Wednesday, May 30, 2007

May29,07 @ TOR L2-3

Yanks' slide now at five
Box Score (MAJOR.JP)

ジャブさえ打たず、ノーガードで判定負け。

両チーム合わせて自責点は2、ところがスコアはご覧の通り。つまりエラーがことごとく得点に繋がったことになる。記録上ヤンキースのエラーは2つだが、メンタルエラーも含めて反省点は多い。そこでブルージェイズに許した得点を順に振り返ってみる。

1点目:初回(0-0)
ショート内野安打と悪送球→無死2塁→1死後→盗塁→1死3塁→内野ゴロ→0-1

悪送球したのはジーターだが、野球にエラーはつきもの。問題なのはその後に許した盗塁で、三盗だけに警戒することで防げた可能性はある。

2点目:7回(1-1)
連続ヒット→1死1.2塁→サードゴロと悪送球→2死1.3塁→ホームスチール→1-2

今度はAロッドの悪送球、ただしこれはファーストのフェルプスが捕球可能だった。捕球できなかったのは打者ランナーのフィリップスが体当たりしたためだが、ラインの内側を走っていたのでルール上はアウト。これに対してヤンキースは誰1人として抗議していない。

こういうケースは、抗議すれば判定が覆ることも少なくない。何より体当たりしたことが動かぬ証拠、外側を走っていればこんなことは成立しないのである。仮に判定が覆れば失点は防げたはずで、ベンチは何を見ているのかと言いたくなる。

ホームスチールは明らかにペティットのメンタルエラー。解説のフラハティに眠っていたと形容されるのも仕方がない。とはいえノーヒッターより珍しいホームスチール、ここは果敢に挑戦したヒルを褒めるべきだろう。

実を言うと、これがなければこの記事を書くつもりはなかった。不謹慎かも知れないが、いいものを観たというのが正直なところ。ちなみにホームスチールは英語でSteal Homeと言うらしい。

3点目:8回(2-2)
2ベース→送りバント→1死3塁→プロクターに継投→センター犠牲フライ→2-3

この送りバントは3塁線に転がる打球で、捕球しなければファールになっていた可能性が高い。これを理由に敗因をAロッドに向ける人も多いと思う。

確かに打球の勢いと軌道から考えればファールだが、ライン上の芝目は通常とは違うため断言はできない。ファールにならなければ無死1.3塁、併殺崩れでも得点されてしまう状況になる。したがって確実にアウト1つ取っておくのも、戦略としては悪くない。

もっともAロッドはそれを分かっていない。それどころか自分のプレーがミスだと気づいていたはず。それは直後に1人で頷いていたことで分かる。自分のプレーを正当化するための頷きだったのは明らかで、ポサダの指摘にも両手を広げとぼけていた。

また1死3塁になった時点で、右のリオスを敬遠して左のオーバーベイと勝負する選択肢もあった。この時の内野は前進守備、1点もやれない覚悟なのだから併殺狙いも当然視野に入ってくる。

さらに言えば外野フライで得点される状況で、強肩のカブレラを起用しない理由が分からない。これでは控えでも何でもなく、ただのベンチウォーマーである。少なくともアブレイユとデーモンを入れ替えるぐらい思いつくだろう。

ポサダにしても、性懲りもなく外角に構えて犠牲フライ。ここは打球を詰まらせることが必要で、外野フライの打ちやすい外角を要求するのは間違い。選手経験者があれだけいて未だに誰も気づかないなら、いい加減外部に門戸を開くべき。時代錯誤もいいところだ。

「何もやらずに天命を待つ」

人事を尽くして天命を待つという言葉があるが、ヤンキースの野球とはまさにこれ。守備面については前述した通りだが、攻撃面においても同様のことが言える。以下は盗塁やエンドランなど、何らかの策が可能な状況を抜き出したもの。

無死1塁:3回 1死1塁:5回 2死1塁:3回

このうちエンドラン、または盗塁のサインを出したのはたったの1度。特に6回と8回の無死1塁(*1)は、少なくともエンドランぐらいやってもいい。(*1)いずれも1点ビハインド、塁上はデーモンとジーター

工夫しなければ点は取れない、見ているだけで勝てる時代などとっくに終わっている。打線が不調でも連打と長打に期待しているようでは、30連敗しようと何ら不思議ではない。

怒りのクレメンスが心境吐露

またもブルーニーとリベラを温存しての敗戦。どうやら温存すると利子がつくようで、これで溜まった借金を返済するつもりらしい。温存と言えばこの記事、確かに不可解。今日の夜にちょっとしたイベントがあるので、もしかしたら真相が聞けるかも知れない。

Video:
Damon's running catch
Giambi's homer
Posada's RBI single
Post Game Plus

Tuesday, May 29, 2007

Index: Best Tracks

Best Tracks From Different Artists

01 Elliott Smith, Bottle Up And Explode!
02 Nina Simone, How Long Must I Wander
03 Violent Femmes, Add It Up
04 The Pop Group, Forces Of Oppression
05 Cirque Du Soleil, El Pendulo
06 Ride, Grasshopper
07 Peter Gabriel, Make Tomorrow
08 Sweetback, Blue Heights
09 Jeff Buckley, Grace
10 Ben Charest, Belleville Rendez-Vous
11 Fiona Apple, Never Is A Promise
12 Leonard Cohen, Famous Blue Raincoat
13 Neil Young, Southern Man
14 Koji Tamaki, Anokoroe
15 Led Zeppelin, Achilles Last Stand
16 Anna Nalick, Wreck Of The Day ('06)
17 Galaxy 2 Galaxy, Hi-Tech Jazz
18 Andy Tubman, Quiet Inside

Play All Tracks (Must Login Listening Full Length)

Monday, May 28, 2007

May27,07 vs LAA L3-4

Moose's effort not enough
Box Score (MAJOR.JP)

カウントダウンが始まった。

6回を終わって2-1とヤンキースがリード。シリーズ3戦目にして、ようやく勝てるチャンスが巡ってきた。幸いブルペンで連投になるのはリベラだけで、登板間隔から連投は可能。後は能力を最大限に生かし、残る3イニングを凌ぐことだけにフォーカスすればいい。

