらえる日もそう遠くはない。そんなことを考えていたら、自然とこんなタイトルが浮かんできた。

「What's Next?」

このタイトルで書くのはいいとして、その前にウラを取る必要がある。まずヒットしたのは元の記事を書いた人のブログ、内容はフリーペーパーとほぼ同じだった。

USオープン・テニス、関連無料イベント増加中

この人のブログは何度か読んだことがあるが、よくぞここまでと思えるほどニューヨークに関することが書いてある。下手なガイドブックを買うより内容は濃いし、写真のクオリティーや文章力もそれなりに高い。

ただこういう人たちからは主張が感じられないのも事実、意地悪な言い方をすれば情報を垂れ流しているに過ぎない。世の中の役に立っているのだから非難するつもりはないが、どこかズレている気がする。

U.S. Open to test handheld units; AmEx covering cost

次に見つけたのが、そのテレビの写真が載っている記事。ざっと読んだところ、確かに無料(*1)と書いてある。ただアメックス側の記述を見つけないことには意味がない。確証がなければ記事にできないし、タダだからこそ書く価値もあるというもの。

そう思ってさらに探すこと30分、ついにそのページを見つけた。(*1)よく読むと下の方に同じことが書いてあった

A deposit of $350 will be charged to the Cardmember's American Express Card for the rented TV. Upon return of the TV, the deposit will be cancelled.

テレビをレンタルするには、供託金として$350が必要。
いったんカードにチャージされ、返却された時点でキャンセル扱いとする。

真相は分かったものの、正直困ってしまった。タイトルは変えれば済むが、前述の通り書く価値がない。仮に書いたとしても、今度は他人の粗探しをしているような内容になってしまう。かと言って調べた労力を形にしないのも惜しい。

そもそもこのブログはトーリの粗探しがメイン、間違いは正さねばならない。利己的でデタラメな自己完結なのは分かっているが、そういうわけで今回はそれにすがらせてもらう。

この写真は去年のUSオープンに出場したリンゼイ・ダベンポート、第4ラウンドでシュナイダーを下した直後に撮影した。

Sunday, September 09, 2007

September8,07 @ KC W11-5

More history for A-Rod
Box Score (MAJOR.JP)

4連勝で80勝到達。

ヤンキースの先発は後半戦に強いと言われるペティット。この日も6.1回を2失点と上々の出来。これで過去10試合の防御率は3.19、そのうちクオリティスタート(*1)は8度と実に安定している。(*1)6イニングを3失点以内

以前ペティットに関するネガティブな記事を書いたことがあるが、彼の活躍なくして今のヤンキースはあり得ない。残念ながら能力的な評価は変わっていないが、ここは素直に感謝するべきだろう。

ペティットは7回1死1.2塁の場面で降板、ブリトンがマウンドに上がる。残したランナーは自身の責任だから、行く末が気になるところだ。そこでベンチに目を向けると、ペティットは不機嫌そうに座っている。

ブリトンは期待通り無失点に抑えたが、当のペティットは微動だにしない。それどころか、表情一つ変えなかった。笑みを見せてもおかしくないだけに、何か理由があるはず。そう思ってちょっと考えてみたが、すぐに答は見つかった。

過去の投球数 8/17:104 8/22:95 8/28:119 9/2:119 9/8:89

一目瞭然、もっと投げたかったのだと思う。野球に限らず、後始末を他人にしてもらうのは気持ちのいいものではない。ましてや9点差での交代、考えようによっては信用のなさの裏返しとも取れる。

ロースター枠が拡大したとはいえ、プレーオフ(マイナー)の関係で上がってきたのはたったの2人。ビスカイーノは故障を抱えていて、数日は登板できない。チェンバーレインもルールにより登板は月曜日以降。

つまりブルペンに余裕はなく、こんな時こそ休ませるチャンスなのだ。整合性のある判断なら話は別だが、ペティットとの関係も含めてこの交代にはデメリットしかないと思う。

投手との関係と言えば、前から気になっていたことがある。ほとんどの監督は、投手の継投時に自らマウンドにいく。その際ねぎらいの意味で肩や腰を叩くのが一般的で、それは投手の結果に依存しない。

