Wednesday, November 29, 2006

Hot Stove 2007-1

シェフィールドがタイガース移籍

過剰な外野手の物々交換と火種のもみ消しが主な目的だとは思うが、これでもまだカブレラが余っているため根本的な解決にはなっていない。(トレードの詳細はこちらを参照)

打開策の一つはそのうち1人をDHで起用すること。中身は別としても体調管理を重視するトーリならその可能性は十分にある。ただそうなると守備の評価が低く故障がちなジアンビをファーストに固定せざるを得ない状況になってしまう。

現状から言えば外野手4人を含めた5人のうち1人を日替わりで休養させるプランが最も現実的だが、個人的にはジアンビの放出がベストな選択だと思う。なおこのトレードでは即戦力選手を獲得していないため直接的な戦力アップはない。

ヤンキースのライトがオリオールズへ

以前も触れたがこのライトはメジャー10シーズンで防御率5.07、被安打率.359と存在自体が疑問の投手。ALDSの最終戦に先発し3回持たずに降板したのは記憶に新しい。

まともな成績を残したのは獲得の前年となる2004年のたった一度だけで、それが評価の対象となり3年2100万ドルでヤンキースと契約。今回のトレードは来季の契約をバイアウトせず、それと同額の400万ドルの年俸負担という形で成立したようだ。結局ヤンキースはこのライトに総額1800万ドルもの大金を払った計算になる。

ヤンキース在籍時(2005、2006年)の成績は投球回204、16勝12敗、防御率4.99。年俸に見合っていないのは言うまでもないが、生涯防御率から考えても明らかに頭打ち。間もなく31歳と年齢的に上積みは見込めず放出は仕方のないところだろう。

獲得したのは弱冠23歳のクリス・ブリトンという中継ぎ投手。メジャー1年目のルーキーで今季の成績は以下の通り。数字から判断する限りまずまずの投手、ベラスぐらいの実力はありそうで何と言ってもその若さが最大の魅力。

0勝2敗1S 防御率3.35 奪三振41 投球回53.2 被安打46 与四球17

中継ぎ投手を獲得したのは今季メジャー最多の83試合に登板したプロクターの先発転向が背景にあるように思う。仮にそうであれば、手薄になる中継ぎ陣の強化という点で戦力アップに繋がったトレードと言える。

ムシーナ、2年27億円でヤンキース残留へ
Yankees bring back Mussina

現状のヤンキース先発陣で安定した成績を期待できるのはウォンとムシーナの2人だけ。今季のムシーナは勝ち星こそ恵まれなかったが防御率は先発陣の中でトップ、その実績も加味すれば放出する理由はどこにもない。逆に言えばムシーナを失うことは来季がないも同然で、そういう意味ではある程度一方的な交渉だったという見方もできる。

今回の契約でヤンキースがムシーナに支払う金額はバイアウト(150万ドル)を含めて2年で2450万ドル。来季オプション(1700万ドル)を基準に考えれば、単純計算で1年当たり500万ドル近くもの経費を削減したことになる。もちろん今後の成績次第だがヤンキースとしてはそう悪くもないだろう。

一方のムシーナは来月で38歳を迎えることから複数年契約を希望していたはずで、故障を抱えていることや体力的な不安など強調材料ばかりではなかったのかも知れない。

いずれにしても難航することもなく、お互いの利害が一致したようでファンとしては一安心。欲を言えばもう1人安定感のある先発が欲しいところだが、キャッシュマンの動きを見る限り現状の戦力が基本ラインの様子。今季はライト、来季はパバーノがカギを握りそうだ。

Hot Stove 2007-2

Monday, November 27, 2006

3X Sheraton-1

今年のサンクスギビングはアトランティックシティーのカジノ。

ほとんどのカジノには航空会社のマイレージクラブと同じような会員カードがあり、提携しているカジノならどこでも使えるようになっている。会員の主な特典はポイントに応じた間接的なキャッシュバックで、ポイントは収支とは無関係に使った金額によって加算される。

間接的と書いたのはそのポイントがレストランやショッピングなどでしか使えないためで、知る限りではお金は戻ってこない。ただ1日遊べば昼食代ぐらいはポイントでまかなえるので、会員になった方が間違いなく得だ。 (カード発行にはIDが必要、旅行者も可)

カードの使用法は簡単で、スロットマシーンならプレーする前に所定の場所に差し込めば自動的にポイントが加算される。テーブルゲームならチップを買う際お金と一緒に出せばいい。ポイントが貯まったら機械で希望のクーポンを発行できる。

