Saturday, September 30, 2006

September29,06 vs TOR W7-2

Mussina shuts down Jays

投打がかみ合い快勝、ムシーナは9月12日以来となる15勝目。

友人に招待されて久しぶりにヤンキースタジアムへ行くことになった。普段はタクシーで移動することが多いせいか、8年も住みながら未だに地下鉄事情には疎い。そのため予め乗り換えをメモしてから家を出た。自宅はマジソンスクエアガーデンの近くで最寄の駅はペンステーション。メモにはAかC(路線名)に乗り59StでBに乗り換えると書いてある。


(C)Copyright Invisible KMFIS

音楽を聴きながらぼうっとしていると何やら様子がおかしい。次あたりだろうと思っていた59Stになかなか着かないのである。

長年住んでいれば一度はあることだが、こういう時はすでにマンハッタンを離れてしまっている。ニューヨークの地下鉄は一つのホームを複数の路線で共有しているのが普通で、その構造もかなり複雑。Cに乗るはずがEに乗ってしまったらしく、案の定次の駅はクイーンズ(マンハッタンの東の地区)だった。急いでいたのは事実だがこれではまるで観光客、自己嫌悪一杯の思いで仕方なく引き返した。

ヤンキースタジアムに到着したもののすぐには入れなかった。カメラが入ったリュックが持ち込めなかったためで、指示通り近くのショップに預けてようやく中へ。席はバックネット裏の3階。決していい席ではないがタダなので文句は言えない。地区優勝を早々と決めたせいか、スタジアムは実にリラックスした雰囲気。勝負に固執することなく単純にゲームを楽しんでいるようでこういうのも悪くない。試合の方は先発ムシーナの好投とシェフィールドの3ランなどで楽勝ムードのまま終了。

スタジアムを出て駅に向かう途中、TAXIと書かれたダンボールを持ったポン引きらしき人物を発見。面白そうなのでカメラを向けると突然怒りだし口論になった。

「フィルムをよこせ」 「勝手に撮るのは法律に触れる」 「警察呼ぶぞ」

警察を呼んで困るのは向こうの方。なぜなら彼は白タクのポン引き(又は運転手)だからである。そもそも警官はそこらへんにたくさんいて、携帯電話で呼ぼうとしてること自体ハッタリ。結局写真は撮れず友人達にも促されてその場を立ち去った。

後で思ったのだが10ドルぐらい渡せば簡単に撮らせてくれたはず。ただそれほどのキャラクターでもなかったので、単に口論しただけ無駄というわけだ。

その後コロンビア大近くのバーで2、3杯飲み友人達とはそこで別れた。タクシーで直接家に帰る予定だったがまだ飲み足りなかったので近所のバーへ。入ったはいいがセキュリティーに呼び止められたので聞くとかぶっていたキャップを脱げと言う。こんな場末のどうでもいいバーでは通常ありえないことで、腹が立って1杯も飲まず次の店へ。今度はスポーツバーもどきのただ広いだけの店。当然のように音楽は最低で、iPodを聴きながら無駄な数時間を過ごすことになる。

酷い店には酷い客しかいないもので、誰と話をしてもまったく面白くない。それどころかそこにいるだけで酒がまずくなるのである。いい加減見切りをつけて店を出たが、あの後味の悪さは忘れられない。全てが自分の責任とは言え、ヤンキースが勝ったこと以外最初から最後まで最悪な日になってしまった。

Play Slideshow: Yankee Stadium 092906

6回2安打自責点1と素晴らしいピッチングのムシーナと復帰後初となる決勝の3ランHR(4回無死1.2塁、1-1)を打ったシェフィールドが高評価。他ではピンチ(7回2死満塁、5-2)に登板し1.1回を完璧に抑えたポロクター、貴重な追加点となるタイムリー2ベース(5回2死1塁、4-1)など3安打のAロッドとダメ押しの2ランHR(2死3塁、5-2)など2安打のポサダにポイント。

MVP Points Today/M Mussina3 G Sheffield3
S Proctor2 A Rodriguez1 J Posada1

MVP Points Total/C Wang39 D Jeter38 B Abreu35 R Cano33
A Rodriguez30 J Damon28 M Cabrera28 J Giambi27 J Posada23
B Williams18 M Rivera17 R Johnson15 M Mussina14 J Wright13
S Proctor12 M Cairo12 C Lidle12 K Farnsworth11 D Rasner9
A Guiel9 H Matsui7 B Bruney6 G Sheffield5 R Villone5 C Wilson5
N Green3 A Phillips3 B Crosby2 J Karstens2 S Fasano2 M Myers2
S Ponson1K Wilson1 J Veras1

Friday, September 29, 2006

September28,06 vs BAL L1-7

Yanks bats kept quiet

相手先発カブレラの前に1安打、ノーヒッターは逃れたものの完敗。

あわやノーヒッターという快投を見せたオリオールズのカブレラ。150キロ台半ばのストレートとハードスライダーは威力十分だが、四球とワイルドピッチは共にリーグワーストで制球力の低さがボトルネックになっている。8勝10敗 防御率5.05 投球回139 被安打129 四球102 奪三振152 (今季)

ところがこの日はよほど調子がよかったのか別人のような投球。(昨日/過去5試合/今季、四球と投球数は9回に換算)四球2/5.5/6.6 投球数106/179/167 ストライク率0.67/0.57/---

元々被安打率は非常に低く(メジャー通算.245)、制球さえよければこの結果もさほど不思議ではない。まだ25歳と若く成長次第では厄介な投手になりそうだ。

野球が点取りゲームな以上、その勝敗は得失点差で決まる。また例外を除けば上位にいるチームほど得点が失点を上回っているのが一般的。そういう観点で考えればどんなに打たれようとそれ以上打てば勝てるという理屈になる。

ただ打線は水物と言われるように、どんなにいい打者が揃っていてもこの日のように打てない時は必ずある。個々の打者について考えてもシーズン中コンスタントに打てるわけではなく、そこには少なからず好不調の波が存在する。

ところがそれを投手に当てはめると、打者とは比較にならないほどその波は小さい。また投手は個々の出来が直接試合を左右するのに対し、打者は基本的に共同作業なので個々の出来はあくまで間接的である。野球は投手と言われるのはこのためで、安定して勝つという意味において投手力の及ぼす影響は非常に大きい。

プレーオフで勝ち抜くためにはこの安定感が最も求められる条件になってくる。したがってヤンキースのような大敗と大勝を繰り返すチームは、きっかけ一つで簡単に敗退するもろさを秘めているのである。