毎回期待に応えられるわけではないから当然なのだが、トーリの場合は目すら合わさないこともある。実際この日は、四球を連発したブルーニーに対してがそうだった。

プロクターに対する目つきしかり、プルペンをボロ雑巾のように酷使する采配しかり。断言はしないが、シェフィールドの人種差別発言には十分に信憑性がある。今となっては過去のことだが、トーリを買いかぶっていた自分が恥ずかしい。

レギュラーシーズンも残すところ20試合。プレーオフ進出を願うのは言うまでもないが、松井ファンとしてはやはり打点が気になる。2試合に1度のペースなら100打点に達するものの、知っての通り絶不調。ここ10試合は.111、打点はわずかに1しかない。

たとえ打点がこのままでも個人的な評価は変わらないが、世間の目は確実に違う。バカを黙らせるためにも、何とか大台に乗せて欲しい。

本来ならここで書き終えるつもりだったが、よく考えてみるとこれはエゴ。チームの勝利に貢献し、笑顔を見せてくれればそれで満足。そうでなくてはファンの資格もないはずだ。

Video:
A-Rod's two homers
Damon goes 3-for-6
Betemit's three-run homer
Jeter leaves injured

Saturday, September 08, 2007

September7,07 @ KC W3-2

Kennedy, Joba team up
Box Score (MAJOR.JP)

Harlan Chamberlain sees Joba as Yankee live for first time

1点リードの7回ウラ、チェンバーレインがマウンドに上がるとカメラはすかさず客席に向けられた。主役はチェンバーレインの父ハーランさんネブラスカから総勢100人以上にも及ぶ応援団と共に駆けつけていた。

チェンバーレインの登板はこの日で11試合目だが、健康上の理由(*1)からか実際に観るのはこれが初めてらしい。息子の勇姿がよほど誇らしかったのだろう。投球前からすでに涙を浮かべている。こんな光景を見せられては勝敗など二の次、テレビに向かってこう叫んでいた。(*1)ポリオのため車椅子の生活

「ヤンキースなんか負けてもいい、とにかく抑えろ」

危ない場面はあったものの、何とか2イニングを無失点に抑えて一安心。本人は否定していたが、多少緊張していたのかも知れない。

わざわざ書く必要もないが、観ていて気づいたことが2つある。1つはハーランさんがいわゆる福耳だったこと。もう1つは関係者の中に、まだ一般には販売されていないチェンバーレインのTシャツを着ていた人がいたこと。いずれも取るに足らないことなので、これ以上のコメントは止めておく。

参考までにこのハーランさん、9月20日にニューヨークへ来る予定。翌21日から始まるブルージェイズ戦には顔を見せるはずだ。

Chamberlain well-grounded

いろいろと調べていたら、興味深い記事を見つけた。チェンバーレインは市の清掃局で働いていたことがあるようで、高校卒業時は今より20キロ以上太っていたらしい。詳しい経緯は分からないが、減量に成功したことで道が開けたのは確かなようだ。

人に歴史ありという言葉が示すように、あの涙には他人が分かり得ない意味がたくさん隠されていたのだと思う。

最後になってしまったが、この日の先発ケネディーについて少し。セットポジションの投球動作は確かに似ているが、ムシーナ2世と呼ぶにはちょっと無理がある。どちらかと言うとストレート主体の本格派、ヤンキースならヒューズやクレメンスに近い。

最大の特徴はナックルカーブではなくツーシーム。球速はヒューズと変わらないが、変化する分だけ打たれにくい。チェンジアップにも見どころがあるので、コマンドさえ機能すればある程度の成績は期待できる。若いわりに投げ急がないところは評価できるが、逆にストレートに頼りがちなのは減点材料。

追記:ケネディーはどちらかと言うと技巧派だった。訂正記事はこちら

記憶が確かなら、貯金17は今季最大。これまで何度もチャンスがあっただけに、ようやく鬼門を突破したというところ。突き抜けた勢いで、そのままシーズンを乗り切って欲しい。