また会員になると定期的に招待状のようなものが届き、それには実際に換金できるクーポン(*1)やカジノホテル(後述)に無料で宿泊できるオファーが同封されていることがある。
(*1)金額はそのカードのランクに依存(通常は10ドルから50ドル程度)

前置きが長くなったが、実は今回この無料で宿泊できるオファーを利用する予定だった。ところが1ヶ月以上も前に届いていたにもかかわらず、手続きしようとしたのは1週間前。当然サンクスギビングの前日など取れるはずもなく、せっかくのオファーはフイになった。

アトランティックシティーまではマンハッタンから高速バスで3時間弱。日帰りで行けないこともないが、やはり一泊した方がいろんな意味で楽しい。そこで前回使った手段を今回も使うことにした。

知らない人のために一応説明しておくと、カジノはそのほとんどがホテルに併設されていてそれらはカジノホテルと呼ばれる。カジノホテルに泊まればカジノは同じ建物内なので何かと便利だが、反面今回のようなピーク時や週末の宿泊料は高い。

その一方でアトランティックシティーにはカジノがないホテルもあり、それがネックとなっているためか宿泊料は相対的に安く設定されている。

前述の手段とはこのカジノがないホテルに泊まることで、すぐさまシェラトンのウェブサイトへ直行。案の定空室があり、一泊税込みで125ドル(クイーン×2)と料金も手ごろだったので躊躇なく予約した。

このシェラトンは主要のカジノホテルまでタクシーで5分ほどの距離にあり、料金にして6ドルほど。一応シェラトンなので部屋やサービスもそれなり、無理してカジノホテルに泊まるぐらいなら個人的にはこちらをお勧めする。

さて、当日はあいにくの雨だったがカジノに天気は関係ない。ポートオーソリティーまで歩き、チケット(往復で31ドル、うち17ドルはキャッシュバックされる)を買ってバスに乗り込んだ。(続く

Wednesday, November 22, 2006

UNIQLO Soho New York

先週の日曜日、特に目的もなくソーホーへ買い物に出かけた。
AdidasCrate and BarrelClub MonacoUNIQLOLevi's

サンクスギビングを間近に控えているせいもあってどこも混雑していたが、その中でも一際混雑していたのが帰り際に立ち寄ったユニクロ。このユニクロは去年の冬に仮店舗の形でニューヨークに進出、それから1年を経て先日グランドオープンしたばかり。


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友人の話などを総合すると日本人のユニクロ離れは進んでいるようで、すでに飽きられてしまっているという印象がある。一般的にはフリース以来ヒット商品を出していないことが理由になっているようだが、個人的には日本人の国民性が大きく関与しているように思う。

日本人というのは新し物好きであり流行に左右されやすい。右ならえ主義でありながらメインストリームであってもいけない。個人で奇抜なことをする勇気はないが、ある一定の仲間や後押しがあれば当然のように続く。

つまり対象そのものよりも、その位置関係やそれを受け入れていることに対しての居心地に価値観を見出しているのである。流行に使い捨て的な側面があるのは否定できないが、本質とは無関係に中途半端な距離感を好む感覚は日本人特有と言える。

この場合で言えば一度メインストリームになってしまったユニクロはすでに過去のもの、その存在自体に居心地の悪さを感じるのだと思う。

日本ではそのブランドイメージから頭打ち、イギリスでは失敗に終わったユニクロの次なるターゲットはニューヨーク。アメリカでは5店舗目、世界中のフラッグシップストアになることからターゲットと言うより満を持しての進出と言うべきかも知れない。

フラッグシップストアと言うだけあってユニクロ史上最大の店舗、地価の高いソーホーにオープンとその意気込みは十分感じられる。店内で配布されていたフリーマガジンUNIQLO PAPER(B4、約100ページ)の出来もなかなかで、ウェブサイトも面白い。

同程度の価格帯であるH&MOld Navyなどに比べると品質もよく、新鮮さや戦略面でのアドバンテージも考慮すればある程度の将来性は見込める。客層に日本人率がそれほど高くないのも好材料だろう。

ただ最大の目玉とされている日本のアーティストとのコラボレートTシャツは、ぱっと見たところレベルが低かった。Japanese Pop Culture Projectとはたいそうなネーミングだが、極論すればニューヨークの土産物屋のパロディTシャツの方がずっとマシ。ありきたりのアイディアである以上、クオリティが伴っていないのは致命的なのである。