あとアウト2つの場面でノーヒッターを阻んだカノー。先発カブレラと同じドミニカ出身で打率はチームナンバーワン。ただの偶然とは言え、個人的には非常に興味深い事実だ。

Thursday, September 28, 2006

September27,06 vs BAL W16-5

Yanks go yard five times

ブロンクスボンバーズが文字通りの猛爆撃で大勝。

ヤンキースは18安打16得点、一方のオリオールズは13安打5得点。ヤンキースが1.13安打で得点しているのに対しオリオールズは2.6安打と2倍以上の格差がある。ただこの日の得点圏打率はヤンキース.385(5/13)、オリオールズ.300(3/10)と得点効率ほどの開きはなく単に拙攻が原因とも考えにくい。

以前にも少し触れたことがあるが、これは長打の差が生み出した結果と言える。長打数はヤンキース9、オリオールズ3で単打も含めた塁打数はヤンキース37、オリオールズ16とその差は歴然。こう考えるとトーリの長打志向もある意味では受け入れるべきなのかも知れない。

先発ウォンが大量援護に守られてハーラートップタイの19勝目をあげた。6回4失点と数字上はあまりよくないが、不運な打球も多くそれがことごとく得点に繋がったのも事実で内容はそれほど悪くない。

当たり損ねのライト前→ヒット→ヒット(2死1.2塁、1失点)
ボテボテの内野安打→2ベース→ショートゴロ(1死2.3塁、1失点)
ヒット→ライト前に落ちるラッキーな2ベース→ヒット(2死2.3塁、2失点)

ただランナーを背負うと途端に被安打率が上がってしまうのは相変わらず。プレーオフでは四球などで余分なランナーを出さないことが好投の条件だろう。

実に15年ぶりとなる6番で出場したシェフィールド。シェフィールドと言えばプルヒッター、ラインドライブの代名詞で逆に言えばレフト方向にラインドライブを打つことが復調を見極める一つのバロメーターになる。復帰直後は引っ張ることさえできなかったが、ここ数日はその兆しも見え始めついにこの日それらしい2ベースを打ち復調をアピールした。厳密に言えばまだ100%という打球ではなかったが復帰後の打球としては間違いなく一番いい。

調子より格や実績を重視したオーダーを好むトーリのことなので、プレーオフではシェフィールドやジアンビは上位を打つ可能性が高い。それだけにこの2人の復調は是非とも望まれるところ。幸いこの日はジアンビも大当たりで、調子さえ維持できれば打撃面はある程度楽観視できそうだ。

2ランHR(2回無死1塁、0-1)など3安打4打点3得点のジアンビが評価の中心。
他では6回10安打自責点4ながら最低限の仕事はした先発のウォン、アッパーデッキ直撃の2ランHR(2死1塁、13-4)を打った3打点のカノー、3試合連続のHR(3回1死ランナーなし、3-2)など2安打のアブレイユ、タイムリーヒット(3回2死2.3塁、4-2)など2安打2得点2四球の松井と決勝の3ランHR(3回2死1.3塁、5-2)を含む2安打4打点のポサダが対象。

MVP Points Today/J Giambi4 C Wang1 R Cano1
B Abreu1 Matsui1 J Posada2

MVP Points Total/C Wang39 D Jeter38 B Abreu35 R Cano33
A Rodriguez29 J Damon28 M Cabrera28 J Giambi27 J Posada22
B Williams18 M Rivera17 R Johnson15 J Wright13 M Cairo12
C Lidle12 M Mussina11 K Farnsworth11 S Proctor10 D Rasner9
A Guiel9 H Matsui7 B Bruney6 R Villone5 C Wilson5 N Green3
A Phillips3 B Crosby2 J Karstens2 S Fasano2 G Sheffield2
M Myers2 S Ponson1 K Wilson1 J Veras1

Wednesday, September 27, 2006

September26,06 vs BAL W5-4

Yankees prevail at home

接戦を征し連勝、ヤンキースは95勝目。

この日の先発ライドルは打たれたヒット6本中3本がHR。前日のソウほどではないにしても、コマンドが生命線の軟投派なため失投が長打に繋がりやすい。全てソロHRだったのは不幸中の幸い、一歩間違えば大量失点していた。この投球をどう見るかはトーリ次第だが個人的には例えそれがロングリリーフでも中継ぎ向きとは思えないため、先発で使わないのならプレーオフのロースターからは外すべきだと思う。

復帰後初めてのホームゲームとなったシェフィールド。観客の反応に興味があったのでその第1打席には注目していたが、残念ながら歓声はほとんど聞こえてこなかった。

松井と違って復帰初戦は敵地、すでに数日経過しているためタイミングの問題というのもある。また慣れない守備が敗戦に繋がったことや、本来の打撃が出来ていないことも少なからず影響しているだろう。ただヤンキースに在籍していた過去2年の実績は申し分なく、その貢献度を考えればやはり何か物足りなさを感じる。

シェフィールドとの契約は今季まで、現在のヤンキースはレギュラー級の外野手だけで5人いる。年齢的なことも加味すると弾き出される可能性が最も高いのがこのシェフィールド、多くのヤンキースファンも同じように思っているはずだ。

つまりシェフィールドは転校することが決まっている生徒のようなもので、ファンがクラスメートの意識を持てなくなったと考えるのがこの場合妥当のように思う。同じファンとしては残念だがプレーオフでは是非その存在感を見せつけて欲しい。

このゲームでプロクターがメジャー初セーブをあげた。以下は試合終了直前のマイケル・ケイとアル・ライターの会話。

K 「157、155キロのストレートでカウント2-0、ここはスライダーが効果的だ」
L 「いやいや、ストライクゾーンを外してストレートを投げるべき」
L 「投手に有利なカウントだしチャンスは3回あるから」

さすが素晴らしい投手だっただけのことはある。プロクターは力のあるストレートが武器で、投手に有利なカウントでそれを温存する意味はないという理屈だろう。知っている人も多いと思うが、ライターは現役時代強気の投球をする投手だった。そういう意味でもかわす投球は好まないのかも知れない。

結果はど真ん中のストレートで見事センターフライに討ち取りゲームセット。ここ一番で最も自信のあるボールを投げ込めるかどうか。簡単なようでこれが意外と難しいのである。

6.2回6安打自責点3の先発ライドル、2ランHR(5回無死1塁、2-2)を放ったアブレイユと決勝タイムリーヒット(7回2死2塁、4-3)のシェフィールドが高評価。他ではソロHR(4回先頭打者、1-2)など2安打のカノー、2安打と守備でも魅せたジーター、ヒットと盗塁で決勝点を演出したAロッドと打者1人ながら役目を果たしたマイヤーズにポイント。