翌7回も先発のムシーナは続投、ところがここで嫌なものを見てしまう。プロクターとマイヤーズがウォームアップをしているのである。

リベラを除けばブルペンで最高の投手はブルーニー、これに異論があるヤンキースファンはまずいないと思う。実際ここまでの防御率は1.69、最も頼りになる存在なのは間違いない。中5日と休養も十分で、2イニングの登板も何ら問題はない。

マイヤーズは左のワンポイントだが、プロクターの起用はブルーニーの温存を意味する。つまり毎度おなじみの、1人1イニングの継投が視野にあるわけだ。もっともムシーナが無事に抑えてくれれば、こんな懸念も必要ない。ただしそう上手くいかないのが野球。

先頭のマシューズは三振に討ち取ったものの、次打者のカッチマンにこの日初めての四球を与える。ムシーナの投球数は95、続投も可能に見えたがベンチは継投を選択。恐れていたことが現実になってしまった。

代わったプロクターはいきなり2ベースを打たれ1死2.3塁、すでに勝てる気がしない。ブルペンに目をやると、ブルーニーがウォームアップ。言葉を失うとはまさにこのことだろう。その後は予定調和の世界で3連続四球、結局1アウトも取れずに降板する。

参考:Aybar's base-loaded walk, Figgins' RBI walk

ベンチに戻るプロクターがブーイングを浴びたのは言うまでもないが、実はトーリも同じようにブーイングを浴びていた。ヤンキースファンといえどもさすがに我慢の限界、こんな野球をやられては当然だろう。ちなみに解説のケン・シングルトン、マイケル・ケイともにこんな光景は初めてだそうだ。

「勝ったところで何も変わらないが、負けるわけにはいかない」

これがヤンキースの置かれた立場であり、勝てる条件も揃っていたはずである。もう1試合も落とせないのだから、型で野球をやっている場合ではない。その型が好結果を生まなかったことはすでに実証済み、それでも貫き通すなら草野球の監督でもやるがいい。

「野球とはこんなもの、プロクターが悪すぎた」

性懲りもなくこんなコメントを残していると思うが、自分に矛先を向けられない人間ほど醜いものはない。大きなお世話なのは分かっているが、こんな人間性に惹かれる人の気が知れない。

Joe Torre on Mussina and Proctor

今トーリのインタビューを観たが、やはり予想通り。悪びれた様子もなく、自分の野球を正当化さえしていた。失望したのではなく、失望させたのが分からないらしい。さすが名将と言われるだけのことはある。

Video:
Mussina fans six
Nieves' RBI single
Post Game Plus
Roger Clemens Triple-A Start

Sunday, May 27, 2007

May26,07 vs LAA L1-3

Yanks held to one run
Box Score (MAJOR.JP)

天敵エンジェルスにホームで連敗。

先日優勝ラインを算出したばかりだが、もはや2勝1敗ペースでは届かない。先発陣が安定しているレッドソックスのチームカラーから考えても、残されているのは奇跡の二文字以外にない。なぜこうなってしまったのか。試合前の放送席で、解説のケン・シングルトンが前日を振り返ってこんなことを言っていた。

「4回までは2-3とゲームになっていたが、直後の3失点で終わった」

実際は5回を終わって3-6、致命傷はその後の4失点だが言いたいことは分かる。中盤を軽視するがため全てが後手、今季のヤンキースを象徴するような試合である。これを数字で表すとさらに分かりやすい。

勝ちゲーム 1点差:2 2点差:2 3点差:2 4点差:4 5点差以上:11
負けゲーム 1点差:8 2点差:7 3点差:4 4点差:4 5点差以上:3

2点差以内は4勝15敗、逆に5点以上差をつけられて負けたのはたったの3回しかない。つまり常に勝負にはなっているわけで、力負けが理由でないことは明らか。好投プラス打線の爆発が勝てる条件、それ以外は負けるのでは救いようがない。

投手陣が崩壊していると言われるヤンキースだが、チーム防御率はリーグ平均(概算で4.38)と差はない。そこで同じような投手力のチームを抜き出してみた。

NYY 防御率:4.63 得失点差:+26 21勝26敗
SEA 防御率:4.68 得失点差: -4 23勝22敗
DET 防御率:4.43 得失点差:+36 29勝19敗

得失点差がマイナスのマリナーズが貯金1、それほど変わらないタイガースは貯金10。また得失点差がプラスで貯金がないのは、ヤンキースを除けばツインズとアスレチックスだけ。少なくとも5割は維持できるはずで、戦い方に問題があると考えるのが妥当だろう。

MIN 得失点差:+4 23勝25敗  OAK 得失点差:+31 24勝24敗

マラソンでは中盤まで集団で走るのが普通だが、そこから抜け出すランナーが必ずいる。たいがいの場合、このランナーについて行かなければ勝機はない。競馬でもかわされた馬は失速することが多いため、騎手が気を使っている部分でもある。

たとえビハインドでも、食らいついて行かなければチャンスは生まれない。独走を許せば戦意は失われ、追いつくどころか差は広がるばかり。中盤を疎かにし、勝ちパターンに拘って試合を落とす。負ければ負けるほど選手の調子も上がってこないという悪循環。これを断ち切るには、これまでのやり方を改める以外手はない。

この日のリベラは2点ビハインドの9回に登板、トーリの采配としては珍しい。無失点に抑えたことで、その裏の2死1.3塁がサヨナラの場面になる。結果的には負けたが、こういうことはどんどんやるべき。そうすることで拾えるゲームには、1勝以上の価値が確実にあるからである。

4点以上のリード:7 4点未満のリード:5 同点:2 ビハインド:4
中4日:3 中3日:5 中2日:5 中1日:1 連投:3

ついでなので、リベラの起用法を調べてみた。4点以上のリードが4点未満を上回り、中3日以上が全体の約半数を占めている。起用する場面が不適切なのは言うまでもないが、宝の持ち腐れ状態なのが分かると思う。