Video:
A-Rod goes 3-for-4
Posada's homer
Abreu's go-ahead RBI
Post Game Plus

Thursday, September 06, 2007

September5,07 vs SEA W10-2

Yanks stage Wild rally
Box Score (MAJOR.JP)

マクラーレンがくれた贈り物。

マリナーズの先発は左のウォシュバーン、ヤンキースが苦手(*1)にしている投手の1人だ。それを考慮してかこの日はアブレイユがスタメンから外れ、ライトには右のダンカンが入った。(*1)対ヤンキースの通算防御率2.48

アブレイユ 対左投手.250 過去10試合.270 (いずれも今季)
デーモン  対左投手.258 過去10試合.194

ポテンシャルよりも目先の数字(*2)を優先するのは相変わらずだが、どうしても外したいのならデーモンが適任。ダンカンはレフトも守れるので何ら問題はない。アブレイユを外したのは、おそらくウォシュバーンとの相性が理由。(*2)ダンカンは対左投手.333

アブレイユ 2007年.143(7打数1安打) 2006年.000(3打数0安打)
デーモン  2007年.250(8打数2安打) 2006年.714(7打数5安打)

去年のALDSでも同じようなことがあったが、失敗から何も学べないのも相変わらず変わっていない。案の定デーモンとダンカンはノーヒット、それどころかヤンキース打線は6回までわずか2安打と完璧に抑えられてしまう。

関連記事:ALDS 2006 @ DET G-3 L0-6

翌7回先頭のAロッドが同点HRを放つと、続くカノーもセカンドゴロエラーで出塁。次打者はここ10試合.222と当たっていないダンカン。ウォシュバーンの出来や投球数(94)から考えても続投がベストに見えたが、敵将マクラーレンは継投策を選択する。先日も書いたように、よほどブルペンを信頼しているのだろう。

8/10:121 8/15:102 8/21:103 8/26:101 8/31:102

これはウォシュバーンの過去5試合の投球数。いずれも100球以上、最大で121球投げさせている。継投するからには、続投させるより好結果が期待できなければ意味がない。

前述のようにこの日のウォシュバーンは抜群の出来、過去5試合で一番と言ってもいい。強力なブルペンに頼りたくなる気持ちは分かるが、どんなにいい投手も投げてみないと分からないのも事実。当然のことながら、未知の領域に賭ける必要性はまったくない。結局この継投は裏目、6人の投手で8失点という結果になった。

勝負事というのは面白いもので、この日のように防げるミスを犯すと結果はついてこない。もちろん勝てることもあるが、それはあくまでも例外。麻雀の例で恐縮だが、同様のケースで勝ったことは経験上少ない。

ついでなのでもう1つ。勝負事に関する記事などを読んでいると、よく流れという言葉を目にする。全否定はしないが、個人的にはあまり好きではない。ほとんどが結果論に基づいているからだ。極論すれば試合が終わった後で分岐点を見つけているに過ぎず、物語のポイントにはなっても因果の根拠にはなり得ない。

仮に試合中悪い流れを感じたとしても、それが懸念された結果に結びつかなければ忘れてしまう。逆に結びついた時には強く印象に残るから、やっぱりということになる。往年の王選手がいい例で、シングルヒットの記憶が残っている人はまずいないだろう。

全ては事象の分布におけるばらつき、流れという言葉で説明できる次元ではない。人間同士がやっている以上意識が影響するのは事実だが、総括として使われる現状には正直うんざりしている。

オルティスらが「ロベルトクレメンテ賞」の候補に
Roberto Clemente Award

この日はロベルト・クレメンテデー、ヤンキースでは同じプエルトリカンのポサダがノミネートされた。以下のリンク先に詳しい人物紹介と現役時代の映像がある。

ロベルト・クレメンテ
Roberto Clemente's career highlights

明日からはロードで9試合。最初のカードは地区4位に低迷するロイヤルズだが、マッチアップを見る限り楽な相手ではない。少なくとも1勝すれば望みは繋がるだろう。

Video:
Chamberlain's first win
Hughes strikes out six
Molina's homer
Betemit's diving stop

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