MVP Points Today/C Lidle2 B Abreu2 G Sheffield2
R Cano1 D Jeter1 A Rodriguez1 M Myers1

MVP Points Total/C Wang38 D Jeter38 B Abreu34 R Cano32
A Rodriguez29 J Damon28 M Cabrera28 J Giambi23 J Posada20
B Williams18 M Rivera17 R Johnson15 J Wright13 M Cairo12
C Lidle12 M Mussina11 K Farnsworth11 S Proctor10 D Rasner9
A Guiel9 H Matsui6 B Bruney6 R Villone5 C Wilson5 N Green3
A Phillips3 B Crosby2 J Karstens2 S Fasano2 G Sheffield2
M Myers2 S Ponson1 K Wilson1 J Veras1

Tuesday, September 26, 2006

September25,06 @ TB W16-1

Long balls lead to split

相手先発ソウの乱調が全て、前日と打って変わって大勝。

デビルレイズの先発はソウ。(投球回1.2 被安打7 被HR2 四死球3 自責点8)140キロ前後のストレートと130キロ台前半のチェンジアップが主体のあまり特徴のない右投手で、YESの放送でもコマンドが生命線と紹介されていた。また軟投派の投手にしては四球が多く、打撃投手と表裏一体の側面を持つ投手と言える。この日は悪い部分が全て出てしまったようで、相手がヤンキースではなくとも同じような結果だっただろう。

ヤンキースの先発はこのところ復調ぎみのライト。相変わらずボールが先行し制球に苦しんでいたが、6回を1失点と結果は上々。ただこうなると4番手以降の選択がますます難しくなり、逆に言えばババを引く可能性も高まった。本人には失礼だがいろんな意味で厄介な投手である。

松井が復帰後3本目となるHRを打った。ニュースを見る限り14球粘ったことが評価されており、それが甘い球を誘発したという趣旨の記事が多かった。確かに大筋では正しいのだが実際は少し違う。

まず2ストライク後に際どい球が二度あり判定はいずれもボール。三振していてもおかしくなかったわけで、結果が結果なだけにソウには同情の余地すらある。

次に厳しい球をカットしてファールで逃れていたのは事実だが、甘い球も同じように打ち損じてファールになっていた。つまり打ち損じてもファールになったことがラッキー、それでも甘い球が来たのでようやく捕らえられたというのが正しいと思う。

そうは言っても簡単にHRなど打てるわけもなく、当然評価はすべき。復帰後の打率は.410、打球方向もセンター中心と状態もよく頼もしい限りである。

Aロッドに代わって途中出場のルーキーキャニゼーロがメジャー初HR。ダッグアウトに帰ってきたキャニゼーロはナイン全員に笑顔で迎えられ本人も喜びを隠せないようだった。YESのボビー・マーサーが言っていたが初ヒットと初HRは生涯忘れることはないそうで、ルーキーながら27歳のキャニゼーロにとっては特別な日になったに違いない。

先制3ランHR(1回無死1.2塁)など4安打4打点3得点のアブレイユが高評価。他では6回5安打自責点1と好投のライト、勝負を決める3ランHR(1回1死1.2塁、3-0)など3安打4打点の松井と2安打3得点のジーターにポイントを付けた。

MVP Points Today/B Abreu4 J Wright3 H Matsui2 D Jeter1

MVP Points Total/C Wang38 D Jeter37 B Abreu32 R Cano31
A Rodriguez28 J Damon28 M Cabrera28 J Giambi23 J Posada20
B Williams18 M Rivera17 R Johnson15 J Wright13 M Cairo12
M Mussina11 K Farnsworth11 C Lidle10 S Proctor10 D Rasner9
A Guiel9 H Matsui6 B Bruney6 R Villone5 C Wilson5 N Green3
A Phillips3 B Crosby2 J Karstens2 S Fasano2 S Ponson1 K Wilson1
M Myers1 J Veras1

Monday, September 25, 2006

September24,06 @ TB L4-11

Yanks drop second straight

4回2死からの3失点が致命的で完敗。
守備の乱れやブルペンなど課題だけが残ったゲーム。

4回裏無死2塁、ヤングの打球はショートへの平凡な当たり。ジーターの送球がワンバウンドになっため、シェフィールドはバウンドを合わせようとやや前で捕球体勢に入る。捕球はしたもののバランスを崩したせいでベースから足が離れセーフ、無死1.2塁とピンチは広がる。(記録はジーターのエラー)

同じく4回裏2死2.3塁、ゾブリストの打球は1.2塁間へのゴロ。セカンドカノーが回り込んで捕球するがシェフィールドが深追いしたためファーストベース上には誰もいない。ムシーナのベースカバーが間に合わず二者が生還。

結局この回先発ムシーナは6点を失うが自責点は2。ジーターの悪送球から始まったとは言え、ファーストがシェフィールドでなければこの回は2失点で収まっていた可能性が高い。この時期だからこそ許されることかも知れないが、外野手を余らせるような補強をしたあげく無理やりコンバートして結果がこれでは話にならない。

もちろんアブレイユの加入が地区優勝する上で大きかったのは事実。ただし弱点である投手を補強した場合にも同様の結果が得られた可能性は否定できない。つまりそれは結果論であり、この状況を肯定する材料にはなり得ないのである。

プロスポーツな以上勝てば官軍、結果だけが求められているとしても、こういうちぐはぐな状況は個人的に賛成できない。極論すれば投手を補強してプレーオフに出場できない方がよっぽどマシなのである。コンバートまでさせておいて来季はおそらくクビ、いくらビジネスとは言ってもこれでは選手があまりにもかわいそうだ。

3-6と3点ビハインドの6回、ビローンを筆頭に4人の投手を送り込み5失点。 ビローン(0.2回 3安打 1四球 4失点)→ラズナー→マイヤーズ→ビーム

このような状況では、トーリに限らず多くの監督が格下の投手から起用する。逃げ切りたいゲームに支障をきたすのを避けるためである。 参考1 : 参考2

シーズン中であれば理解できないこともないが重要なゲームであれば話は別。ましてや短期決戦のプレーオフではそんな一本調子の継投は逆に命取りになる。

今回をモデルケースと考えると、ここは回の頭から迷わずプロクターあたりを起用すべき場面である。トーリに本番でそれを望むのは難しいかも知れないが、間違っても今回のような安易な選択(ビローン)だけはしないで欲しい。