余計なお世話だが、低価格維持の副産物である種類の少なさをどう克服するかが今後の課題になると思う。またTokyoやJapanといったキーワードにいつまでしがみつくのかも興味があるところ。

ヤンキースの松井が今ではただのHideki Matsuiなのは、ニューヨーカーがその中身を認め受け入れた結果。以前その松井が練習について次のようなコメントをしていたが、ユニクロにも同じことが当てはまるはずだ。

「意識しなくなって初めて身についたと言える」

写真は前述のUNIQLO PAPERに載っていたソニックユースのキム・ゴードン。実はこれがこの記事を書くきっかけになった。ソニックユースはあまり有名なバンドではないので知らない人も多いと思うが、個人的にはかなり好きなバンドの一つ。エッジの効いたロックが好きなら是非聴いてみて欲しい。

追記:この記事を書いた時点ではウェブサイト上で店内の様子が閉店までの時刻と共にリアルタイムでストリーミングされていた。斬新とまではいかないまでもなかなか面白いアイディアだと思ったが、残念ながら現在は平凡なものに落ち着いている。

Friday, November 17, 2006

Tokyo False Man

「自分の首を絞める」 松坂流出で巨人・清武代表

少し前の記事になるが気になったので書いてみる。発言の中にある通り確かにポスティングシステム(以下ポスティング)には欠陥がある。ただ不公平という表現は不適切どころか明らかにデタラメ。

ポスティングとは選手が海外のチームに移籍した場合、元の所属チームに何の見返りもないことに対する救済制度。FAとの両立という意味では矛盾しているが、資金力の乏しいチームには必要な制度でもある。

当然のことながらこのポスティングは例外なく全てのチームに認められており、そういう意味では不公平であるはずがない。また選手に有利な制度と言いたいのなら、その前に取得まで最低でも約9年かかるFA制度そのものが選手にとって不利とも言えるわけで順序が逆である。

結局のところ、不公平と発言したのはポスティングが資金力の豊富な巨人にとってまったく旨味がないからに他ならない。その一方でFAによる選手獲得は平然と、しかも積極的に行ってきた。以下はこれまでのFAによる選手獲得上位チームとその人数。

1位:巨人10人 2位:ダイエー(現ソフトバンク)6人 3位:阪神5人 4位:中日4人
(メジャー移籍組を除く2005年までの全32人が対象)

実に3割以上が巨人、同時に資金力のあるチームばかり(*1)なのが分かる。巨人が選手にとって魅力があるチームだとしても、資金力が選手獲得の必要条件なのは間違いない。(*1)ダイエーは経営破たんする以前の97年までに5人獲得

つまり巨人にとって都合のいいことは黙って享受し、都合の悪いこと(相対的なデメリット)は受け入れないという構図になる。言葉は悪いがこれでは好き勝手やっておきながら人権を振りかざすバカと同レベルである。

さらに言えばボスである渡邉恒雄は、その発言力を利用してドラフト制度を資金力のある巨人に有利なものに変えてきたという経緯がある。結果的に導入された制度は本来の戦力均衡の趣旨から逸脱し、それこそ不公平そのものになった。

ドラフト制度に戦力均衡の理念など必要ないと言うのならそれは認めてもいい。ただそれなら不公平などという言葉をポスティングに持ち出すべきではない。本人ではないのでこれを理由に批判する気はないが、同じ組織の一員として多少の考慮はするべきだろう。

選手をお金で売らないという発言にしても売る必要がないからであって、元木や江藤の例でも分かるように選手を大事にする姿勢などまったくないのである。ましてや球界のことなど眼中になく、それは過去を振り返れば容易に説明できる。

20歳やそこらの子供ならともかく、56歳にして日本のプロ野球界を代表する球団代表の発言とは嘆かわしい限り。海を渡った松井がせっかく希望を与えているのに、こんな形で失望させられるのでは意味がない。

買うのは正義で売るのは悪。
テレビ朝日より人気がないのも頷ける。

Wednesday, November 15, 2006

Worth Or Worse

レッドソックスが松坂との独占交渉権を獲得した。
落札額はポスティング至上最高となる60億。

正式な発表以前からレッドソックスの落札は確定的だったこともあり、もっはらの関心はその落札額。この60億という数字、我々庶民にとっては想像すら難しいが同じ野球のカテゴリーで比較すると多少分かりやすい。(金額は一部を除き推定、総年俸は今季)