この映像では確認できないが、試合後のインタビューでトーリは珍しく無精ヒゲをはやしていた。たまたまかも知れないが、よほど堪えているのだろう。もっとも自業自得なので、同情する気はまったくない。

こうして読んでみると、ない(否定と限定)で終わる文章が多い。文体や精神構造の問題とも言えるが、対象が対象だけにどうしても連動してしまう。日に日に追い込まれていく今のチーム状態では、増えることはあっても減ることはなさそうだ。

Video:
Wang's solid start
Mientkiewicz's RBI single
Abreu's running catch
Clemens' second Minor League start

Thursday, May 24, 2007

Heaven Or Las Vegas-4

ジャックポットとシャロンの一言。

ホテルに着いたのは8時頃、ニューヨーク時間ならそろそろ眠くなる時間だ。前の晩は寝ていないし、普段ほとんど歩かないこともあってさすがに疲れている。これから何かするにしても少し休むのが普通、このまま寝てしまう人もいるだろう。

ところがこのへんの感覚が人と違う。仕事で完徹が3日続いても、開放されると眠るより遊びを選ぶ。そのまま雀荘に直行し、さらに2日間打ち続けたことも少なくない。余談だが、ある雀荘で一緒になったオジサンにこう言われたことがある。

「兄ちゃん眠そうだな、何日目だ?」
「5日目です」
「そうか、俺は6日目だ」
「若い頃は1週間打ったもんだぞ」

自慢にもならない話だが、やはり世の中は広い。何事にも上には上がいるものである。そんなわけで体は疲れていたが、義務的な観光を終えた先にはアレしかない。早速エレベーターに乗ってカジノに向かった。

まずは下見、とりあえず一通り見て回る。すると思ったよりカジノスペースが少ない。気のせいか、あまり盛り上がっているようにも見えない。まだ時間も早いし今日は金曜日、もしかしたらシーザース(泊まっているホテル)はこういう方針なのだろう。

こう自分に言い聞かせながら、お目当ての台を探していた。そんな時、以前象のパレードで登場したシャロンの言葉を思い出す。

「ラスベガスのスロットはシブい」

もしこれが事実なら、スロットとルーレットしかやらないため遊び方を変える必要がある。ただこういうことを言う人の大半は、過去の印象が根拠になっている場合が多い。何十回も通っているならまだしも、そうでないなら気にする必要もない。

ましてや前回あれだけ息巻いておいて来なかったシャロンの発言。盛り上がっていないこととの関連性は多少気になったが、目の前には山ほどのニンジンがある。気づけば何事もなかったように、スロットを回してした。

[Fortune] [Triple Bar] [Fortune]

2時間も経たないうちに、こんな絵柄のジャックポットを引いた。税金の対象になる額ではないが、そう遠くもない。それ見たことか、やはりシャロンはアテにならない。結局その日は食事するのも忘れ、朝方まで遊んでいた。少し減らしたが、初日としては上々。今となっては覚えていないが、この日はさぞかし気分よく眠れたに違いない。(続く

Heaven Or Las Vegas-1

Tuesday, May 22, 2007

May21,07 vs BOS W6-2

AL East deficit trimmed
Box Score (MAJOR.JP)

5月9日以来となる連勝。

ヤンキースの先発はウォン、一般的にはグラウンドボールピッチャーとして知られている。グラウンドボールピッチャーとはその名の通り、ゴロでアウトを奪う投手のこと。必然的に三振は少ない。実際メジャー3年間で奪った三振は141、9回に換算(以下三振率)すると3.4という数字になる。ところがこの日は6.1回を投げて三振は5、三振率は7.4で前述の倍以上だった。

グラウンドボールピッチャー=打たせてとる

ほとんどはこんな認識で正しいのだが、このウォンは言ってみれば例外。打たせてとるピッチングとは、緩急やコーナーに投げ分けることで打者のミスを誘うこと。あまりいい例が思いつかないが、グラビンモイヤーなどがこのタイプに属すると思う。またこのタイプの投手は、総じて球速がないのも特徴。

ウォンは90マイル半ばのシンカー(*1)が武器、本来ならパワーピッチャーのカテゴリーに入る。それでいて三振が少ないのは、その配球に理由がある。(*1)シンキングファーストボール、日本でいうシンカーを含めた総称

デビュー当初は、球速の異なる2種類のシンカーを投げ分けるだけだった。今でこそシンカー以外も投げるようになったが、それでもまだ2割程度。つまり打者としては、配球が予想しやす投手ということになる。

ところがあれだけキレのある高速シンカーは、分かっていても打てない。タイミングは合わせやすいので三振こそ少ないが、結果としてボールの上を打ってゴロになる。これが例外と書いた理由。打者のミスを誘うという点では同じだが、打とうにも打てないのだから根本的にはまったく違う。そういう意味ではリベラもこのタイプ。

グラウンドボールピッチャーにとっての伝家の宝刀、それは内野ゴロによる併殺。ただし投手にとって、三振に勝る武器はない。パスボールをしない限りエラーの可能性もなく、ランナーを進塁させることもないからだ。したがってウォンがワンランク上を目指すためには、三振率を上げる必要がある。それには配球を変えるのが最も手っ取り早い。

この日はまさにそれを実践したような投球。スライダーの比率がかなり高く、反対に遅いシンカーはほとんど見られなかった。スライダーの精度さえ上がれば、サイ・ヤングも決して夢ではない。アジア人としては20年に1度の逸材、それだけの可能性がウォンにはある。

シンカーに頼り続けた理由は、それで結果が出てしまっていたからだと思う。もっと早く試すべきかも知れないが、その分シンカーの精度が上がっていれば問題はないだろう。

ヤンキース、薬物問題で「発言」のジアンビとの契約解除か

なぜこの時期に、しかもわざわざ不利になることを言ったのか。良心の呵責に耐えかねてという理由なら説明がつくが、事はそれほど単純ではないはず。いずれにしても、フロントや首脳陣との確執があったのは間違いない。