Sunday, September 24, 2006

September23,06 @ TB L0-8

Johnson struggles in loss

相手先発ハウエルの前に3安打と打線が沈黙しシャットアウト負け。

デビルレイズの先発はルーキーの左投手ハウエル。 (0勝3敗 防御率6.53 投球回30.1 被安打43 被HR3 与四球12 三振26)140キロ前後のストレートと平均レベルのカーブが主体の投手で、今季の成績から判断しても決して攻略が難しい投手ではない。

またこの日のヤンキースはベストメンバーに近いラインナップで臨んでいることから、左投手ということが攻略できなかった主な要因と考えられる。これについては何度か触れたことがあるが、未だに課題は残ったままで早期の対処が望まれる。

一方のランディ・ジョンソンは6回7安打5失点という内容。いつもと明らかに違ったのはストレートに比べてスライダーの比率が非常に高かったこと。また俗に言うフラットスライダーの比率も高く、5失点の決め手となった3本の長打はいずれもこの球が甘く入ったもの。さらに言えばこの日のストレートは145キロ前後(通常は150キロ弱)で、緩急が機能しなかったのも一つの要因。

テストも兼ねて意識的に投球パターンを変えたのなら問題ないが、そうでなければプレーオフを前に不安材料が一つ増えたことになる。ファンであればあるほどネガティブな思考になり易いとは言え、先発3番手だけに楽観視するのもまた難しい。

レギュラーシーズンも残すところ8試合。プレーオフを見据えた休養と調整、新戦力のテストがこれからの主眼になる。ただその過程で一つ心配なのは、休養することが調子の維持を妨げる危険性があるという点。理論的根拠はまったくないが、中途半端な起用をされると選手は好結果を残せず逆に調子を落とすケースが多いように思う。

また早々と優勝が決まったヤンキースと、未だ優勝争いをしている中地区の2チームとの勢いの差も怖い。前述同様これもファンならではの心理だが、勝負事という観点で見ればそれほど軽視できない材料と言える。

Saturday, September 23, 2006

September22,06 @ TB W4-1

Rivera, Sheffield back

両先発が好投し6回までは投手戦、7回に勝ち越したヤンキースが逃げ切った。

ヤンキースの先発は今やエース格のウォン。この日はシンカーを多用した本来のピッチングスタイルで7回を1失点の好投。ボールが高めに浮く場面は何度かあったが、このところ目立っていた制球難が解消され余分なランナーを出さなかったのが大きかった。これでハーラートップタイの18勝目、ALDS第1戦での先発が決定している。

一方の相手先発シールズも6回まではカノーのHR1本に抑える好投。ストレートは140キロ台前半ながら低めをつく丁寧なピッチング。特にチェンジアップが効果的でヤンキース打線から6三振を奪った。降板のきっかけとなったガエルのHRは不用意に投げた真ん中のストレート。まさに1球に泣いた格好で本人としても悔やまれることだろう。

左手首の故障で戦列を離れていたシェフィールドが約4ヶ月ぶりに復帰。ヒットこそ出なかったが懸念されたファーストの守備は無難にこなした。また同じく戦列を離れていた抑えのリベラも約3週間ぶりに復帰。ヒットは許したものの奪ったアウトは全て三振と健在ぶりをアピール。これでジアンビを除けばほぼベストメンバー、プレーオフの準備は整った。

4-1と3点リードの8回1死3塁、打者キャニゼーロの場面でスクイズのサイン。相手バッテリーに見破られ失敗に終わったが、このスクイズは極めて珍しい。

個人的には賛成なのだが、メジャーではこのような場面でのスクイズは不文律に反するはず。スモールボールを好む監督であれば時々見かける光景だが、それがトーリとなるとほとんど記憶に無い。プレーオフに向けての予行演習なのかただの気まぐれなのか、非常に興味があるところだ。

7回6安打1失点の先発ウォンが評価の中心。他では同点HR(4回1死ランナーなし、0-1)など2安打のカノー、決勝の2ランHR(7回1死1塁、1-1)など2安打のガエル、8回を完璧に抑えたプロクターと4点目となるタイムリー2ベース(2死2塁、3-1)を打ったカブレラが対象。

MVP Points Today/C Wang4 R Cano2 A Guiel2 S Proctor1 M Cabrera1

MVP Points Total/C Wang38 D Jeter36 R Cano31 J Damon28
B Abreu28 A Rodriguez28 M Cabrera28 J Giambi23 J Posada20
B Williams18 M Rivera17 R Johnson15 M Cairo12 K Farnsworth11
M Mussina11 C Lidle10 J Wright10 S Proctor10 D Rasner9 A Guiel9
B Bruney6 R Villone5 C Wilson5 H Matsui4 N Green3 A Phillips3
B Crosby2 J Karstens2 S Fasano2 S Ponson1 K Wilson1 M Myers1
J Veras1

Friday, September 22, 2006

September20,06 @ TOR L2-3

Bombers take division

レッドソックスが敗れ、9年連続の地区優勝が決定。

ワールドシリーズ制覇が至上命令のヤンキースにはあくまで一つの通過点。そうは言ってもレッドソックスという強豪を抑えての9連覇はそう簡単ではない。確かにニューヨークという圧倒的に有利なフランチャイズが豊富な資金力を生み、それが要因の一つなのは否定できない。ただしそれだけで9連覇を結論付けるのは要因としてあまりにも不十分である。

例えばイチローの所属するマリナーズ。実質的オーナーが任天堂なためかイチローを過保護に扱っているように見える。自身のチームを批判しようと他のチームを批判しようと一向にお構いなしで、まさに野放しな状態。マリナーズの人気の一端はイチローが担っていることから仕方がないかも知れないが、その悪循環がチームの結束を確実に弱めているように思う。つまりマリナーズというチームは王様のイチローのご機嫌を伺いながらプレーしているような格好で、これでは勝てるわけがないのである。

前置きが長くなったがヤンキースの強さの一つはその結束力にある。監督のトーリとキャプテンのジーター。この二人の人間性がチームの結束力を強め、決して諦めないチームカラーの原動力になっているのだ。またベテランのバーニーとポサダ、リベラという生え抜きの存在も非常に大きい。

野球というゲームが団体競技である以上、チームが一丸となる姿勢は勝つことにおいては必要不可欠。それによって個々が一つの大きな集合体になり、勝敗を分けるより大きな力となるからである。この結束力がいつまで維持できるかは分からないが、少なくともジーターがいる限りヤンキースは常勝チームでいられるだろう。