・イチローの落札金額は14億、石井は15.3億
・両リーグトップの巨人の総年俸は34.5億、最下位の楽天は14.9億
・メジャー30チーム中5チーム(KC、PIT、COL、TB、FLA)が総年俸60億以下
・西武在籍時の松坂の年俸総額は契約金を含めて8年間で13.7億
・メジャー最高年俸はAロッドの27億
・西武の年間赤字額は20億

単純比較でイチローの4倍以上、破格という形容以外思いつかないほどである。これほどまでに入札額が高騰した背景には主に以下の3つがあると考えられる。中でもWBCは最も大きな要因であり、2年前のプレーオフで活躍したベルトランのケースを思い出させる。

1. 26歳とまだ若く比較的健康で安定した実績がある
2. WBCでの活躍と日本の優勝
3. 落札チームの本命が資金力の豊富なヤンキースと見られていたこと

ポスティングとは本来独占交渉権を得るためのものだが、事実上は移籍金の扱いでこの落札額はそのまま西武に入る仕組み。おそらく想定外のWBC、松坂が来季FAを取得することなどを考えると西武にとっては追い風を受けての絶好の売り時となったわけだ。

念願だったメジャーへの夢を実現し強豪レッドソックスに入団目前の松坂、3年分の赤字を埋めるだけの資金調達に成功した西武。この両者にとっては何の問題もない結果だが当のレッドソックスにとってはどうなのだろう。

株や競馬の理屈と同じように利益の陰にはほぼ等倍の損失があるという見方をすれば、松坂に60億もの巨額を投じる価値があるのかという疑問が沸いてくるものである。人間誰しも同じことを考えるもので、当然のようにこの趣旨の記事があった。

松坂への60億円あればできる豪華投手陣
Red Sox's winning bid for Matsuzaka: $51.1 million

個人的にはほぼ同意見。もちろん現状の年俸を基準にしているためFAにでもなって実際に獲得しようとすればこの金額で収まるはずもない。ただ契約金や年俸とは別のものである独占交渉権に60億の価値があるかと問われれば答えはノーだ。

松坂加入による広告効果や収益などを考えれば十分元は取れるといった見方もあるようだが、それはあくまでビジネスとして見た場合にのみ言えること。野手投手に限らずメジャーの超一流選手の年俸は20億前後であるから、60億とは単純に考えても年俸負担だけで済むそれらの選手を単年契約なら3人獲得できる金額に相当する。

仮に松坂が防御率1点台の活躍をしたとしても、3点前後の投手を3人獲得する方が戦力は遥かに上。つまり戦力的に見た場合、決して安い買い物でないことだけは確かである。

松坂の年俸は12億前後になるだろうと言われている。仮に3年契約だとすればポスティングを含めた松坂に対するコストは1年当たり32億、5年契約では24億になる。したがって超一流の成績を残したとしても5年契約しなければ明らかにコストパフォーマンスは悪くなる。しかもこれは契約期間中に故障しないという前提での試算で、長期契約すればするほどそのリスクは高くなるから始末が悪い。

唯一のメリットは松坂がまだ若いこともあり、しばらくは先発の枠を1つ確保できること。ただしこれもある程度の成績を残すことと故障しないというのが前提になる。

順調なら来季のレッドソックスにベケット、シリング、バベルボン、松坂の4本柱が出来上がる。潜在能力だけならかなり強力な布陣と言えるが、今季のベケットとシリングは勝ち星に比べて防御率が悪くバベルボンと松坂は未知数と不安はある。

また松坂に総額100億前後の資金がかかるだけに、いくらレッドソックスと言えども今後そう派手な動きはできないはず。この先発4人がある程度の働きをすれば例年通りの強敵になるが、一歩間違えば下位に沈む可能性も十分あるだろう。今後のGMエブスタインの手腕がいろんな意味で楽しみだ。

今回のポスティング、次点はメッツとの報道でヤンキースはそのメッツとも金額に開きがあったようだ。つまりヤンキースは大方の予想に反して何が何でもという姿勢ではなかったという見方もできる。ただ単に読み間違っただけかも知れないが、結果だけから判断すればキャッシュマンにしては上出来だろう。

資金力トップのヤンキースが効率など考える必要はないが、仮に合理性を優先したとすれば一事が万事という意味において評価に値する。キャッシュマンのことなので来季までにその評価が勘違いだったことを思い知らされるとは思うが。