さてそのジアンビだがこの日は異例の7番、見事HRを打ち勝利に貢献した。ジアンビと言えば三振か四球、HRの3つがお決まりのパターン。またチーム一の鈍足でもある。

長打力が高い→中軸
出塁率が高い→できるだけ前
打率が低い→下位
足が遅い→できるだけ後ろ

あっちを立てればこっちが立たず、こういう選手は本当に困る。これまでは中軸で使われてきたが、個人的には6番か7番辺りが適当だと思う。出塁率は打率ではなく四死球によるもの。またシフトとの兼ね合いもあって、シングルヒットも極端に少ない。

つまり得点圏にランナーがいても、HR以外ではあまり貢献できない選手ということになる。先日も書いたが、現在のヤンキースには出塁率の高い打者が多い。7番辺りに置いて長打期待、というのが一番効率がいい気がする。もっともトーリのことなので、何かあればすぐ戻してしまうだろう。

本当ならこれで終われるはずが、何もない日はないらしい。4点リードの7回2死2塁、ベンチはマイヤーズに代えてブルーニーをマウンドに送る。対するは強打者のマニー、危険な場面だったが見事三振で切り抜ける。翌8回もブルーニーは続投、ところがその後考えられないことが起こる。

三振→ファーストフライ→四球→ピッチャーゴロエラー→2死1.2塁→
ブルーニーに代えてプロクター→死球→2死満塁→セカンドゴロ(ヒット性)

ここまでノーヒットのブルーニーを代える理由が分からない。しかも前日2イニング(被安打3)投げているプロクター、神のお告げでもない限りこんな選択はまずできない。参考までにブルーニーの防御率は1.77、登板数の少ない選手を除けば最も低い数字である。

真面目に書くと、継投が好結果に繋がるという幻想がそうさせているのだと思う。悪い流れを変えるためと思う人もいるかも知れない。流れの存在は否定しないが、よくなる保証がどこにもないのも事実。平たく言えば、代えれば助かるとでも思っているのだろう。

カノーの好守備で救われたからいいようなものの、2失点していてもおかしくはなかった。さらに当たっているユーキリス、オティースと続く場面だけに抜けていればどうなっていたか分からない。もう腹も立たないが、カノーに足を向けて寝るのだけはやめて欲しい。

Video:
A-Rod's 18th homer
Cano's triple
Post Game Plus

Sunday, May 20, 2007

May19,07 @ NYM L7-10

Yanks' rallies don't add up
Box Score (MAJOR.JP)

打っても勝てないヤンキース。

先発ラズナーの故障(骨折)降板は不運だが、敗因はホワイトソックス戦とまったく同じ。序盤の失点を軽視したツケが、打線の奮起を無意味なものにした。ブルペンで最も防御率の低いブルーニーを、5点ビハインドの7回に登板させているようでは話にならない。

マーフィーの法則と戦うヤンキース

カノーの名誉のために言っておくと、3つのエラーのうち失点に繋がったのは8回(送球エラー)の1度だけ。しかもこれは抜けていれば2失点、エラーがなくても失点は避けられない(内野安打)ケース。送球エラーがなければ1失点で済んでいたのは事実だが、2点ビハインドで残る攻撃は1回。無理しても失点を防ごうとしたカノーは責められない。

今季のエラーはここまで3つ、好守で投手を助けている回数の方が断然多い。こんな日だけを取り上げて理由にするとは、いい加減にもほどがある。デーモンにしても、取ればファインプレーに値する打球。フェンス際まで運ばれた投手に責任はあっても、アシストとは程遠い。記事の主旨を正当化するために、事実を誇張しないでもらいたい。

New Era Commercial
Pepsi Commercial

関係ないがカノーはNew Era、デーモンはPepsiのCMに出演している。カノーの方はあの有名なスパイク・リーによるもので、主役はモルノー。デーモンはマウアーと共演していてかなり面白いのだが、見つからなかったので別のCMを載せた。

Villone returns to bullpen

タイミングを逃してしまったが、ビローンがメジャーに昇格した。代わってマイナー落ちしたのはヘン。以前ライトが昇格した際、背景にはこのヘンの先発があると書いたが大間違いだった。ライトの起用は左というだけで、ブルペンとの兼ね合いはゼロ。ヘンの先発などハナから眼中になく、評価は相当低いらしい。

左投手+平均92マイル以上+ある程度の変化球と制球力<防御率4点台前半

検証したわけではないが、この式はそれほど間違っていないと思う。ポイントは球速、これ未満だと経験的に通用しない場合が多い。もうお分かりだと思うが、前述のヘンはこの全てを満たしている。開幕から先発しても何ら不思議ではないし、デビルレイズのカズミアーと比べてもそれほど遜色がないはずだ。

ましてやビローンと比較すると、経験を除けば全てヘンが上。たった2試合悪かっただけでマイナー落ちとは、まったく理解に苦しむ。反対に何度投げても打たれ続けるビスカイーノはまだブルペンにいる。

過去3年の防御率が忘れられないのだろうが、現状ではオープン戦で見せたキレはまったくない。ビスカイーノこそ井川のようにマイナーで調整させるべきである。今日先発するクリッパード、ジャクソンにオーレンドルフ。ビスカイーノの代わりなどいくらでもいる。

関連記事:Spring Game vs DET W6-5, Spring Game vs MIN W6-1

冒頭で触れたラズナーにしても、実は1度マイナー落ちを経験している。ここまでの防御率は3.28、何が言いたいかは分かるだろう。

Pavano could be headed for elbow surgery
Pavano undecided on elbow surgery

こちらも古い記事だが、あまり触れられていないようなので紹介しておく。結論から言うと、今後パバーノがヤンキースで投げる可能性はほぼなくなった。再起の道はトミー・ジョン手術しかないようで、手術後のリハビリには通常18ヶ月かかる。つまりリハビリが終わった頃には、契約も切れているというわけだ。

FAになって交渉する場合、通常はオファーを受けた中から何チームかに絞る。ところがこのパバーノは、記憶が確かならオファーを受けた全チームの接待を受けていた。しかもその都度優等生的な発言をしていたので、その頃から好きになれないタイプだった。