今季初先発となったルーキーのヘン。(3.2回4安打3四球自責点3)降板直前に許した当たり損ねの内野安打と四球のランナーがいずれも自責点となっただけで、その内容は数字ほど悪くない。何と言っても140キロ台後半のストレートを投げる貴重な左投手で、制球難さえ克服できれば見通しは明るい。今後先発の機会があれば、是非もう一度見てみたい投手だ。

2-3と1点ビハインドの6回2死満塁、ドテルに代えてプロクターがマウンドに。たまたまかも知れないがトーリにしては珍しく継投らしい継投。通常こういう場面では格下の投手を登板させるため、さらに失点して逆転不可能な展開にしてしまうことが多い。得点することも大事だが、失点を最小限に抑えることも野球では同じぐらい重要な要素なのである。

ブルージェイズの守護神B.J.ライアン。(2勝2敗33S、防御率1.34)今季の成績は抜群でこの日もたった7球で9回の攻撃を終わらせた。確かに素晴らしいクローザーなのだが実は全投球がボークなのである。

リベラがそうであるように、クローザーは通常ランナーの有無とは無関係にセットポジションで投げることが多い。セットポジションでは投球時に一旦静止することが義務付けられているのだが、このライアンはほとんど静止していない。そのため打者はタイミングが取りにくく、それが好成績をあげる一因にもなっている。

誰も気づかないのか黙認しているのかは分からないが、これに対しクレームをつけるのを見た記憶が無い。細かいようだがルールはルール。ましてやクローザーであればそれが直接勝敗に関係してくるのは明らかで、正当性がある抗議はするべきなのだ。

この日はデーモン、ジーター、ジアンビ、ポサダがスタメンから外れた。その影響も多少あるのかも知れないが、この日のカノーの打順は異例の2番。現在のカノーの打率は.339で十分首位打者を狙える位置にいるのだが、故障で戦列を離れていたせいで未だ規定打席に達していない。明日以降を見てみないことには何とも言えないが、おそらくこの起用はそれを配慮したものだと思う。

1位はツインズのマウアーだが、2位はチームメイトのジーターで打率も同じ.339。年齢的なことを考えればジーターに取らせてあげたいがこればかりはどうにもならない。ただしプレーオフまでの楽しみとしては悪くない。

Thursday, September 21, 2006

September19,06 @ TOR W6-3

Abreu, long balls lead way

相手のの拙攻にも助けられ完勝、マジックはついに1。

この日の先発はルーキーのカーステンズ。相変わらず球が高く、打ち損じが目立ったブルージェイズ打線相手に被安打10と普通ならとっくにノックアウトされていた。また失点だけを見るとクオリティーピッチに近いがデーモンのスーパープレーがなければ6失点。今季の成績から考えても現状では頭打ち、ライドルの故障もあり先発4番手以下はさらに流動的になった。

5-3と2点リードの7回2死、あろうことかビームがマウンドに上がる。ビームについては何度も書いているが打たれなかった記憶がほとんどない。そう思って最近の成績をざっと調べてみたが、やはりその通りだった。試合数9 投球回8.1 被安打9 自責点7 四球3 防御率7.56

ほとんどが1イニング前後の投球回にもかかわらず、ヒットを打たれなかったのはわずかに3度。セプテンバーコールアップとは言え、もっといい投手はいくらでもいるはずである。この回は打者1人を討ち取ったものの、案の定翌8回にヒットと四球を与え1イニングもたずに降板。継投がピンチを招くいつものパターンである。今回は大事に至らなかったが、学習能力の無さにはただ呆れるばかりだ。

2点タイムリーヒット(4回1死満塁、1-2)など2安打のカブレラ、1安打ながら守備(5回2死満塁、3-3)で大きく貢献したデーモンと決勝の2ランHR(7回無死1塁、3-3)など2安打のアブレイユが評価の中心。他では先制HR(2回先頭打者)を打ったポサダ、貴重な追加点となるHR(8回1死ランナーなし、5-3)の松井、ピンチ(8回1死1.2塁、6-3)に登板し連続三振で後続を断った4番手ベラスとセーブをあげたファーンズワースが対象。

MVP Points Today/M Cabrera2 J Damon2 B Abreu2
J Posada1 H Matsui1 J Veras1 K Farnsworth1

MVP Points Total/D Jeter36 C Wang34 R Cano29 J Damon28
A Rodriguez28 B Abreu28 M Cabrera27 J Giambi23 J Posada20
B Williams18 M Rivera17 R Johnson15 M Cairo12 M Mussina11
K Farnsworth11 C Lidle10 J Wright10 S Proctor9 D Rasner9
A Guiel7 B Bruney6 R Villone5 C Wilson5 H Matsui4 N Green3
A Phillips3 B Crosby2 J Karstens2 S Fasano2 S Ponson1
K Wilson1 M Myers1 J Veras1

Wednesday, September 20, 2006

September18,06 @ TOR W7-6

A-Rod, Jeter muscle up

2本のHRで好投手バーネットを攻略、連敗は2でストップ。

6-3と3点リードの9回2死1.2塁、ヤンキースは相手の隙をつきダブルスチール。2死2.3塁となり打者はAロッド、マウンドには代わったばかりのアカード。カウント0-2となったところでブルージェイズはAロッドを歩かせ満塁策をとる。

満塁策のメリットは主に2つ。1つは投手に不利なカウントで強打者Aロッドとの勝負をするより、巧打力の低い次打者フィリップスと勝負した方が失点する確率が低いこと。2つ目は満塁にすることでどの塁でもフォースアウトが可能になり守りやすくなること。

反対にデメリットとしては満塁にすれば四死球で失点してしまうことと、長打が出れば絶望的な点差になってしまうこと。つまりそのメリットとデメリットを状況に照らし合わせることがこの場合最も重要であり、要求される判断なのである。

ブルージェイズの攻撃はあと1回で差は3点。仮に満塁策で失点を防いだとしても確率から言って勝つ可能性はかなり低い。また先ほども触れたように満塁策をとれば四死球でも4点差になる可能性があり、そうなれば勝利はさらに遠のく。

ただ逆に考えればこの時点で負ける可能性が高いのだから、それが4点差になったところで状況は一変しないのも事実。それならば討ち取りやすい方を選択し、たとえ結果が伴わなくても後悔はないはずで基本的には賛成である。

ただしそれはその投手にある程度の信頼、特に制球に対する信頼があればの話。スタッツを見る限り制球力は平均レベルだが25歳と若く経験も物足りない。また今回のケースで言えばたった2球ながら1つもストライクを取っていないのは考慮すべき材料だ。