それにしてもこの松坂、時代が変わったとは言え10歳の頃からメジャーの夢を持っていたとは驚いた。しかもその夢を実現し借金だらけの親に60億の恩返し。松井ではないがまったくたいした男である。

関連記事:D-Rave, How To Spend Money

Saturday, November 11, 2006

11 On 11

シェフィールドがトレードでタイガースへ移籍

シェフィールド自身ヤンキースに未練はなく移籍を希望していたようで、監督リーランドとGMドンブロウスキーとはマーリンズ在籍時にワールドチャンピオンを分かち合った仲。

また念願だった3年契約も勝ち取り、シェフィールドにとってはそれほど悪くない結末だったかも知れない。ピンストライプの姿を見れないのは残念だが、本人が満足ならばファンとしてはそれを尊重するべき。新天地での活躍を期待したい。


(C)Copyright Invisible KMFIS

それにしても我がヤンキース、体たらくな補強をしたあげく野手過剰によるデタラメな選手起用でディビジョンシリーズ敗退。さらにライバルチームへの流出を防ぐため契約オプションを行使とまったくもって無様。勝つためには何でもあり、ビジネスなど正当化はいくらでもできるがとんだチームカラーに成り下がったものだ。

さて、シェフィールドとのトレードで加入したのは以下の3人。中でも先発のサンチェスは数少ないプロスペクトの一人でタイガース傘下では2番目にランクされる投手らしい。
(成績はいずれも2006年)

Humberto Sanchez / 先発投手 23歳 右投右打
5勝3敗 防御率1.76 奪三振86 投球回71.2 被安打47 与四球27 (2A ERI)
5勝3敗 防御率3.86 奪三振43 投球回51.1 被安打50 与四球20 (3A TOL)

Kevin Whelan / リリーフ投手 22歳 右投右打
4勝1敗 防御率2.67 27S 奪三振69 投球回54.0 被安打33 与四球29 (1A LAK)

Anthony Claggett / リリーフ投手 22歳 右投両打
0勝0敗 防御率0.00 奪三振2 投球回1.0 被安打1 与四球1 (3A TOL)
7勝2敗 防御率0.91 14S 奪三振58 投球回59.1 被安打35 与四球20 (1A WMI)

即戦力選手とのトレードが実現しなかったのはできるだけ早く現金化してチーム内の空気を一掃したかったためだろう。この辺りにも証拠隠滅を急がなくてはならないヤンキースの後ろめたさが感じられる。

ところでこのニュース、MAJOR.JPでは以下のような見出しになっているのだがお騒がせという部分が引っかかる。その下は(おそらく)元になった記事の見出しで、もしそうだとすれば脚色もいいところ。

お騒がせシェフィールド、結局タイガースへ移籍
by Jason Beck / MLB.com

Tigers acquire Sheffield for prospects
Veteran outfielder agrees to two-year extension through 2009
By Jason Beck / MLB.com

松井が所属するヤンキースは日本の読者にとって絶対的な存在であるからシェフィールドを悪玉にしてもいいという理屈だろうが、事の経緯は百も承知なはずであり常識的に考えても悪玉にされるべきはヤンキースの方。シェフィールドの言い分は正当なのだから、お騒がせという形容は明らかに不適切。

面白おかしく見出しをつけるのは東スポ辺りに任せておけばいいのであって、それができないのならMLB公認などとふざけた看板は今すぐ降ろすべきである。盲目的な論調はいい加減うんざり、クソとミソを一緒にしないでもらいたい。

どうも日本という国は何でもすぐに善玉と悪玉に分けたがる傾向がある。ワイドショーなどが典型的な例で、容疑者の敬称を省略し鬼の首を取ったかのごとく呼び捨てにしている光景は珍しくない。

疑わしきは罰せず、容疑者はあくまで容疑者なのだからこの時点でメディアとしての良識などないと言っていい。この程度のレベルでは金だけ払わされていいように扱われている日本の現状も納得というもの。

このトレードに関して最後にもう一つ。両チームの間で実質的に合意に達したのは7日だったそうだが、タイガースのGMドンブロウスキーの意向によりシェフィールドの真意を確かめるためにそこから72時間延期された。

そしてヤンキースの公式サイトに発表されたのはタイムスタンプによれば10日の午後11時57分。つまりあと3分で11月11日、シェフィールドの背番号も11。ただの偶然かも知れないが実に興味深い。

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