事情が事情なので責める気はないが、文字通りの不良債権になったのは事実。ちなみにこのまま投げずにチームを去れば、1試合当たりの報酬は2億円以上になる。

Video:
A-Rod, Posada go back-to-back
Posada goes 4-for-5
Clemens Highlights
Post Game Plus

Friday, May 18, 2007

May17,07 @ CWS L1-4

DeSalvo suffers first loss
Box Score (MAJOR.JP)

ゲーム差は今季最大の9.5。

このシリーズの敗戦は、いずれも勝てる要素がなかった。全くなかったと言えば嘘になるが、どう戦ってもそれほど結果に差はなかったと思う。ただしその戦い方は大いに疑問。

3点ビハインドの4回1死2.3塁、先発のデサルボを諦めビスカイーノをマウンドに送る。内野は前進守備、1点もやれない姿勢なのが分かる。そのビスカイーノは次打者ピルジンスキーに3球連続ボール、結局敬遠して満塁策。続くダイに外野フライを許し、簡単に4点目を失ってしまう。

野球が点取りゲームな以上、失点するほど勝率は下がっていく。3点差なら4点取れば勝てるが、4点差になると5点取らなければ勝てない。また前進守備とは2点を失うリスクを背負って、無失点で切り抜けることが目的。つまり4点差も5点差も同じ、3点差を維持できなければ勝機はないという意味に他ならない。これを踏まえて考えてみると、この状況は次のような図式で表せる。

1点もやれない状況→ブルペンで最悪な投手→失点率が最大→勝率は最小

これが接戦に弱い理由であり、打てなければ勝てない理由でもある。さらに付け加えると、点差が開けば開くほど得点効率の低い戦略を取らざるを得ない。2点差の無死1.2塁ならバントは出来ても、3点差ならヒッティング。結果として1点も取れずに惨敗するという悪循環になる。

ではなぜビスカイーノを起用したのか。最大の理由は、ビハインドで起用する投手を予め決めてしまっていることにある。今まで何度となく書いているが、投手は能力順に起用するのがセオリー。失点と勝率は反比例するのだから、このセオリーは崩れようがない。

ところが近代野球に抑えという概念が導入されたことで、その副産物として中継ぎという役割も同時に生まれた。抑えの役割というのは、後半のリードを維持し逃げ切ること。言い換えれば、元々高い勝率を100に収束させようという考え方である。

中継ぎ投手は試合の中盤で投げることが多く、例外を除けばその時点での勝率は高くも低くもない。つまり勝率が拮抗している状況での登板になるため、その出来が勝敗に大きく影響する。勝てそうな試合を確実に勝つのも大事だが、どちらにでも転ぶ試合を勝つ方が効率がいい。そういう意味でも、中継ぎ投手を抑えよりも重視するべきなのだ。

トーリに限らずほとんどの監督は、こんな野球を実践している。あえて同情的な見方をすれば、近代野球を信じた犠牲者と言えるかも知れない。ただここまで一本調子な監督もそうはいない。理屈を無視して型で勝てるほど、野球は甘くないのである。

言い忘れたが、トーリは第1戦でも同じような状況(*1)でビスカイーノを登板させている。(*1)2点ビハインドの6回1死1.3塁→外野フライで3点差

「1点を軽視して1点に泣く野球」

この言葉がトーリ采配の全てだと思う。投手起用において1点を軽視していることは前述の通りだが、実は攻撃面でも同じことが言える。第2戦(1点リードの7回)にこんな場面があった。

カブレラ四球→無死1塁→ミンケイビッチ送りバント→1死2塁→ポサダセンターフライ→
2死2塁→アブレイユライト前ヒット→3-1→2死1塁→ジーター3ベース(3球目)→4-1

問題なのはジーターの打席で、アブレイユに盗塁させなかったこと。2死1塁で得点するにはシングルヒットなら2本、もしくは長打が必要になる。たまたま長打が出たからいいようなものの、4点目を取りにいく貪欲さがまったくない。

アブレイユのヒットで浮かれていたのだろうが、2点差のリードなどあってないようなもの。経験から何も学べないとはまったくお粗末である。念のため書いておくが、これはスモールボールではなく確率の問題。単純計算(*2)すると以下のようになる。(*2)盗塁成功率.600、打率.300、出塁率.350

盗塁+シングルヒット:0.6×0.3=18%
出塁+シングルヒット:0.35×0.3=10.5%

見ての通り、得点する確率に2倍近くの格差があるのが分かる。参考までにアブレイユとジーター、ジアンビの生涯成績を使って算出してみる。

盗塁+シングルヒット:0.76×0.32=24%
出塁+シングルヒット:0.39×0.29=11%
2ベース以上:0.32×0.27=9%

結局のところ、2死1塁という状況は走った方が得なのである。もちろん大量点が欲しい場合は別だが、少なくとも1点が欲しい場面では有効な手段と言える。

実は第1戦と3戦(2戦は未確認)で、ホワイトソックスにはこの2死1塁が8回あった。そのうち盗塁させたのは7回、やはりギーエンは野球をよく知っている。打率がメジャーワーストでも、得失点差がマイナスでも貯金できるわけである。

残念ながら、我が指揮官とは根本的にポテンシャルが違い過ぎる。やはり羨ましいという言葉しか浮かんでこない。

最後に多少早いが優勝ラインを計算してみた。あくまで数字の上だが、思っていたよりチャンスはあるらしい。ただし全シリーズ勝ち越しが必要条件になる。

レッドソックス:3-2→ 101-61 4-3→ 98-64
ヤンキース  :2-1→ 100-62 3-2→ 92-70

Video:
Cano's quick flip
Mientkiewicz's RBI double
Post Game Plus

Thursday, May 17, 2007

May16,07 @ CWS G-1 L3-5

Moose corralled in Game 1
Box Score (MAJOR.JP)

左投手に3連敗。

試合時間を勘違いしていたせいで、久しぶりに打撃練習を観た。印象的だったのは、不振のアブレイユがレフト方向に打つ練習をしていたこと。フォームの見直しと左投手対策が目的なのだろう。フェンスを越える打球も何本かあった。