しかも投手によりプレッシャーがかかる満塁になればストライクを取ることがさらに難しくなるのが常識的である。したがってこのアカードに信頼を置くのには無理があり、満塁策をとるなら投手は代えた方がいいと思う。いずれにしても指揮官として非常に難しい判断なのは間違い。

結果は四球で押し出し、勝利がほぼ絶望的となる7点目を与えてしまう。ところがこのままでは終わらずその裏ヤンキースブルペンが大炎上。結果的にこの押し出しによる7点目が決勝点となった。まさに明暗をわけた采配、難しい判断だっただけに敵将ギブンスにとっては辛い敗戦になった。

その大炎上を簡単に振り返ってみる。ビローンが連打され1死1.2塁→ドテルが3ランHRを浴び7-6と1点差→マイヤーズがヒットを許し2死1塁→ベラスがセーブ

ビローンとマイヤーズは3連投、出れば打たれるの繰り返しなドテル。これ以上デタラメな継投があるだろうか。体調管理も何もあったものではない。単純に消去法で考えても連投を避けるのであればドテル、連投ではあるが登板間隔に余裕のあるベラスが適任。

仮に信頼が薄いとしても4点差の場面なら起用できるはずである。またそんな勇気はないとは思うがヘンでもいい。ここまで来ると無能の域を越えていると言っても決して言い過ぎではない。ビローンやマイヤーズが故障でもしたら、トーリは何と言い訳をするのだろう。

このゲームで松井のハーフスイングに抗議したデーモンが退場になった。退場したのが松井ではないだけに、デーモンファンが増えたに違いない。

内容はよくなかったものの6回6安打自責点3と先発の責任を果たしたラズナー、2ランHR(6回2死1塁、0-3)など2安打のAロッドと2ランHR(7回2死2塁、2-3)、守備でも魅せた2得点のジーターが評価の中心。他では6点目となるタイムリーヒット(9回2死1.3塁、5-3)など2安打2盗塁のアブレイユ、退場したデーモンの代役を立派に果たし攻にわたって活躍したガエルと7、8回をそれぞれ無失点に抑えたブルペンの2人(ブルーニー、プロクター)が対象。

MVP Points Today/D Rasner2 A Rodriguez2 Jeter2
B Abreu1 A Guiel1 B Bruney1 S Proctor1

MVP Points Total/D Jeter36 C Wang34 R Cano29 A Rodriguez28
J Damon26 B Abreu26 M Cabrera25 J Giambi23 J Posada19
B Williams18 M Rivera17 R Johnson15 M Cairo12 M Mussina11
C Lidle10 J Wright10 K Farnsworth10 S Proctor9 D Rasner9 A Guiel7
B Bruney6 R Villone5 C Wilson5 N Green3 A Phillips3 H Matsui3
B Crosby2 J Karstens2S Fasano2 S Ponson1 K Wilson1 M Myers1

Tuesday, September 19, 2006

September17,06 vs BOS G-2 L4-5

Magic number stuck at four

2点のリードが守れず逆転負け、今季の対戦を11勝8敗で終えた。

右に左:
4-2と2点リードの8回無死1塁、打者は左のオティース。通常ならさほど気にする状況ではないが、打者がオティースだけに警戒は必要。逆にここを凌げば勝てる可能性が高くなり、一つのポイントと言える場面である。

ここでヤンキースベンチはプロクターに代えて左のマイヤーズをマウンドへ送る。結果は四球で無死1.2塁、さらに状況は悪くなる。当然交代かと思われたが続投、結局このマイヤーズをこの回最後まで投げさせたことが敗戦に繋がった。

マイヤーズという投手は対左打者のワンポイントが本来の役割。ところが見て分かる通り最初のオティースを除けば全て右打者と対戦している。左→右→右→両→右→右(打者)

今季のスタッツを見ると右打者に対しての被安打率が左のそれより低いのだが、投球回が少ないためデータとしては不十分。また右打者に対して信頼がないのは過去の起用法から明らかであり、そういう意味でも続投させたのは不可解である。

2日続いたダブルヘッダーの最終戦ということでブルペンが手薄なのは事実だが、マイヤーズはこの前のゲーム(同日)でも1イニングを投げている。したがって連投も可能ということも考慮すれば他に選択肢はあったのである。

左に右:
4-3と1点差の8回2死1.2塁、レッドソックスベンチはミラベリを代打に送る。実はこれ、このところ好調の左打者マーフィーに代えてのものだった。いくら相手投手が左のマイヤーズとはいっても、右というだけで打率1割台のミラベリはさすがにあり得ない。

時々ここに書き込みをしてくれるレッドソックスファンのaoiさんも嘆いていたが、敵将フランコーナも相当なものである。結果は死球で満塁、その後ワイルドピッチで得点したことからデタラメだが采配は的中したようだ。

ピンチに無策:
4-4と同点の9回無死1.3塁、ロレッタの打球は浅いセンターフライ。センターのバーニーがホームへ送球するが3バウンドでは話にならない。あっさり決勝点を与えてしまう。

無死1.3塁とは外野フライでも得点されかねない状況。当然ながら外野の守備は見直されるべきである。この日の外野はレフトにカブレラ、センターにバーニー、ライトにアブレイユ。そもそもメジャーワーストとも言える弱肩のバーニーをセンターで起用すること自体問題だが、ここはバーニーに代えて肩がよくセンターも守れるガエルを起用すべきだろう。

次打者は右のロレッタ、少なくともバーニーとアブレイユの守備を入れ替えるぐらいは思いつかないものか。これでは何のために外野手を余らせているのか分からない。何の策もなく黙って見ているだけなら今すぐユニフォームを脱ぐべきである。

Monday, September 18, 2006

September17,06 vs BOS G-1 L3-6

Bullpen fades in loss

10安打を放ちながら3得点と拙攻、不可解な判定もあり敗戦。

2-2と同点の7回、この回からビローンがマウンドに上がる。先頭のヒンスキーの当たりはサード後方へのポップフライ。野手がいないところに飛んだため通常なら2ベースは確実な当たりだったが、これをレフトのカブレラがスーパーセーブ。ビッグプレーとなるはずだった。ところが続く打率1割台のミラベリに四球を与えてしまい、このあたりから雲行きが怪しくなる。

レッドソックスベンチはすかさず俊足クリスプを代走に。間違いなく盗塁を狙ってくる場面だが、ビローンが左投手で牽制も比較的上手いこともありなかなかスタートを切れない。結局盗塁できずに次打者ゴンザレスは三振。2死1塁で同点、わざわざ代走を送ったこともありレッドソックスにしてみれば是が非でも盗塁を決めたい場面だ。

案の定初球から盗塁のサイン。ただしここはヤンキースベンチもそれを読んでいてピックオフプレー。タッチアウトかと思われたがクリスプがこれを上手くかわしてファーストに戻る。タッチをしていないためか1塁塁審の判定はセーフ。

ルールではランナーの走路はベースライン(塁と塁を結ぶ線)から左右3フィート(約90センチ)以内と決められていて、それを外れた場合はアウトになる。(ランナーが塁間で挟まれた場合)実際タッチをかわしたクリスプは2メートル近くその走路を外れており、ルール上は間違いなくアウトである。監督トーリの抗議も及ばず判定はそのまま、レッドソックスはセカンドライフを得てさらに雲行きが怪しくなる。

続くは好打者ロレッタ。ピックオフされた直後なだけにクリスプはスタートを切れなかったが、ビローンの制球も悪くフルカウント。その後3球ファールで粘られ、結局四球を与えてしまう。ただし最後の投球は明らかにストライクで本来なら三振。レッドソックスはセカンドライフならぬサードライフを得て攻撃を続行。

ピックオフに引っかかるも不可解な判定でセーフ、盗塁できなかったにも拘らずこれも不可解な判定で労せず進塁。何の理屈もなく単に印象の問題かも知れないが、こうなると助かった側に結果が有利に働く場合が多い。

予想通りというか予定調和のごとく続く代打ペドロイアは2ベース、2-3と勝ち越しを許す。さらに次打者オティースの敬遠も裏目となり、続くユーキリスに走者一掃の2ベースを打たれ決定的な4点を失ってしまう結果となる。

審判の判定で負けたとは言わないが、それがなければ勝つ可能性は十分にあったゲームである。ただそれとは別にヤンキースにも反省すべき点はいくつかある。まず2-1と1点リードした4回、無死満塁の好機で無得点だったこと。次にこの7回、オティースを敬遠した時点で継投という選択肢があったこと。

前者はグリーン、フォサーノが凡退したのが原因だが両者とも打率は2割前後。グリーンの起用にはカイロという選択肢があり、フォサーノに関してはそもそも何がよくてここにいるのかが分からない。

後者は右打者のユーキリスに対して左のビローンを続投させた理由が見当たらない。信頼でもあれば話は別だが、ここのところ出れば打たれるの繰り返しでその可能性は極めて低い。7回で1点差ならレッドソックスのブルペンを考えてもまだまだ勝算はある。実際その裏ヤンキースは1点を返しているように、継投が成功すればどうなっていたか分からないのである。

地区優勝がほぼ確実で勝ちにいく姿勢ではないにしても、こんな戦い方を見せられてはプレーオフがますます不安になる。とは言ってもそれをトーリに望むのは絶望的。ファンとしては選手の頑張りを無にしないことをただ祈るばかりだ。

Sunday, September 17, 2006

September16,06 vs BOS G-2 W7-5

Yankees salvage nightcap

シーソーバトルを征しマジックは4、地区優勝はいよいよ目前。

3-5と2点ビハインドで向かえた6回、四死球で無死1.2塁のチャンスを掴む。次打者ガエルには送りバントの指示、スモールボールを好まないトーリとしては極めて稀な采配と言える。ところがガエルは初球のストライクを見逃しやむなくヒッティングに変更。結局キャッチャーゴロだったが送りバントと同じ結果で1死2.3塁。

ここで一瞬画面から目を離してしまったのだが、大声援が聞こえてきたので再び画面に目を向ける。するとそこにはこの日オフの松井が打席に立っていた。点と点が繋がるとはまさにこのことで、最初からランナーを進めて松井を代打に送る予定だったのである。

先ほども触れたように2点ビハインドではそれが8回でもバントしないのがトーリの采配。松井に対する信頼度の高さを再認識させられた瞬間だった。結果は高めのスライダーにタイミングが合わずライトへの犠牲フライ。代打の松井など見たくはないが、これほどの声援ならそう悪くもないだろう。

このゲームでジーターが25試合連続ヒットを達成した。打撃コーチのマッティングリーを抜き1941年以降ではチーム歴代2位の記録。

2点タイムリー2ベース(4回無死2.3塁、1-3)のバーニー、同点タイムリーヒット(6回2死2塁、4-5)のカブレラと決勝のタイムリー2ベース(7回1死1塁、5-5)のジアンビが高評価。他では代打で登場し打点をあげた松井、貴重な追加点となるタイムリーヒット(7回1死3塁、6-5)を打ったポサダとそれぞれの役割を果たしたブルペンの2人(プロクター、ファーンズワース)にポイント。

MVP Points Today/B Williams2 M Cabrera2 J Giambi2
H Matsui1 J Posada1 S Proctor1 K Farnsworth1

MVP Points Total/C Wang34 D Jeter34 R Cano29 J Damon26
A Rodriguez26 B Abreu25 M Cabrera25 J Giambi23 J Posada19
B Williams18 M Rivera17 R Johnson15 M Cairo12 M Mussina11
C Lidle10 J Wright10 K Farnsworth10 S Proctor8 D Rasner7 A Guiel6
B Bruney5 R Villone5 C Wilson5 N Green3 A Phillips3 H Matsui3
B Crosby2 J Karstens2 S Fasano2 S Ponson1 K Wilson1 M Myers1

Saturday, September 16, 2006

September16,06 vs BOS G-1 L2-5

Cano can't lift Yanks to win

両チーム合わせて14四死球、21残塁と散漫なゲーム。
ヤンキースは自滅に近い負け方で連勝は6でストップ。

始球式はYESの解説者で元メジャーリーガーのジム・カート。この日をもって球界から引退するためで、孫と一緒に投げる姿が微笑ましかった。

1959年、わずか20歳でワシントンセネターズからメジャーデビュー。79年から2年間はヤンキースに在籍、82年にはカージナルスでワールドチャンピオンに輝くなどメジャー在籍25年。通算成績は283勝237敗、防御率3.45、180完投。その後コーチを経て解説者として13年、実に50年もの間野球と携わってきたのである。ここにそれを振り返った映像があるので興味があれば是非見て欲しい。

解説者としてしかその姿は知らないが、デビッド・ウェルズの完全試合の実況は記憶に新しいところ。また高齢とは思えぬ独特の語り口も好きで、特に投手の技術論は参考になることが多かった。最後の仕事となるはずの放送が雨で流れてしまったのは残念で仕方がない。 (ゲストとしてFOXの放送には出演した)