そして本番、アブレイユは練習通りのHRをレフトスタンドに打つ。単なる偶然かも知れないが、あのコーチも役に立っていると思うと何だか可笑しい。

「失点するなよ、ムシーナ」

こんなことを思いながら観ていたのだが、実は特に応援していたわけではない。この日のムシーナは明らかに出来が悪かったため、抑えてくれれば格好のサンプルになる。野球における不確定要素、結果がいかにアテにならないか。平たく言えば、普段書いていることを正当化したかったわけだ。

ところが野球はそれほど甘くない。結局ムシーナは5.1回を投げて5失点、見た目通りの結果になった。試合後のトーリのコメントがまた面白い。

「ムシーナはシャープさに欠けていた」

それが分かっているなら、なぜもっと早く継投しなかったのか。代えるポイントはいくらでもあったはず。終わってから言うのなら誰にでも出来る。これでは指揮官が人間である必要性がまったくない。もっとも型でしか野球が出来ないトーリは、ある意味で機械なのだが。

そんなトーリとは対照的に、柔軟な対応が出来るのが敵将ギーエン。いいサンプルがあったので紹介しておく。この日セーブを上げたのは、8回2死から登板したソーントンという左投手。セットアッパーだと思って観ていたのだが、調べてみるとそうでもない。

現状ではセットアッパーは特定されてないようで、中盤のワンポイントまでこなしていた。これまでの起用法と防御率の関係から考えて、セットアッパーから格下げ扱いになっているのだと思う。

そのソーントンは8回を無難に切り抜け、2点差で9回を迎える。抑えのジェンクスは中4日と休養も十分。ところがギーエンはジェンクスを温存、ソーントンを続投させた。ちなみにここまでの防御率は5.40、よほどの実績がない限り中継ぎでも使いにくい数字である。

続くカノーとデーモンが左打者とはいえ、こういう采配がなかなか出来ない。おそらくソーントンの出来も考慮した上での判断だったと思う。これで数時間後の第2戦にジェンクスを登板させられる。我がヤンキースの指揮官には逆立ちしても出来ない芸当、羨ましいという言葉しか思いつかない。

もう1つ興味深かったのは、最後の打者となったデーモンの打席。カウント2-2からの変化球がワンバウンドになると、ギーエンは突然怒り出した。2点差なのだから、ランナーが出れば同点に追いつかれる可能性が出てくる。ボールになりやすい変化球を投げて四球を与えるぐらいなら、打たれてもいいからストレートを投げろ。

まったくもって正論、こんな教育がチームの強さに繋がっているのだと思う。ギーエンについてはまだ書きたいのだが、疲れてきたのでまた明日にでも。

追記:ともともさんによれば、ジーターが出塁したらジェンクスを出す予定だったらしい。また抑え以外は特に役割を決めていないとのこと。これこそ柔軟な対応、指揮官に要求される能力である。

Video:
Cabrera's leaping catch
Phelps homers
Mike Mussina on a tough Game 1

Tuesday, May 15, 2007

Neil Young, Southern Man

鈍器の底力。

Cutting Edge(最先端)とEdgy(斬新)、どちらも音楽やデザインの形容によく使われる言葉である。振り返ってみると、そんな言葉がバイブルになっていた時期があった。ヨーロッパの音楽や単館上映の映画を好み、飲むのは決まってウォッカ。少なくともその時は、それが一番カッコいいと思っていた。


After The Gold Rush (1970)

ところがあることがきっかけで、それが幻想だったことに気づく。苦手だった黒人音楽を克服したことが、価値観までも変えてしまったのである。忌まわしい過去を代弁するかのような叫びと情熱、独特のグルーブとだらしなさ。その全てが心に響いた。ニューヨークに来た理由の1つも、それを肌で感じ取りたかったことにある。

話が脱線してしまったが、書きたかったのはカッコよさの基準。シャレたバーでモヒートを飲むのもいいが、時には場末のバーでビール片手に踊るのも悪くない。歌が下手でもアレンジが平凡でも、そんなことはどうでもいい。そう思わせてくれるのが、このニール・ヤングなのである。

これは南部の人種差別について書かれた曲。愛に満ち溢れたコーラスとピアノ、怒りにも似た荒削りなギター。こうして聴いているだけで、自然と涙が出てくる。歌詞の意味など知る必要はない、ただただ心で聴いて欲しい。

追記:Museさんの記事で知ったのだが、ニール・ヤングがイマジンをカバーしている映像がある。原曲には及ばないかも知れないが、観る価値はあると思う。

Play Full Length (YouTube)

Music Player Updated:
Saint Etienneによる有名なカバー、オリジナルはこちら

Play And Buy (Amazon.co.jp)
Neil Young Official Website
Index: Best Tracks

Monday, May 14, 2007

May13,07 @ SEA L1-2

Missed chances hurt Yanks
Box Score (MAJOR.JP)

ついに首位とは8ゲーム差。

1点を追う7回、ヤンキースは松井とポサダのヒットで1死1.2塁のチャンスを掴む。次打者はこの日、左投手対策でスタメンに起用されたフェルプス。ここでマリナーズは先発のラミレスを諦め、右のリツマをマウンドに送る。

「代打ミンケイビッチ」

右には左、その好調度から考えてもトーリにとってはベストな選択なのだろう。この起用が間違いと言うつもりはないが、このコールで負けを覚悟したのも事実。

マイケル・ケイにしてレッドホットと言わしめるミンケイビッチだが、.230そこそこの打率でそう言われても正直ピンと来ない。初球は無条件に見送り、バットが下から出てくる典型的なプルヒッター。ジアンビ同様、打率を残せるタイプではない。

好調なのはスランプの反動と見るべきで、一気に突き抜けるだけのポテンシャルは持ち合わせていない。この辺りがひとまずの天井、売るのはいいが絶対買えない株なのである。そうは言っても出てきたものは仕方がない。たった1つのことだけを願っていた。