ゲームの方はカノーのHRで2点を先制したものの逆転負け。この日はお互い決定打を欠き得点圏にランナーを置いてヤンキースは0/7、対するレッドソックスは3/17。一見これが敗因のように感じるがタイムリーヒットでの失点はわずかに2。残り3点のうち2点は押し出し四球とワイルドピッチによるもので、いずれもブルペンが足を引っ張る格好となった。

先発のウォンは5回9安打3失点1四球という内容で降板。珍しくファーストストライクが入らず、常にカウントを悪くしたのが好投できなかった主な原因。主審のストライクゾーンがかなり狭かったことも少なからず影響した。

一方のベケットは今季の成績を象徴するような投球。ここまでの成績は次の通りで被安打率に対して防御率が高いのが特徴。14勝10敗 防御率5.09 奪三振141 四死球77 被HR33 被安打率.246

この被安打率なら防御率は2点台でも不思議ではないが、実際は5点オーバー。これは被HR(リーグワースト2位)と四死球が多いためと考えられる。実際この日も四球の直後にHRを打たれており、たった4安打で2失点。四死球は別としても見たところ全投球の約7割がストレートで、配球を読まれやすいことがHRに繋がっていると思う。投球パターンと変化球のコマンドが今後の課題だろう。

2-4と2点ビハインドの9回、ビームがマウンドに上がる。何度となく触れているので簡単に書くが、防御率9点オーバーの投手をなぜこの場面で起用するのだろうか。案の定先頭打者に2ベースを打たれ致命的な5点目を与えてしまう。

捨てゲームなら分かるのだが、3点差となった翌9回2死1塁の場面でこの日オフのポサダを代打に送るというこれ以上ない醜い采配。これで名将、知将と言われるのだから世も末である。

関連記事:As It Happens

Friday, September 15, 2006

September14,06 vs TB W7-4

Magic number down to six

松井のHRもあり逆転勝ち、このシリーズをスイープして6連勝。
全得点が2死からとチーム状態を象徴するような結果となった。

待望のHRでカーテンコールに応えた松井
前日ノーヒットだったのにもかかわらず、初打席を前に大声援を受ける。これに対しYESの解説者ジム・カートが次のようなコメントをしていた。

「毎打席声援を受けるなんてまるでバーニーのようだ」

復帰間もないのでその余波なのは分かっているが、ファンとしては素直に嬉しい。ちなみにこのジム・カート、松井がひいきの選手らしくHidekiと呼ぶことが多い。さて前置きはこれぐらいにして、実際の打席を振り返ってみる。

フルカウントからの9球目、甘く入ったやや内角よりのチェンジアップを強振。打球はライトアッパーデッキをライナーで直撃する。フォーム改造の成果とも言えるHRで、先日触れたように復帰初戦に見せたファールとほぼ同じ弾道だった。

また打席でのアプローチも見どころ十分。3球続けてストレート、カウント2-1と簡単に追い込まれてしまうがここからがペイシェントヒッター松井の真骨頂。その後4球続いたチェンジアップを際どい2球はファールで逃れボール球はきちんと見送る。結果的に甘いチェンジアップを誘発したことがHRに繋がったのである。

僕にはパワーがないから:
これは逆方向に強い打球が飛ばないことに対して松井がよく口にする言葉である。松井には逆方向に打つ時合わせようとする癖がある。これは意識的に外野フライを打つ場合は有効なのだが、合わせようとせず引っ張る時と同じように振り切れば確実に飛距離は増すと思う。パワーは現状で十分、超一流の域まではもう少し。順調ならその日が来るのはそう遠くないだろう。

連夜のヒーローカノー;
このところ活躍が目立つカノーだが、勝負強さが最初からあったわけではない。データを例にあげるとカノーの満塁での打率は2割そこそこ、生涯打率は.316。満塁での打率は投手が圧倒的に不利なため自身の打率より高いのが一般的。つまりこの数字の差異が示す通り、本来は勝負強い打者ではなかったのである。

ところが経験が自信になるとはこのこと、その成長ぶりは赤ん坊のそれに等しい。この日も2死から効果的なタイムリーを2本放っており、今やクラッチヒッターと呼んでもいいぐらいである。またどのコース、どのタイミングでもほとんど同じスイングで振り切るように打者としてもすでに完成の域に近い。こういう選手というのは放っておけば自然とパワーがつくもので、末恐ろしい打者になる可能性は十分だ。

たまたま当時のセカンドウォーマックが不調でメジャー昇格のチャンスを得たが、それがなければ見殺しだった可能性もある。首脳陣の体たらくには驚くばかり。

素晴らしいピッチングの2番手ラズナー:
そもそもラズナーが中継ぎ、カーステンズが先発というのは大いに疑問である。全ての面においてラズナーの方が上なのは明らかで、少し野球が分かる人なら誰もが気づくこと。使ってみなければその実力が見抜けないのなら、野球など辞めてしまえと言いたくなる。

起用の理由は先発としての登板数だと思うが、そんなものがアテになるのなら監督など必要ない。(カーステンズ3、ラズナー1)次のように実際この日はどちらが先発か分からないほどの対照的な結果。カーステンズ(5回6安打4失点) ラズナー(4回1安打無失点)

さてそのラズナー、許したヒットは外角に外れるボール球を打たれた1本のみとほぼ完璧な内容。特に変化球のコマンドは抜群で、そのため決して速いとは言えないストレートがウイニングショットとして機能したのが大きかった。

前回の登板時このラズナーに先発5番手を任せられると書いたが、このピッチングを見せられた今となっては4番手のライドルの位置でさえ可能だと思う。ライドルが信用を回復しない限り、結果優先主義のトーリなら少なくとも5番手の起用は十分にある。問題はその決断力があるかどうかだろう。

完全復調の主砲Aロッド:
何度も取り上げているが打席のアプローチ、打球方向を見る限り完全に復調したと言っていい。またこの日も2死からタイムリーを打っているようにメンタル面でも充実してるように思う。この時期の復調は好材料中の好材料で、これを維持できればプレーオフの展望も明るい。ただしメンタル面自体が根本的に矯正されたわけではないので、楽観視できないのが何とも辛いところではある。

同点2点タイムリー2ベース(5回2死1.2塁、2-4)、勝ち越しのタイムリー2ベース(7回2死1.3塁、4-4)とまさにヒーローのカノーが文句なくMVP。他では同点の6回から登板し1安打無失点で最後まで投げきったラズナー、復帰後初となるHRを打ち2得点の松井、貴重な追加点となる2点タイムリーヒット(7回2死2.3塁、5-4)のAロッドと反撃のきっかけとなるタイムリーヒット(5回2死1.2塁、1-4)、