「併殺だけはやめてくれ」

そう願ったのがいけなかったのか、結果は見事併殺打で攻撃終了。プルヒッターだけに引っ掛ける可能性は高いのだが、よりによって最悪なシナリオになるとは。個人的には右打ちが上手いカイロを起用して欲しかった。

9回にも2塁に松井を置いて、またもミンケイビッチ。マウンド上には抑えのプッツと前回よりさらに分が悪い。案の定、ど真ん中を連続で空振りして三振。あれだけ下からバットを出したのでは当たるはずもなく、そもそもフルスイング自体必要ない。

参考:Putz strikes out the side

現在のヤンキースは、3番から7番までの平均出塁率が4割を超えている。必然的にこの日のような場面は多くなるわけで、上位だけではなく下位の打順も再考するべきだと思う。他のチームと違って中軸を打てる打者が多いのだから、やり方はあるはずである。

Video:
Jeter's RBI single
Post Game Plus

Sunday, May 13, 2007

May12,07 @ SEA W7-2

Jeter, Posada lead offense
Box Score (MAJOR.JP)

右には強いヤンキース。

ヤンキースの先発は、今季2度目の登板となるルーキーのデサルボ。ランサポートがなかった前回とは違い、この日は序盤に7点の援護を受けメジャー初勝利を上げた。

さてそのデサルボだが、実はこれといった特徴がない。ストレートは90マイル前後、変化球(スライダー、チェンジアップ)も平均レベル。低めに投げられることが唯一の長所だが、たった2試合の登板ではそれもアテにならない。

極端に低い三振率(1.3/9)が示すように、全てはコマンド次第。少しでも高めに浮けば、簡単に打たれてしまうだろう。ただしその成長力には目を見張るものがある。特筆すべきは四球率で、制球難が矯正されたことは大きな進歩と言える。

3A 2006: 防御率7.68 投球回38.2 被安打47 四球率7.9 WHIP2.10
3A 2007: 防御率1.05 投球回25.2 被安打15 四球率4.6 WHIP1.09
NY 2007: 防御率1.98 投球回13.2 被安打10 四球率4.0 WHIP1.17

関連記事:Spring Game @ ATL W5-3

前日の先発ワシュバーンから得点できなかったように、ヤンキースは左投手に弱い。この日もバティスタ降板後の左投手に苦戦、結局ヒット2本(5.2回)に抑えられた。

ヤンキースに左打者が多いのが原因だが、去年から未解決の課題でもある。左投手の攻略法を探るのはもちろん、思い切って打順を入れ替える工夫が欲しい。(例:不振のデーモンかアブレイユに代えてカイロ、ジーターの打順を上げるなど)

この日の松井は3安打、いずれもセンターから左方向の打球だった。松井のように体の回転で打つタイプの打者は、外角のボールに対して重心が残りにくい。逆にそれを意識してポイントを遅らせると、差し込まれるため強い打球が打てない。

つまり意識することなく体がどれだけ反応するかで、調子の良し悪しが決まってくる。そういう意味では、調子は上向きと考えていいと思う。

勝率5割行ったり来たり イチロー苦言

回転で打つ打者といえばイチローだが、これには腹が立った。野球が団体競技な以上、投手と野手は持ちつ持たれつの関係なはずである。投手が悪ければ野手が助けるのが当たり前であって、こんなコメントをしていてはチームワークなど生まれるはずがない。

イチロー:打率.270(.268) 出塁率.336(.347) 出塁率/打率1.24(1.29)

これはコメント時の成績、カッコ内は1番打者のリーグ平均を示している。群を抜いた活躍をしているならまだしも、見ての通りいたって平凡。今に始まったことではないが、いったい何様のつもりなのか。書く方も書く方で、よくもこんな戯言を苦言などと言えるものだ。

これがマリナーズ内の問題なら、気にする必要はないかも知れない。ただイチローは過去に他チーム批判も公然としている。これについては別の機会に書くが、こんな選手でも夢を与えているのだから世も末である。

イチローも懸念、クラブハウスが握る躍進への鍵

追記:イチローの発言も相変わらずだが、この記事はかなり凄い。コントでも見る感覚で読むと面白いはず。自分で何を言いたいのか分かってますか、丹羽さん。

Video:
Yanks' five-run second
Cano's two-run single
Damon's sliding catch

Friday, May 11, 2007

Heaven Or Las Vegas-3

マルボロに換わったデスバレー。

カフェインとニコチンが満タンになったところで、いい加減今後の予定を立てることにした。まずはパソコンをセッティング、後はクリックして接続するだけだ。使用料は24時間で12ドルほどで、決して高くはない。ところがクリックしようとすると、なぜか手が止まる。


(C)Copyright Invisible KMFIS

ネットに接続するのは、デスバレーに行くためのリサーチと予約が目的。余裕があれば、記事も書くつもりだった。ただ仮にデスバレーに行かないとしたら、たった12ドルでも払うだけ無駄になる。記事にしても、特派員ではないのだから無理に書くこともない。そこで、もう一度考え直してみることにした。

デスバレーに行けば、間違いなく1日が潰れる。せっかくラスベガスに来ておいて、その3分の1を他に使うのは惜しい気もする。バスツアーといっても、そう安くもない。残された時間を有効に使うためにも、別の機会にした方がいいのではないか。

天気予報によれば晴れるのは明日しかないが、明後日も晴れるかも知れない。だいたい予約するのも面倒だし、何時間もバスに乗るのも苦痛。

結局こんな理由でデスバレー行きを断念したのだが、それもこれも全てはカジノの魅力がそうさせている。カジノで遊ぶ時間を確保したいあまり、都合のいい理由を引っ張り出しているだけに過ぎない。今思えば、この時点でそのきらびやかなイメージに呑み込まれていたのだと思う。

すぐにでもカジノに行きたかったが、それではいつものアトランティックシティーと変わらない。知らない土地に来たのだから、せめて空気でも吸って雰囲気だけでも感じ取ろう。逸る気持ちを抑え、カメラ片手に部屋を出た。

広いホテルを抜けて外へ出ると、そこには形容しがたい風景が広がっていた。ヤシの木がある歌舞伎町というか、全てが取ってつけたようにアンバランス。巨大な映画のセットの中にいるようで、通行人すらエキストラに見える。ラスベガスに来たはずが、これではテーマパークに来たも同然。人為的な街なので仕方がないが、何だか損した気分になった。

歩いていると、もう1つ気づくことがある。それは道端に並んで立つ風俗関係のカード配り。ほとんど全てがメキシカン、驚くことに女性も多い。面白かったのは、皆一様にそのカードを使ってパチパチと音を立てていること。例えるなら、改札にいた駅員が無意味に立てていたアレに近い。もっとも大昔のことなので、分かる人は少ないかも知れない。

写真を撮りながらだったこともあり、ストリップ(中心部)を見てまわるだけで3時間あまり。とりあえずの目的は果たしたが、ついでなのでドラッグストアに寄る。真っ先に見たのはタバコの値段、思っていた通り安い。どれぐらい安いかというと、マンハッタンの約半額。

聞くと制限はないそうなので、考えた末10カートン買うことにした。ちなみにアメリカに来て安いタバコを買いたいなら、大手のドラッグストアをお勧めする。下手に安いタバコ屋を探すよりずっと効率がいい。

結局買ったのはタバコだけ。有名ブランドの紙袋を抱えた人とすれ違いながら、大きなビニール袋を持ってホテルに帰った。(続く

追記:記憶違いをしていたので、大幅に加筆修正。ついでにマルボロのパッケージと記念に持ち帰ったカードを使って、古いブロマイド風の画像を作ってみた。

Heaven Or Las Vegas-1

Wednesday, May 09, 2007

GoGo Curry NY

ゴーゴーカレー5月5日開店

ニューヨークに進出することは、去年の冬から知っていた。松井の大ファンであることと、執拗なまでの55(背番号)へのこだわりから気になっていたことでもある。

当初探していたのは、5thアヴェニューから徒歩55秒の物件。さすがに採算が合わなかったようで、タイムズスクエアから5分55秒の出店となった。

これで国内を含め15店舗目。松井の恩恵はあるものの、ここまでやればたいしたもの。為せば成るを自で行く、お手本のような人である。

「ここで成功させて、自分もメジャーになる」

視察時にこんな言葉を残した宮森さん(ゴーゴーカレー代表)だが、とりあえず第一関門は突破。2020年までに550店舗が目標というのだから、実現すれば殿堂入りは確実。

www.gogocurryusa.com

参考:よみタイム 2006年11月3日号

Tuesday, May 08, 2007

An Ace In The Hole

Clemens returns to NY

松井が2000本安打を達成したその日、意味深なアナウンスと共にクレメンスが現れる。ヤンキースファンにとって、その意味を理解するのは容易い。スタジアムが大歓声に包まれる中、クレメンスのスピーチが始まった。

They came and got me out of Texas.
And I can tell you It's a privilege to be back.
I'll be talking to you all soon.

テキサスから連れてこられたが、やはりここには特別な思いがある。
すぐにでも、みんなに会えるだろう。

言葉にこそしなかったが、その真意はチャンピオンリングを見れば分かる。溜まっていたフラストレーションなどどこ吹く風、この時ばかりは誰もが希望に満ち溢れていた。

表向きは選手すら知らなかったとされているが、やはり一部の選手は知っていたようだ。試合後のインタビューでも、数人の選手がそれを認めている。面白かったのは、映像中にもあるギドリーとペティットのやりとり。知っていたかとの問いに、ペティットの答えはノー。これを見た隣のポサダは大笑い、理由は言うまでもないだろう。

Clemens Press Conf
Entire Clemens conference

この会見によると、報道されていた通りの3チーム(*1)からオファーを受けていたらしい。キャッシュマンのコメントから、ヤンキースがオフからずっとラブコールを送っていたことも分かった。用意周到と言えば聞こえはいいが、相変わらずのチーム作りには頭が痛い。(*1)アストロズ、レッドソックス、ヤンキース

クレメンスがなぜヤンキースを選んだのか。代理人であるランディ・ヘンドリックスのコメントによれば、復帰の時期と受け入れ態勢がポイントになったようだ。

ヤンキースが復帰の時期を特定しなかったのに対し、他の2チームが望んでいたのは6月終わりか7月初め。当のクレメンスはトレーニングも順調で、いつでも復帰できる状態。さらに2ヶ月待つことを気遣った代理人が意思確認すると、本人も早期の復帰を望んだ。それならば、ということでヤンキース入りを決断したらしい。

元チームメイトのペティットやジーターの影響は否定しないが、おそらくこれが本当のところだと思う。あえて他の要因を探すなら、ヤンキースの一員として選手生命を終えたいというのはあったかも知れない。復帰は6月8日からのパイレーツ戦が濃厚。

Monday, May 07, 2007

May6,07 vs SEA W5-0

Yanks win for Clemens
Box Score (MAJOR.JP)

今季初のシャットアウト勝ちで2位浮上。

この日はいろんなことがありすぎて、何をどう書いていいか分からない。そういうわけで、少し書き方を変えてみる。なおクレメンスについては、日を改めて記事にする予定。

松井秀、ついに日米200本安打達成!

この手の話題には興味が持てない。そもそもヒット数が基準になること自体がおかしいし、選手の価値は記録だけで決まるものでもない。ただ地道な努力がなければ残せない数字でもあるので、そういう意味では祝福するべきだとは思う。

2000安打に井川も祝福 記念球めぐり監督苦笑

実はエラーと表示された時から、訂正されたら記念ボールがなくなることは予想していた。松井本人は気にしていないようだが、父の昌雄さんはショックだっただろう。

松井秀、記念球を入手 2000安打

追記:トレーナーのファインプレーで記念ボールを確保。これだけ頭が回るのだから、トレーナーにしておくのは惜しい。ベンチコーチぐらいなら立派に務まるはずだ。

城島へのタックルが発端に ヤンキース戦で退場騒ぎ

頭部付近への投球は、コントロールミスならすっぽ抜けが大半。ワシュバーンは左投手、フェルプスは